【バスケ】【Bリーグ】「大阪vs宇都宮(2022.3.16)、生観戦日記(その5。『大阪の惨状』への悲しさ、及びこの『惨状』の理由)。」

 まず、前回の記事、(その4)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 「大阪vs宇都宮」、試合の内容(~「組織力」の宇都宮、「ニュービル個人軍」の大阪~)

 では、試合の内容へ。
 自分の基本的な定位置、「2階席の最上段の中央」(放送席ゾーンの左隣)での生観戦です。勿論、メモ書きをしながらの。


 1Q。開始5分くらいまでは、「8-10」とまずまずの入りでした。
 しかし、「4:52→4:44」。ドブラスのフック2P失敗で、テーブスがリバウンド奪取、そこから比江島にボールを渡して、比江島はすぐさまフォトゥに長いパス(まるでアメフトのような弾丸パス!)。完璧な「ファストブレイク」になり、「8-12」。
 このプレー、比江島の技術と判断力を褒めるに尽きるのですけど、大阪が「攻→守の切り替え」(ネガティブトランジション)が誰も全くできていないこと。このワンプレーで、完全に流れが宇都宮にいきます。
 このプレーを皮切りに、「1Q、1:33」で大阪が「前半1回目の60秒タイムアウト」を行使するまでの間を「2-14」のビッグラン!(この時点で「10-24」)。この間には、例えば「1Q、3:30」で
 「テーブスのスティール→荒谷→フィーラー」の「3vs2のアウトナンバー」
 という「組織的速攻」を成功させる場面がありました。

 1Qの終了時点で「12-28」、宇都宮が大量リード。2Qになっても宇都宮が試合を優勢に進めます。
 2Qの「オフィシャル90秒タイムアウト」突入の時点で「19-42」。
 2Qの終了時点で「30-51」。すでに会場は重苦しい空気でした。

 3Qでも宇都宮ペース。3Qの前半は「比江島オンステージ」でした。
 「9:01→8:56」、「比江島ステップ」1回目発動!
 「7:35→7:31」、「比江島ステップ」2回目発動!
 「5:13」でも、合田がたまらずファウルで止めたので「未遂」でしたけど、ここも「比江島ステップ」発動でした。

 この試合、比江島は最終的には
 「17分36秒、6得点、4アシスト、EFF14」
 スタッツ的には「比江島にしては控えめ」かもですけど、裏を返せば比江島が「スコアリングの鬼」になる必要がなかった、その意味でも「宇都宮の完勝」といえるでしょう。

 話を戻しますと、3Qでもほぼ終始で宇都宮ペースで試合が進み、「3Q、4:05」で「遠藤→比江島→フィーラー」の連携プレーによる「フィーラーの3P成功」が決まった時点で、「40-69」。しかもこの直前で、「竹内譲→中村→ハント」の連係プレーで「ゴール下でのイージーシュート」に持ち込んだのに、ハントが凡ミスをやらかして、それがきっかけで「3メンプレー」に持ち込まれています。
 この時点で「29点差」、勝負あり。正直、「ああ、『100得点ゲーム』、ほぼ確定だなあ」と自分は感じました。

 3Q終了時点で「50-80」、「4Q、6:08」の時点で「54-88」。
 しかし、最終的には「100得点ゲーム」にはなりませんでした。
 理由は、この「4Q、6:08」で、ジャワト登場で、「自己デバフ」をやらかしてくれたからです。ちなみにジャワトは「アジア枠のインドネシア人選手」、代表ではエース級だとか。

 しかし、実際に観たジャワトは、まあこれまでの試合で「守備に難があり、宇都宮のチームカルチャーに見合っていないよね、別のチームだったらより輝けてたかもだけど」と思ってましたけど、より自信があるだろう攻撃面でも「擁護のしようがない」パフォーマンス…。
 ジャワト、本来は「攻撃面で爆発力を持つ」選手とのことなので、B2の球団でならば活かせるチームがあるかもとは映りますけど、
 「『CSレベル』どころか、彼にとっては『トレードデッドラインが終わった直後』なのが、むしろマイナスになってしまったなあ…。」
 と、自分は感じてしまいました。

