【野球】【NPB】「#球春到来」、2022年プロ野球開幕直前、さあ選手会よ、いまこそ立ち上がろう!(~ノンテンダー、FA、ドラフト、人的補償など~)

 2022年3月25日、プロ野球(NPB)、2022年シーズンの開幕戦。
 いま、この前々日のタイミングで、時間と文章量が許す範囲で、一人の野球ファンとして感じていることを、綴らせて頂きます。

 自分は、「スポーツ観戦」が趣味、生きがいの一つです。
 特にいまは、「野球」「バスケットボール」の2つがメインフィールドです。
 1年が、「4月~11月(ポストシーズン終了時)」は野球、「10月~5月(ポストシーズン終了時)」はバスケットボールという感じで、我が家では回ってます。

 野球。子ども時代からずっと見ていました。中3までは西宮(兵庫県)、高1から現在までは大阪に住んでいます。その関係で、ずっと阪神ファンです。応援球団は阪神ですけど、好きな選手は各球団に散らばっています。
 特に、自分が「野球好き」になった大きなきっかけが、「1998年の高校野球」、いわゆる「松坂世代」です。当時の自分は「中学2年生」でした。
 当時、8歳年上の兄の母校(関大一)が春と夏の両方で本大会出場を叶えたこともあって、この年は何回も甲子園球場で生観戦をしていました。
 (自分が住んでいた西宮は、甲子園球場のある都市でもあります。尤も自分の場合は、甲子園まで電車とタクシーを乗り継いでの感じでしたが。)

 特に、1998年夏の選手権大会、準決勝、「横浜vs明徳義塾」。
 「0-6」で8回裏に突入。ここからの「ラスト2イニング」で、劇的なドラマが起こります。
 そう、「奇跡の大逆転サヨナラ勝利」。最終スコア、「7-6」。それも、延長ではなくて、ほんとうにラスト2イニングでの逆転サヨナラ勝利。
 これを生で観て、子ども心にとても感動しました。これがきっかけで、野球がとても大好きになりました(それまでも野球は観ていたけど、この試合が大きな転機になったのが正直な感覚です)。

 尤も、自分の母校(上宮→京産大)も、野球に縁のある学校です。
 まあ、高校は、「かつて野球で強かった」になりますけど。
 (それと、テニス、将棋も強い。近年でだと「書道パフォーマンス」で話題になっているだとか。)
 尤も自分の場合、実は高校(というか中学受験で入っての、中高一貫)も大学も「第3志望校」でした。「野球で強かった学校」というのは、当時は入学してから知った感じで。いま思えばこの時点で、野球とは「運命の赤い糸」であったのかもです。


 その後、大人になって、「ドラフトホームページ」という野球サイトの「仮想ドラフト」に、通算で「6回」参加させて頂く機会を持たせて頂きました(2007,2008,2009,2012,2017,2018)。
 高校野球の夏の決勝は「およそ2年に1回ペース」で生観戦をしています。


 野球は特に、関西圏でだと阪神の試合を、ホーム(本拠地)でのほとんどの試合、ビジターの半数程度の試合(巨人戦、DeNA戦を中心に)は、BSをも含めれば、テレビで観ることができます。
 正直、阪神を応援し続けるのは、「地元の球団だから」が大きいですけど、それと同等以上に(自分の感覚としてはですが)、

 「現実論として『最もテレビで映るから』。」

 正直、これがとても大きいと自分の中では強く感じてます。
 例えば、真弓明信監督の時代。正直、当時の阪神の野球は、お世辞にも「観ていて楽しい」感じではありませんでした。心が離れかかっていた時期も、正直ありました。
 だけど、やっぱり離れられない。そう、「最もテレビで映るから」、これってとても大きいんですよ。

 いろいろな意見があるだろうと想像します。ですけど、例えば
 「なぜ、日本では五輪(オリンピック)、WBCの本番でこれほどの熱量になるのか?」
 (→正直、一人の人間としては、世界の中での『五輪が最も大好きな国民性』って、『日本人』でしょ?と強く感じてます。)
 「なぜ、『ジャニーズ』『坂道(かつてのAKBとかも含めて)』がこれほどの人気を持ち続けているのか?」

