【バスケ】【Bリーグ】「大阪vs宇都宮(2022.3.16)、生観戦日記(その8。大阪の今オフのより望ましい補強案、後編)。」

 まず、前回の記事、(その7)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 大阪、今オフの補強ポイントの後編(~日本人選手編。「DF型のコンボガード」に加えて「ストレッチ4」も補強ターゲットかも~)

 (その7)においては、主として「アジア枠」「外国人枠」についてを考察させて頂きました。具体的には

 (1)「『BIG3』の一翼を担い得る『アジア枠の正SF』」
 →「S・ラベナ(三遠)」or「D・ラモス(富山)」。甲乙つけがたいが、より理想は「S・ラベナ」。
 (2)「『ニュービルの相棒』的な『3Pができるセンター』」。
 →「ハーパー(京都)」or「マブンガ(富山)」。より理想は「ハーパー」だが、「マブンガ」も正直面白い。
 (3)「『リムプロテクター』型の『守備型センター』」。
 →「バルヴィン(群馬)」or「ジマーマン(ケアンズ)」。より理想は「バルヴィン」。

 では、「大阪の今オフの補強ポイント」の後編、日本人選手編の考察へと話を進めます。


 (4)(5)「『正SG』あるいは『第2PG』を務め得る『守備(特にスティール)に優れるコンボガード』」
 [7]佐々木隆成(熊本[B2])
 (今季30分換算:10.08得点、5.08アシスト、1.68スティール、EFF[13.14])
 《選手としての特徴》
 〈1〉直近2年間を「B2」でプレーしているが、EFFではB2レベルでは圧倒しており、既に「B1レベル」にあるといってよい。とりわけ特筆は守備面で、30分換算で
 「昨季:EFF(12.92)、スティール(1.72)」
 「今季:EFF(13.14)、スティール(1.68)」
 走力が高く、その高いスティール能力は大阪のチームスタイルに合致し得る。ちなみにプロ入り前の「2018-2019」に特別指定選手で大阪で8試合のプレー経験がある(当時は「走るバスケ」に取り組む以前ではあったが。出身は山口ですが大学が天理大学ですので、その意味でも「関西圏にゆかりがある」といえます)。
 〈2〉FG%が高い、つまり「シュートセレクション」、「バスケIQ」に優れるといえる。実際、
 「昨季:FG%(54.6%)、FT%(92.2%)」
 「今季:FG%(48.2%)、FT%(75.6%)」
 特に昨季はB2ながらも「FT成功率1位」であった。
 〈3〉今夏年齢が26歳と若く、伸びしろが見込めること。純粋なPGではなくてSGを兼務できるコンボガード型であるので、ニュービルを擁する関係で「純正PG」より「コンボガード型」のニーズがより大きい大阪のチームスタイルとの齟齬がない。まずは「6thマン(第2PG的なコンボガード)」で開幕させて、いけそうだと判断できるタイミングで「正SGへの挑戦」の感じにできるとより理想的。

 [8]阿部諒(島根)
 (今季30分換算:7.02得点、2.57アシスト、1.48スティール、EFF[6.22])
 《選手としての特徴》
 〈1〉今季、リーグ有数のDF型選手へと成長。今夏年齢が27歳で、これからが全盛期であることも魅力。特に30分換算で「1.48スティール」は、大阪の補強ポイントに完全に合致し得る。
 〈2〉走力とスピードを併せ持ち、特に守備面での「エースキラー」としての貢献が見込める。ただ一方で攻撃面はやや不安定で、今季のFG%は「35.4%」、3P%は「30.7%」。ルーズボールなどエナジーを持ち込めることも魅力で、「3&D」として一定の計算ができる。「故障耐性への強さ」も大きなプラス(島根での4シーズンでは、長期欠場がほとんどない)。

 [9]松脇圭志(三遠)
 (今季30分換算:10.77得点、2.69アシスト、1.55スティール、EFF[7.77])
 《選手としての特徴》
 〈1〉見た目は巨漢だが、実際は走力とスピードを兼備する、いわば「動ける巨漢」。今夏年齢が25歳という若さも魅力。ちなみに高校3年生のウインターカップ決勝で八村にボコられた経歴を持つ。
 〈2〉今季は正SGとして多くの出場機会を得て、特に守備面で大きな成長。30分換算で「1.55スティール」は大阪のニーズに完全に合致し得るし、30分換算で「10.77得点」と得点力も印象以上にある。FG%は2年連続で40%を上回っており(43.8%→40.7%)、今季は3P%も「35.3%」と水準以上。大学時代に3P成功率1位に輝いた経歴を持つ。単純な個人能力では攻守両面で「CSレベル」といえる。


