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リスクを取ってでも、一歩前へ進みたかった

今患っているIgA血管炎に、新しい薬を使い始めて1週間になる。
使い始めたのは、ステロイド。医師からは処方を何度もためらわれた薬だ。

「今の状態なら、薬で得るメリットよりもそれを上回るリスクの方が高いです」

医師からはそう言われた。
ステロイドの副作用は多岐にわたる。
感染症の合併、消化性潰瘍、糖尿病、高脂血症、高血圧、骨粗鬆症、肥満、多毛、座瘡、不眠、精神症状など。それほど強い薬らしい。

ただ、去年の12月末に発症して以来「今日は大丈夫だ。症状が落ち着いている」と思った日が1日もなかった。
治まりかけては、新しい紫斑が現れる。その繰り返しで4ヶ月目に突入していた。紫斑は全身に出ており、痛みやかゆみなどは感じないが、内出血しているだけあってピリピリとした不快感はある。この数ヶ月で仕事に出た日もあるが、活動限界は4〜5時間といったところ。ずっと座りっぱなしでもダメだった。症状は悪化する。

…光が見えなさすぎるだろ、これは。

このままじゃ仕事もロクにできないし、解決にも向かわない。薬に伴うさまざまなリスクを承知した上で、今回ステロイドを使うことにした。

使用期間は2週間。このくらいの短期なら、そこまで副作用も大きくないだろうという医師の判断だ。1日に5mgを3錠の15mgからスタート。5日ごとに5mgずつ減っていくような計画。今は約1週間を終えたところで、1日あたりの量が10mgになっている。

まだ1週間だが、薬を飲んでみての所感。
まず、ひたすら眠い。当初「不眠」の副作用が挙げられていたが、僕の場合は逆。通常の夜の睡眠にプラスして、今週は昼間に2〜3時間寝ないと動けないくらい眠かった。
あとはお腹の調子が変わった。ただ、これは良い方に動いている気がする。逆に「今までがずっと調子が悪かったのか」と気付かされた。
そして一番の変化は、皮膚症状の改善。あんなに毎日四苦八苦していた紫斑が、出てきにくくなっている。

「あれ?消えてない?」

と家族から言われるくらい、薄くなってはきている。ただ、今週は様子見でほぼ在宅ワーク。そもそもあまり外出はしていないので、まだ油断はできない。

そう。まだ全然油断はできないのだが、発症して以来今日初めて思ったことがある。

「今日は大丈夫そうだ」

こう思うことができただけでも、前進したような気がした。

このまま引いてくれますように。

淡い期待を抱きながら、また今週末も安静に過ごす。

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