 理由はシンプルに
 「テレビでより多く映るから。」
 これってとても大きいでしょ?と。

 そう、目の前でより多く映っているのが、その球団(チーム、スポーツ)だから、そのグループだから。そういう人間って、実は少なからず(というか、結構)いるんじゃないかなあ?と自分は思うのです。
 「テレビの力」って自分はとても大きいと思っていて、例えば自分がラブライバーになったきっかけも、

 「2015年のNHKEテレの『Rの法則』の出演。」
 (2月の本放送回は、予定が合わずに観られなかったけど、7月の再放送回を観ることが叶って、これがラブライバーになった出発点でした。それと、その前年の2014年11月~12月に、NHKBSプレミアムで「アニサマ2014」を偶然見たことも正直大きかったです。)

 これが正直とても大きかったですので。


 「テレビの力」でいえば、これもまた、「一人のスポーツファンとして」の解釈ですけど、世界広しという中で、「学生スポーツ」の枠を超えた「国民的イベント」、それが、

 「『日本の高校野球』と『米国の大学バスケ(NCAA)』」

 と伺います。そう、日本において野球がいまでも「人気no.1のスポーツ」であり続けているのは、

 「『高校野球の全国大会』が『全試合で完全生中継』であるから。」
 (しかも特に夏の選手権大会は、「NHK」は勿論、「BS朝日」でも全試合完全生中継[関西圏では一部試合を除き地上波の朝日放送〈ABC〉で放送されています]です。しかもBS朝日の試合は、解説者が毎年とても豪華なんですよ。)

 これがとても大きいのでは、と自分は感じてます。
 「高校サッカー」に加えて、ここ数年で高校バスケの「ウインターカップ」も注目度が徐々に高まっていますけど、「全国大会が全試合で完全生中継」、これって純粋に「パワーワード」でしょ?と。


 そう、野球が多くの試合でテレビで観られることって、少なくとも我が家の場合ではいろいろと大きくて、

 野球中継があるとき(→野球自体が大好きだし、「共通の話題」ができるし、「つまらない番組」を見させられずに済むから。)
 野球中継がないとき(→「報道1930」「プライムニュース」、あるいは他のスポーツ中継があればそれに充て得る。ただ、時として少なからず「つまらない番組」しかなくて「精神的につまらない」というリスクが。)


 だからこそ、強く抱くのです。

 「『野球って楽しい』、そう思えるときを、1日でも、1年でも長く感じたい。」

 そう、特に「高校野球の全試合完全生中継」があり続ける限り、これまでも、そして恐らくこれからも、「日本においては、野球がno.1のスポーツ」であり続けると想像するのです。


 「野球がある喜び」。「野球を楽しめる喜び」。
 これは決して、「当たり前」のことではない。

 少なくとも自分は、一人の人間、一人のスポーツファンとして、そう強く感じてます。

 これを強く実感したこと。2004年の「球界再編騒動」です。
 どういうことか。一つ、リンク添付をさせて頂きます。




 そう。当時、「野球ができないとき」が現実としてあったこと。
 実は当時の自分は、球界再編には「悲しいことだけど、やむを得ないだろう。経営ができなければ選手は野球できる場所を持てないし、現実論として野球は『興行の一環』でもある訳だから」と、いわば「どちらかといえば肯定的」の立場でした。
 野球の「質」に直結する問題。1リーグ制は、要検討の価値はあるのでは。このような考えは、当時は少数派でしたけど、自分はそうでした。

 ですけど一方で、「ストライキ」を決断した選手会の立場も、いまならば理解できます。それに、球界再編自体、「そもそも論としての合併という方法」が、「もっと他に方法はなかったのか」と正直感じましたし。

 少なくともあの「2004年」、「選手会は全身全霊で闘っていた」。
 それから「18年近く」の歳月が経っています。その間、選手会が全身全霊で闘っていたというのは、自分の中ではそのような感覚はありません。