 最終スコアは「69-92」。ジャワト起用後は「15-4」と大阪が巻き返しました。尤も既に「勝負が決した後」ですので、「焼け石に水」ではありますけど、エナジーとハッスルを示した中村のMOG選出は、「まあ、理解できなくはないかな」です。
 (「MOG」は、「Man Of the Game」。大阪では、ホームでの試合終了後に毎試合この「MOG」を設けています。)


 ちなみに、余談ですけど、自分は、1回目の大学時代、自分自身の専攻は政治学でしたけど、大学には「インドネシア語専攻」がありました。学校内で、インドネシア語専攻というのは「ちょっとした素敵な人間」扱いであったことが、ある種の「思い出」です。
 だからこそ、ジャワトの「酷いパフォーマンス」が、一人のバスケファンとしてのみならず、一人の人間としても「とてもショック」でした。


 で、この試合。メモ書きを読み返すと、
 「宇都宮の『組織的攻撃』『組織的連携』『アウトナンバー』『ファストブレイク』『ドフリー』『イージーバスケット』」
 という趣旨の言葉が、何回も出てきます(メモ書きだけでも合計で「13回」出てくる)。
 その中には、例えば「1Q、7:12」での「テーブスの技ありドライブ2P」のように、高い個人スキルで押し切った場面もありますし、「組織的連携+個人スキル」の融合による場面も複数回あります。そういった場面は特に、「純粋に宇都宮を褒めるしかない」感じですし、特に開幕当初は適応に苦慮していた「フィーラー、荒谷」が「完全に『CSレベル』で通用できている」ことを目の当たりにした感じでした。


 一人のバスケファンとしては、「比江島ステップ」を3Qだけで3回(未遂の1回もカウント)も楽しめたので、それだけで充分に「優勝!」が正直な感覚でした。
 でも、比江島、テーブスの躍動は勿論嬉しい。それにこの試合は「鵤が欠場」でしたけど、守備面で鵤の不在の影響は正直全く感じませんでしたし、
 「テーブス、来季は宇都宮の正PGで存分に輝けるよ!」
 と強く伝わってきました。

 ですけど、一人の大阪ブースターとしては、正直「とてもショック」でした。これがどういうことかを、節を分けて綴らせて頂きます。


 「大阪vs宇都宮」、スコア以上の完敗で突き付けられた現実(~この「惨状」はなぜ起きたのか、もう「解体に近い再構築」は不可避では~)

 いま、この記事エントリーの執筆をさせて頂いてますけど、正直、心の中で大粒の涙を(というか「血の涙」と限りなく同義といってよい)流しながら、こうして綴らせて頂いてます。
 自分がこよなく愛する応援球団に、辛辣なことを書きたくはない。
 ずっと応援してきてる選手に、突き放すような言い方は正直したくない。

 「いや、修弥、起きて!御願い、起きて!」
 この言葉になぞらえさせて頂くことが許されるならば、
 「いや、大阪、御願い、この惨状のままで終わらないで!」
 これが、今回の「大阪vs宇都宮」の生観戦を踏まえての、いまの素直な気持ちです。そう。

 「自分自身のいまの大阪への見立てが、大枠としては『正しかった』になってしまったこと。しかもただ『正しかった』では済まず、想像以上の『惨状』になっており、『抜本的な再構築、それは勿論、《とてもつらい決断》を絶対に避けてはいけないレベルでの再構築』が絶対に必要であること。それを避けたら、『島根や広島の背中を捉えることは複数年レベルで絵空事になるであろう』こと。」
 このことが、いま、一人のバスケファン、一人の大阪ブースターとして正直感じていることです。

 実際、正直、試合終了のブザーが鳴った瞬間、自分は
 「無意識的な大粒の涙」
 が一気に溢れ出てきて、「えっ、なぜ、やめて、いまは堪えて!」と思っているのに、想いに反するかのようにますます涙が止まらなくなって、規制退場で自分のゾーンの順番が来ても、数分ほど座席を立てませんでした。


 この試合の内容に話を戻します。宇都宮が「組織的攻撃」「ファストブレイク」「アウトナンバー」を次々と繰り出している一方で、大阪は、下記のことが正直気に掛かりました。