 候補としては、「佐々木」「阿部」「松脇」の3人です。イメージでは、
 「『佐々木』をまず全力で確保に成功させて、その上で『松脇』あるいは『阿部』の補強に動く。優先順位がより高いのは松脇。攻守両面で正SGにふさわしい水準にあり、その若さやバスケIQを含めて、是非とも欲しい。
 松脇、あるいは阿部のいずれの補強にも失敗した場合は、中村を手元に置く(いずれかの補強に成功できれば、中村は期限付きでの放出のイメージ)。イメージとしては『佐々木』は『(6thマン的な)第2PG』、『松脇』は『正SG』。」

 佐々木はB2の選手ですけど、今オフの「隠れたターゲット」になり得るのではと自分はイメージしています(争奪戦になっても全く驚かないだろうと。「コスパのよさ」を含めても)。熊本が自力で今オフのB1昇格を叶えても、移籍市場に出る可能性は充分にあるだろうと。バスケIQと守備力を兼備する資質能力は、いまの大阪にとって魅力ですし、特別指定選手としてですが大阪に在籍経験があることも、プラスポイントでしょう。
 阿部は、島根の今季の大きな躍進の一助になっていますが、実は年明け以降、「第2PGへの不安」というチーム事情の影響はありますけど「6thマン」に回り、そして出場時間がやや減少傾向です。ですので、移籍市場に出る可能性は低くないのではとの判断で、挙げました。

 松脇は魅力的な選手ですけど、不安要素は「背番号のこと」です。プロ入り後、富山でも三猿でも「14」を着用していますけど、大阪の「14」は橋本の代名詞、つまり異なる背番号の提示が必要になります。
 高校3年生のときに対峙した(そしてボコられた)八村の背番号「8」は、事実上空いてますので(今季はジョゼフが着用だが、まず構想外でしょう)、それは一つの方法になるのではと考えますが…と。


 ここまでで、仮にすべての補強が理想型通りにいったと仮定すると、下記の理想ロスターになります。


 PG(ニュービル、[佐々木]、合田)
 SG([松脇]、木下)
 SF([S・ラベナ]、高島、橋本)
 PF(ドンリー、モーア〈or補強〉、譲次)
 C([ハーパー]、[バルヴィン])


 上述の理想ロスターでは、開幕時はSFの層がやや手薄になりますので、正SGには状況に応じてSFにも対応可能であることがより理想になります。
 その意味で松脇を獲れれば、より望ましいですし、6thマン的な起用をイメージの佐々木も、PG/SGの両位置で対応可能ですので、クラッチタイムでニュービルとの同時起用ができることがメリットです。

 それと、もう1ポジション。控えPFの位置にある「ストレッチ4」のポジションです。自分は正直、モーアはまだ若いので、伸びしろに期待して手元に置いてよいのではと考えてますけど、直近の起用法をも考慮すると、モーアは「期限付きでの放出」を視野に入れて、別途で「ストレッチ4」を1人補強する、これも一案かなと思ってます。
 では、その場合の「補強ターゲット」を、3人ほど示させて頂きます。


 (6)「『ストレッチ4』を務め得る『3Pと機動力を兼備できるコンボフォワード』」
 [10]西野曜(SR渋谷)
 (今季30分換算:14.10得点、2.88リバウンド、1.33スティール、EFF[6.64])
 《選手としての特徴》
 〈1〉ナチュラルポジションは「ストレッチ4」だが、SR渋谷では2年間ずっと登録は「SF」。今季の平均出場時間は「9分台」と限定的だが、一方で「10得点以上」の試合が6試合あり、「ゾーン」に入ったときの爆発力が魅力。シュートレンジが広く、今季の3P%は「31.7%」と及第点。199cmなので本質的にはビッグマンに近いが、30分換算で「1.33スティール」なので、大阪のニーズに完全に合致し得る(守備面はまだ発展途上だけど)。
 〈2〉今夏年齢が24歳と若いので、伸びしろに期待大なこと。加えて、出身が大阪であるので(高校も近大附属)、いわゆる「地元選手」であること、これ自体が大きなプラスポイント。
 その上、サイズとスピードを兼備しており、SFにも対応可能なので、獲得が叶えば「スモールボール」と「ビッグボール」を状況に応じて使い分けられる「隠れたキーパーソン」になり得る可能性が。

 [11]杉浦佑成(三遠)
 (今季30分換算:8.65得点、3.16リバウンド、0.63スティール、EFF[5.02])
 《選手としての特徴》
 〈1〉元来はSFだが、今季は特に年明け以降は「ストレッチ4」として新境地を開拓。シュートレンジの広さが持ち味だが、直近2年間の3P%は「30.2%→28.1%」と不安定な傾向が。
 〈2〉今夏年齢は27歳で、これからが全盛期。高校、大学で優勝経験を持つ経歴があり、潜在能力は高い。ゾーンに入ったときの爆発力が魅力の一方で、守備面ではむしろ不得手な傾向の感が。