 野球ファンならば恐らくほとんどの人間が御存じかなですし、そうでない人間でも報道ベースで御存じの人間が少なからずいるかなですけど、昨年の12月からこの先日まで、MLBでは「ロックアウト」が決行されていました。
 この、「ロックアウト」。いわゆる「ストライキ」とは厳密には少し異なるのですけど、感覚的には「ストライキ」とある意味で大きな違いはない、そう、「選手が野球を事実上できなくなる」意味では違いがないですので。
 で、MLBでは、事実上の「ストライキ」状態は、今回だけではありませんでした。そう、1994年~1995年にかけて、実に1年近くもの間、長く果てしない「ストライキ」が合った過去があります。
 しかもこの米国での「ストライキ」、とても長い時間でしたので、「野球離れ」が一気に起きたと伺います。

 MLBで起きた、2回の「労使騒動」。1994年~1995年のときも、今回も、勿論御互いに相応の理由はありますけど、2つの解釈ができます。

 一つは、「億万長者(オーナー、経営側)」と「億万長者(選手側)」の「ファン無視の泥仕合」に過ぎないという解釈。
 もう一つは、「選手会は、その主張の合理性はともかく、『本気で闘っている』ことは伝わってくる」こと。


 そう。今回、2022年シーズンの「#球春到来」のテーマでの記事エントリーで、自分が何故「さあ選手会よ、いまこそ立ち上がろう!」という趣旨で綴らせて頂く決断をしたのか。いくつか、記事のリンク添付をさせて頂きます。




 いま、リンク添付させて頂いたのは、昨オフの「最大の話題」になってしまった、日本ハムの「西川、大田、秋吉へのノンテンダーFA」です。
 「ノンテンダーFA」、わかりにくい言葉ですけど、簡潔に述べれば「自由契約」です。似たような現象はこれまでもあって、例えば村田修一(巨人を自由契約→移籍先が見つからず、最終的には独立リーグ栃木へ)などのケースがあります。

 いま、西川など3選手へのノンテンダーFAの記事を、4つリンク添付させて頂きました。ノンテンダーという方法、あるいはその妥当性云々は、ここでは文字数の関係上、深入りはしません(機会があれば、別途で言及させて頂くかもとは思いますけど)。
 ただ、ノンテンダーFAという方法自体は正直「いくところまでいった、成れの果て」と自分は感じています。正直、西川が自由契約に?と驚きでしたし、どうやらさほどの争奪戦にならなかったことに、もっと驚きでしたけど(確かに昨季は不本意なパフォーマンスだったけど、それでも西川は「1番打者としての理想的な資質能力」を持っているのに、他球団は何故この「絶好のチャンス」を活かさないの?と自分はとても不可解でした)。

 ノンテンダーFA。最終的に日本ハムは、選手会側からの抗議文に対して、「今後はこのような言葉を使いません」という誓約になりました。
 ですけどこれは、あくまでも「言葉として」であって、今後も似たようなケースは高確率で起こるだろう、と自分は感じてます。
 特に今オフだと、「高橋周平(中日)よ、今季が勝負の年だよ!今季だめだったら、ノンテンダーFA、ガチであり得るよ!」と。復活して欲しい選手の一人ですので、なおさら祈るような思いです。


 「さあ選手会よ、いまこそ立ち上がろう!」、自分が今オフ(というか恐らく、今夏から)、選手会が「本気で闘って欲しい」、いまNPBが直面していることを、下記にて述べさせて頂きます。


 (1)「FAの仕組みの改善」。例えば年数、取得要件など。特に「人的補償」関係は早急に見直しが必要と強く考える。
 (2)「ドラフトの仕組みの改善」。NBAに加えて、今回のロックアウトでMLBも導入を決めた「ロッタリードラフト」の導入は絶対に必要では。現行のくじ引き制度では、「運の要素が大きい」わ、「資金力がある球団が全体1位クラスの有力新人を獲得できてしまう」わ、正直「より望ましい形からかけ離れている」感じで、即刻の見直しが必要と強く考えるが。
 (3)「セ・リーグのDHの導入をどうするか」。現実論として、DHの導入で、いくつかのメリットがあるのでは。
 ・外国人補強で、打撃特化型の選手を世リーグ球団がより獲りやすくなること。
 ・単純に、特に打者の選手編成に弾力性が生まれること。守備型の捕手や遊撃手が「8,9番」でよいから出場しやすいなどのメリットがあること。
 (いまのセ・リーグだと、小林[巨人]、京田[中日]などが「自動アウト」だとファンから批判の対象になり、心が痛みます。)
 ・特に、打撃特化型(守備に難があるけど、打撃は魅力的というニュアンス)の若手選手の抜擢の促進の一助になるかと。例えば「6,7,8番」あたりで試しに使ってみることがしやすくなるのでは。
 ・ベテラン選手(特に「守備面で衰えを隠せないけど、打撃ではまだ輝ける」選手)の出場機会の確保。特に「2000安打」「400本塁打」とかの節目まで「あと少し」の場合とかではプラスになるのでは。