 (1)「組織的攻撃」が全くない訳ではないし、実際にこの試合でも何回かあった。ただ、どうしても得点が欲しい場面では「ニュービルの1on1」に無意識的に頼ってしまう傾向が。
 (これ自体は、ニュービルは実際に「Bリーグで歴代no.1の外国人選手」と映るし、ある程度は仕方がないけど…。
 ちなみに帰宅後、翌朝にバスケットLIVEでの「見逃し動画」で改めてチェックさせて頂きましたけど、「1Q、7:19」の時点で、解説にはっきりと「ニュービルの個人技」といわれてしまってますし、その後も複数回「宇都宮は組織力重視の攻撃、大阪は個人技頼みの攻撃」といわれてしまってました。)

 (2)(1)と関係するけど、相手の守備は(正直、今回の宇都宮戦に限らないが)「ニュービルにある程度得点されるのは仕方ない。むしろニュービル以外への得点を最大級に抑止できればそれでよい」と考えてると映る。
 実際、悔しいけど「そりゃそうだよね」と映るし、ニュービルに次ぐ「第2の得点源」が見当たらないことを見抜かれているということ。
 現有戦力でならば恐らく「ブラウン」だろうし、スタッツ上は確かに「第2の得点源」ではある。ただ(より細かくは後述に回すけど)見た目のスタッツ以上にブラウンに「怖さ」がなくなってきており、それが相手の守備に「心のゆとり」をもたらしてしまっているように映るような…。
 (ちなみに、ブラウンのスピード自体は、明確に大きく落ちている訳ではない。ただ、この試合でも「1Q、2:25」に凡ミスをやらかしているなど、昨季まではなかった凡ミスが目立つようになってきてます。)


 (3)この試合で最も気に掛かったことが、いわゆる「ポストディフェンス」ができていない場面が目立ったことです。ゴール下に飛び込む選手、特にフォトゥ、フィーラーとかを「ドフリー」にしてしまう場面が何回もあったこと。
 本来、この役割を期待されているのは「ドブラス、ハント」である訳ですけど、共に「遂行ができていない」。さらにハントは、「3Q、4:12」でイージーシュートの場面があったのに凡ミスをするなど、凡ミスの場面が複数回ありました。
 正直、インサイドのDF面で「遂行ができていた」と映るのは、この試合では「(竹内)譲次」の1人のみ。少なくとも「DF面では、現有戦力では最も計算できるのは譲次である」と自分には映るが。

 (4)(3)と関係するけど、「トランジション」、特に「攻→守の切り替え」がほとんどできていないと映ること。
 加えて、個々のスキル的な理由で負けてしまうことは仕方ないけど(実際、あれほどに「上手いパス」「ゾーンに入った感じの3P」を決められてはお手上げではある)、「気持ち」で負けているように映ること。
 確かにこの試合のMOGは中村であったけど、宇都宮が「ジャワトの自己デバフ」に明け暮れた4Qの中盤以降を除外すれば、「気持ち」がより伝わってきていたのは、「ニュービル、譲次、ブラウン」のみであった。


 他にもあるかもですけど、主としてこの「4つ」です。
 もう少し、より「核心」へと突っ込ませて頂きます。
 「より辛辣な内容」になることを、あらかじめお詫びします。その上で読んで頂きたく思います。


 『自分たち(大阪)の「バスケスタイル」「フィロソフィー」って、「走るバスケ」「ファストブレイク」「トランジション」でしょ?と。
 「自分たちのバスケ」が、昨季はできていた。でも今季は特に12月以降、まるで「忘れてしまっている」ように映る感じです。

 はっきり言えば、いまの大阪は「ニュービル個人軍」が試合を重ねるごとに顕著になっていること。よりきつい言い方が許されるならば、「『チームケミストリー』を生み出せているのかに疑問符が生まれている」と正直映ってます。
 ご存じの人間が少なからずいるかなですけど、ニュービルは、本質的には「アンセルフィッシュな選手」です。実際、豪州NBL時代(2017-2020の3シーズン)は、むしろ「守備の選手」として評価されていました。
 確かに、大阪でのニュービルは、純粋に一人の外国人選手として「Bリーグで歴代no.1の外国人選手(少なくともアウトサイドに限定では確実にそうでしょう)」であると映ります。個人能力が圧倒的ですので、ある程度ニュービルに依存すること自体は仕方ない。
 ですけど、特に今季は、ニュービルが「(他に信頼できる選手がいないから)自分が『スコアリングの鬼』になるしかない」という感じに、少なくとも自分にはそう映ってます。
 たとえて述べれば、選手タイプが異なるので単純比較はできないけど、「今季のニュービル」=「昨季までのウルブズでのタウンズ」です。今季のタウンズは、エドワーズの成長でスコアリングへの負担が軽減されてより躍動していると映りますけど、昨季までは「エゴイストな選手」(←そんなこと全然ないのになあ…)という烙印を押されていました。』