 およそ、上述の感じでしょうか。

 2019年のオフ。福田秀平(ソフトバンク→ロッテ)のFA市場での争奪戦。
 最終的には「1.2億円×4年契約」での決着でした。
 争奪戦(5球団程度?)の理由は、シンプルに
 「人的補償が不要だから」
 でも、移籍後の結果(パフォーマンス)は、正直「期待外れ」。
 (そもそも移籍前から「『規定打席』どころか『300打席』以上起用のシーズン自体がゼロ」の選手であったので、過大評価的な契約内容と映っていたが。)

 これこそ、福田秀には申し訳ないですけど、
 「現行でのFA制度の『構造的欠陥』。加えて『人的補償』というシステム自体が、日本野球には根本的になじまないのでは。」
 自分は正直、そう強く感じます。


 日本では「生え抜き」至上主義が強い傾向にあります。
 「生え抜き」が特に大切、それ自体は肯定されてよいと思います。
 これは、移籍の流動性が強い米国(MLB)でもそうと伺います。
 2018年に「アメリカ野球殿堂」入りを叶えた、チッパー・ジョーンズさん。
 「1990年代半ば~2000年代半ばのブレーブス黄金期」の中心打者で、当時はデレク・ジーターさん(元ヤンキース。ヤンキース一筋20年)とMLBで「人気・実力ともに二分する」スーパースターでした。
 ですので、いわゆる「一発クリアでの殿堂入り」はある種当然と自分は思ってますけど、「一発クリア」を叶えたのは、ジョーンズさんが「ブレーブス一筋20年」であることも、正直大きいでしょう。

 日本の「生え抜き」至上主義を、否定している訳ではないと述べました。
 というか、「日本の野球が世界に誇れる大きな一つ」が、「引退試合の文化」です。
 引退試合。長くそのチームに貢献した選手が(たとえその通算成績が、客観的にはすごい数字でなくても)、最後の試合に臨むとき。日本の野球の歴史では、この引退試合でいくつもの物語を生み出してきました。
 自分が、一人の野球ファンとして、「生観戦での最も思い出の試合」は、
 「2004年10月10日、阪神vs巨人、八木裕の引退試合」
 です。生まれて初めての「阪神vs巨人」であり、それに八木は好きな選手の一人でしたので、なおさら「特別な一日」でした(引退試合で八木は代打で出場、最終打席は右前安打で有終の美を飾った。号泣での引退挨拶も、とても心に響きました)。




 原辰徳(巨人)、池山隆寛(ヤクルト)、佐々岡慎司(広島)、古田敦也(ヤクルト)、片岡篤史(日本ハム→阪神)、立浪和義(中日)、宮本慎也(ヤクルト)、三浦大輔(DeNA)、阿部慎之助(巨人)、藤川球児(阪神)、など。
 「印象的な引退試合」を挙げるだけでも、10人ほど挙がります(セリーグばかりでごめんなさい)。

 で、いまリンク添付させて頂いたのは、「池山隆寛(ヤクルト)の引退試合」です。
 特に「16:38~20:38」での「現役最終打席」の場面。「もうこれ以上は無理」が伝わる「魂のフルスイングでの三振」は、自分の中では「永遠の輝き」です。
 これと、佐々岡の「2回の引退試合」。佐々岡は、
 ・正式な「引退試合」→村田(当時は横浜)に本塁打を打たれてしまう
 ・追加で行われた「ラスト登板」→古田(ヤクルト)が相手、結果は凡打。古田の計らいで実現して、佐々岡は納得して終わることができた。
 という、レアケースになりました。
 池山も、佐々岡も、「真剣勝負」の結果ですけど、「だから野球は素晴らしいんだよ!」を凝縮している2つの素敵な事例です。
 そう、「引退試合の文化」は、「日本野球(NPB)がこれからもずっと大切にし続けて欲しい素敵な文化」であると、声を大にして伝えたい!