 いま、「豪州NBL時代のニュービルのスタッツ」を、リンク添付させて頂いてます。ちなみに3年目の「2019-2020シーズン」で、
 「オールNBL2ndチーム」「最優秀守備選手賞」
 の2つのタイトルに輝いています。

 話をさらに進めます。いまの大阪が、はっきり述べれば「チームスタイルを忘れてしまうほどに崩壊している」理由を、自分の解釈ですけど、綴らせて頂きます。


 (1)いわゆる「ニュービル個人軍」化。ニュービル自身の圧倒的な個人能力、橋本の不運な再負傷といった「エクスキューズ」の考慮は必要だけど、特に「ニュービルにとって信頼できる相棒」がいないこと。
 現有戦力でだと「ブラウン、ハント、ドブラス」の誰かが務めるのが理想だけど、現時点では誰もこのレベルにない(11月までは、ブラウン、ハントはこのレベルにあったけど、ブラウンは「衰え」で、ハントは「(2回の負傷がきっかけでの)急激な劣化」で、それが叶わなくなった)。
 いわんや「日本人選手での現有戦力」では「不在」が現状。高島はやや不安定ながらも「第2の得点源」としての可能性を示したけど、現在は大学に帰ってしまった(まあ高島は、来季は大阪と「12月以降にプロ契約で入団」ということ自体には楽観していますけど)。
 理想は「合田」が「第2~第3の得点源」として機能できれば、ここまでひどくならなかったと映るけど(年齢は「28歳」なので、理論上はいまが全盛期)、12月以降は「深刻な大スランプ」に陥っていること(これは別途で後述)。「ニュービル個人軍」化に陥った理由の大きな一つは、この「合田の大スランプ」と自分は解釈してます。

 (2)欲しかったであろう選手(「点取り屋型」である比江島、辻、「DF型」である須田)を獲れなかったこと自体は仕方ない。しかし問題は、その次善策としてのいわゆる「独自路線」が、案の定「ほとんど全く機能できなかった」こと。昨オフに入団の新戦力で期待通り(or期待以上)の選手は「木下」ただ1人であること(尤も木下は、本人が「いつかは地元でプレーしたい」という願望を持っていたとのことであり、来季以降も「中長期的な重要戦力」と楽観してよいだろう)。

 (3)(1)と関係するけど、今季はニュービルを「PGで起用か、SGで起用か」を明確にできていないように映っていた(今回生観戦の宇都宮戦では、ニュービルは「PGで起用」であったが、自分に言わせれば「最初からそうすれば、ここまで酷くはならなかった!」)。
 現実論として、ニュービルを最大級に活かすには「ニュービルがボールを持つ時間をできるだけ多く与えるのがベスト」な訳で、そう考えると基本的には「正PGでの起用一択」なのは明らかであったと映るが。
 (これに関係すると、大阪にとってニュービルを擁する少なくとも今後数年間は、「代表クラスの日本人PG」は獲得候補から事実上ほぼ除外にならざるを得ない。理由はシンプルで、そういった日本人PGにとっては「ボールを持つ時間」自体が大幅に減って持ち味が減るからです。ですので昨オフの伊藤の移籍決断は「ある種当然」ですし、大阪のGMの立場だと「少なからず工夫が必要」というエクスキューズになる感じですけど。)

 (4)「帰化枠(ブラウン)」「ビッグマンの外国人枠(ハント、ドブラス)」が「CSレベル」という意味では「もはや戦力になっていない」こと。Bリーグの現行レギュレーションに照らせば、この時点で「勝負にならない」。
 より厳密に述べれば、ブラウンは「B1レベル」でのクオリティーは堅持できており(エナジーも健在)、「B1レベル」でならば「あと2年」の現役は恐らく可能と映る(ただ、タイプは異なるけど、サイモン[京都]の方がより戦力ではあると映っているが)。

 ただ、ハント、ドブラスに至っては正直「擁護のしようがない」。ハントは負傷前(12月19日の三遠戦まで)は、水準以上のクオリティーを示していたけど(尤も自分の中では、それでも「ハレルソンの不在への寂しさ」が拭えませんでしたが)、2回の負傷後の現在のハントは、負傷前の輝いていたハントとは、もはや別人です。
 ドブラスに至っては「走るバスケ」というチームスタイルと「そもそも真逆の選手」と自分は解釈しています。誠実な人間性がとても伝わるので、もしアシスタントコーチとしてでならば「とても大きな戦力」になれそうと映りますけど、一選手としては、正直「怖さをほとんど全く感じない」が正直な感覚です。
 はっきり述べれば「ハント、ドブラス」は、「譲次」と比較しては勿論、例えば「ティルマン(京都)」の方が、「B1レベル」という意味では「よっぽど戦力だから」が、自分の解釈です。

 (ちなみに譲次は、正直「OF面」については、得点面では「ゴール下での合わせ、オフェンスリバウンド」「フリースロー」しか期待できなくなっています[尤も「スクリーナー」ではとても大きな貢献ではある]。はっきり述べれば「もう3Pレンジでは打たなくていいから!」と。
 ですけど一方で「DF面」では、「現有戦力ではno.1と映るし、いまでもBリーグの日本人ビッグマンでは最高レベルでしょ?」と映ってます。自分が大阪のHCならば、[ファウルトラブルにならない限り]「譲次に最も多くの出場時間を付与する」判断をしますね。)


 そう、この節の見出しで「今オフの大阪は『解体に近い再構築』が、もはや不可避では」と自分は述べました。
 「解体に近い再構築」、名指しすれば「ブラウンの放出」です。
 ブラウンの在籍年数は「3年目」です。でも、その在籍年数以上に「底抜けに明るくポジティブな人間性」もあって、とても「功労者」です。
 もはや「CSレベル」のクオリティーは失われている、でも「B1レベル」は堅持できている、と述べました。ただこれは、「帰化選手枠(アジア枠)は『1枠』しかないから」という特殊事情が大きく影響しています。
 仮にブラウンが、例えばバランスキー(A東京)のように日本人枠であったら、来季だって「残留一択」です。出場時間の減少を受け入れれば、まだ充分にやれると。

 ですけど、いまの大阪に求められている立ち位置は、
 「『CS進出に失敗』すれば、その時点で『失敗』である。」
 ことです。「外国人枠、帰化枠(アジア枠)」に求められるのは
 「CSレベルでなければ『枠の無駄』でしかない!」
 です。そう考えると今オフは、一大阪ブースターとして正直受け入れたくないけど、
 「『ブラウンとの選手としての別れ』が今オフの『最優先事項』!」
 と、自分は思っています(「放出も補強の一つ」が自分の価値観ですので。ドライといわれれば返す言葉がないですけど)。
 勿論、欲しかった帰化枠(というかアジア枠)を獲れなかったので、ブラウンは来季も残留です、であれば、尊重されて然るべきですし、ウェルカムですけど(ブラウン、選手ではなくてアシスタントコーチでならば「普通に戦力」と映りますけど、まだ「B1レベル」は堅持できていることに照らせば、それはさすがに非現実的だろうなあ…とは感じます)。


 「解体に近い再構築」であれば、「合田」はどうかとなりますけど、自分は
 「合田は、来季も絶対に残留を強く願う!ただし起用法は『精神的支柱』及び『第2~第3PG』の役割を受け入れることが前提だが。」
 そう、「精神的支柱」としては「唯一無二」ですし、一選手として「視野の広さ」は、むしろより成長が伝わります。もともとOF型全振り(守備面は目を瞑る)の選手ですので、その意味でも「控えPG」が、現時点での合田の「適正ポジション」でしょう。
 ただ、いまの合田。一選手としては「突破口が見えない大スランプ」にあり、恐らく本人がいまの現状を「誰よりも自分が悔しい」と思ってると想像します。でも、自分たち観客が観られる範囲では、その悔しさを一切顔に出さずに、元来の明るさを示し続けてると映ってます。まあ現状では「空元気」であることが、なおさら「切ない」のですが…。


 ようやく核心に入り始めましたが、それでもまだ今オフの望ましい補強案に突入できないまま、既にここまできてしまいました。
 では、(その6)において、「大阪の今オフの補強ポイント」についての言及へと話を進めます。


 【バスケットボール#2E】

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?