 ですけど一方で、「野球選手だって一人の人間」です。
 自分はその意味で、「選手一人一人が、より輝ける場が尊重されてしかるべきであるはず」という価値観を持っています。
 それ故に、いまのNPBの「移籍の流動性の極端な乏しさ」には、とても強い違和感を抱く感じでいます。


 「移籍の流動性をより持たせられるようにするには、どうすればよいのか」の一点で、「さあ選手会よ、いまこそ立ち上がろう!」、これが今回の自分のエントリーで最も伝えたいことです。


 それは、「ドラフト」「トレード」「セリーグでのDH導入」とワンセットになってくる、と自分は考えていますけど(例えば佐野[DeNA]は「セリーグでのDH導入」が叶えば、より魅力的な打者になり得ると自分は考えるが」)、どうすれば選手の移籍がより活性化できるのかを、選手会も球団も、御互いに知恵を出し合ってより望ましいしくみを生み出せる、今オフはその時間にして欲しい!と強く願うのです。
 例えばトレードにおいて、「選手⇔ドラフト2巡目の補償指名権」のようなしくみが導入されれば、よりトレードが活性化できると思うんですよね。


 【自分(愛球人)が考える、「新しいドラフト」の案。】
 ・1巡目(全体の1位~6位は、当該シーズンのBクラスのチームでの「ロッタリードラフト」を導入して、7位~12位は「ウェーバー制」にする)
 ・2巡目(当該シーズンのBクラスのチームによる「13位~18位」)
 ・3巡目(「FA行使による選手流出の補償獲得枠」として。選手流出が2人ならば、2人共にこの3巡目に充てられるイメージ)
 ・4巡目(ここから通常の「ウェーバー」「逆ウェーバー」を繰り返すイメージ。FA行使による選手獲得の場合は、この4巡目[2人獲得だと5巡目も]を失うイメージです。また、トレードによる補償獲得枠[及び喪失枠]として「4巡目」「5巡目」を充てられるイメージです)
 ・6巡目(「4巡目及び5巡目を、FA行使による選手獲得、あるいはトレードにより1回も行使できなかった場合のみ」、ここでの行使が可能とするイメージ。最大で1人のみ指名可能とするイメージになります)
 ・7巡目(ここから再び、通常の「ウェーバー」「逆ウェーバー」を繰り返すイメージ)
 ・その他(最大で10人までの指名可能のイメージ。それ故に、理論上では最大で「14巡目」まで指名可能のイメージになります)


 そう、いま示させて頂いた、「新しいドラフトのしくみのイメージ」、正直「ややこしいなあ」と映ったかもです。新しいしくみを生み出すには、想像以上に手間がかかります、だからこうしておよそ20年近くも、「ドラフト」「FA」などの「各種の移籍市場」のしくみが改良されてこなかった。
 でも、いまの「ドラフト」「FA」「トレード」のしくみは、明らかに「時代に合わなくなってきている」と映ります。それに、先述の「福田秀平のFA移籍での争奪戦」、これは「人的補償という仕組み自体が欠陥制度」といっているようなもので(しかも福田秀平は移籍先で輝けなかったという、恐らくのバッドエンド付き)、「人的補償は早急に見直しが必要だよ!」と自分は強く考えるのです。
 (そもそも現行のFA制度に参加する球団の顔触れも、一部の例外を除けば、「ソフトバンク、巨人、東北楽天、阪神」の4球団が手を挙げるか否かでほぼ決まってしまっている。この4球団が特に資金力があるからが確かに大きいですけど、その意味でも「FA移籍がより機能できるようになって欲しい」と強く願うんですよね。)




 「中村奨吾(ロッテ)はFAを行使するのか?何を価値基準として残留or移籍を判断するのか?」

 正直に述べます。一人の野球ファンとして、現時点で(というか昨秋の時点から)既に、心の半分くらいは、それに意識が向いています。
 というか、今オフの移籍市場での最大の注目は、「中村奨吾(ロッテ)」、この一点にほぼ集中といってよいと思っています。
 そう、いまの中村は「球界有数レベルの二塁手」です。複数球団による争奪戦の可能性は、充分に考えられるのではと。
 (正直、中村奨吾のことは、いずれ別途エントリー執筆の機会を持つ可能性が高いかな、と思っています。)


 ですけど、先程に上述のリンク添付、つまり「プロ野球FAカウンター」というサイトをリンク添付させて頂きましたけど、自分は「FAのしくみ」も、大幅な変更が絶対に必要と強く感じています。


 【自分(愛球人)が考える、「新しいFA」の案。】
 ・「高校、大学、社会人、独立」の出身を問わず、1軍登録年数で「7年」でFA取得可能とする。ただし、下記の「例外規定」を設ける。
 ・《例外規定》「高校」及び「高校→独立」出身選手は、「7年かつ27歳以上」でFA取得可能とする。また、出身を問わずに「35歳以上の選手は5年以上」でFA取得可能とする。
 ・補償について、「人的補償は廃止」とする。FA移籍における補償として、下記の方法を導入することとする。
 ・《補償規定1》「直近での年俸が1億円以上」「直近での年俸が1億円未満だが、直近3年間で3年連続で規定打席に到達」「直近での年俸が1億円未満だが、直近3年間で3年連続で規定投球回に到達(または3年連続で救援登板数50以上)」のいずれかの選手をFAで獲得できた場合は、移籍先の球団は「ドラフト指名権」の4巡目を喪失(及び、移籍前の球団に「移籍前の年俸の80%」を補償)すること、移籍前の球団は「ドラフト指名権」の3巡目を獲得することとする。
 ・《補償規定2》《補償規定1》に該当しない場合は、「直近での年俸が5000万円以上」「直近での年俸が5000万円未満だが、直近で2年連続で規定打席、規定投球回、救援登板数50試合のいずれかに到達」のいずれかの選手をFAで獲得できた場合は、移籍前の球団に「移籍前の年俸の50%」を補償することとする。
 ・《補償規定3》上述の《規定1》《規定2》のいずれにも該当しない選手の場合は「補償なし」とする。また、「35歳以上の選手」のFA獲得も一律で「補償なし」とする。
 ・《契約年数について》《補償規定1》に該当の場合は「最高で5年契約」、《補償規定2》に該当の場合は「最高で4年契約」、いずれにも該当しない場合は「最高で3年契約」とする。また、「35歳以上の選手」のFA獲得も、一律で「最高で2年契約」とする。


 これもまた、あくまでも自分の一つの案にすぎません。ですけど、「人的補償」というシステムの欠陥に加えて、日本でFA移籍が進まないのは、「不良債権リスクを恐れて」も大きな理由の一つではと。
 そう考えると、自分は、「契約年数の規定」を設けることで、「不良債権リスク」への抑止になり得ると強く思うんですよね。


 それと「年俸の高騰への対応策」も、今オフにあるだろう労使交渉で強く願うことです。正直、球団の合併や消滅のリスクは、もう起きて欲しくない。そう考えると、例えばですけど
 「1人の選手への年俸の上限は『総年俸の15%』とする。」
 「1年目終了時の契約更改での年俸の上限は『5000万円』、2年目終了時の契約更改での年俸の上限は『1億円』とする。」
 そういった規定は必要になると強く考えます(確かに昨オフでの、牧[DeNA]、栗林[広島]への大幅な年俸アップは、それ自体は当然ですけど、正直ここ数年の一部若手への契約更改は「FA取得時までを逆算してるの?」と疑問に感じるのがある感じですから。いわば「後先考えてないでしょ?」と)。

 そう考えると、フロント(オーナー)側も、「12球団制の存続」のために真剣に考えようよですし、選手会側も、「FA、ドラフトの在り方」を全力で闘って欲しい、が自分の強い願いです。


 いずれにせよ、では、2022年シーズン、「#球春到来」。
 楽しんで、ぶちあっていきましょう!そう強く感じます。


【野球#1A】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?