 [12]広瀬健太(SR渋谷)
 (今季30分換算:6.50得点、3.30リバウンド、1.48スティール、EFF[7.79])
 《選手としての特徴》
 〈1〉長くBリーグを代表する守備型選手として活躍。今季は出場時間が13分台と減少傾向であり、今夏年齢が37歳であるが、エナジーとエースキラーぶりは健在。
 〈2〉SR渋谷でのプレーが今季で9年目だが、それ以前はパナソニックに在籍。SR渋谷時代は譲次とチームメイト。新HC候補である木下博之さんとは、パナソニック及びSR渋谷でチームメイトであり、「守備の技術」及び「精神的支柱」での役割が、獲得実現の場合の主たる役割になるか(もしも、来季に新HCとして木下博之さんの招聘になれば、木下さんのバスケ哲学の共有のための重要な役割としての獲得のイメージになるか)。


 仮に、この「ストレッチ4」がターゲットになれば、補強の念頭は主に「広瀬」あるいは「西野」のイメージです。まずは「広瀬」を推す理由から(広瀬の場合、厳密には「対応可能ではある」の感じで、どちらかといえばSFが主体になる感じはしますが)。
 広瀬はSR渋谷の「名誉生え抜き」ですけど、今季の出場機会の減少傾向に照らせば、移籍市場に出る可能性は低くないのではと。これに加えて、いまの大阪に明らかに足りていない一つに「勝者のメンタリティー」があります。昨オフの譲次の獲得は、この「勝者のメンタリティー」の共有が理由の一つであったと想像ですけど、この共有の更なる徹底という意味で、広瀬はとても有意義な存在と考えられます。
 パナソニックに5年間の在籍経験があるので、関西圏との縁はある。その意味でも、補強に動く価値は見た目のスタッツ以上に大きいと映ります。

 それと「西野」。まず、「ストレッチ4」と「ビッグボール時のSF」の両方に高次元で対応可能であること(この資質能力を持つ日本人選手自体が希少)。今夏年齢が24歳という若さ、その上「地元選手」であること。
 シュートレンジに加えてスティール能力の高さも、大阪のニーズに合致します。まだ粗削り感のある選手ですが、守備意識の高さも、補強に動く価値が高いと映ります(加えて、SR渋谷では出場機会が恐らく限定的な可能性が高いので、移籍市場に出る可能性は結構あるのではと)。

 「勝者のメンタリティー」という意味では、広瀬はチャンスがあれば欲しいです。ですけど一方で、純粋な選手編成の意味では、西野の方がよりドンピシャでしょう。
 加えて、広瀬でも西野でも、現所属はSR渋谷です。根っこのスタイルが大阪に相通ずることに加えて、大阪に不足している「守備のカルチャー」の上積みにぴったりであること。特に、もしも新HCに木下博之さんを招聘する場合でだと、補強ターゲットとしての意味付けにより説得力が増します。

 正直、モーアをせめて来季は手元において成長に託した方がより建設的ではの想いもありますけど、広瀬の「豊富な経験」、西野の「守備意識と若さ」を考慮すると、いずれかの補強が叶う場合はモーアを「期限付きでの放出」があってよいかなというのが、現時点での自分のイメージです。
 (ちなみに、杉浦も補強候補リストの1人に挙げましたけど、ここ2年は不完全燃焼の感じに映ってます、リストに入れている理由はその爆発力を買ってですけど。リストに入れてないですけど津山を含めて、三遠のこの2人は「持っている潜在能力は『こんなもんじゃないでしょ?』」と一バスケファンとして感じていますが…。)


 以上のことから考えて、勿論、あくまでも「自分が大阪のGMならばでの」「現時点での」という注釈付きですけど、「今オフ(来季)の大阪の理想ロスター」は、下記の感じになります。


 PG(ニュービル、[佐々木]、合田)
 SG([松脇]、木下)
 SF([S・ラベナ]、高島、橋本)
 PF(ドンリー、[西野]、譲次)
 C([ハーパー]、[バルヴィン])

 完全で放出(ブラウン、ハント、ドブラス、青木、ジョゼフ)
 期限付きで放出(中村、モーア)


 これを、「今季の30分換算でのEFF」を付記して示します。


 スターティング5(ニュービル[24.05]→松脇[7.77]→S・ラベナ[12.72]→ドンリー[9.38]→ハーパー[19.79])
 ベンチ(佐々木[13.14〈B2〉]、合田[5.34]、木下[9.83]、高島[6.80]、橋本[×]、西野[6.64]、譲次[9.77]、バルヴィン[21.37])


 繰り返しますけど、移籍市場は「いくつもの要素が複雑に交錯」しますし、上述で示させて頂いた理想ロスターは、あくまでも「すべてうまくいった場合」です。
 尤も、「要補強ポイント」を示して考察を進めた結果、理想ロスターでの日本人選手の陣容が「松脇を除けば全員が、地元選手or関西圏ゆかりの選手」であることは、自分でも驚きですけど。
 ただ、地元選手というのは、やっぱりそのチームへの愛着が、そうでない選手に比して高いと映るんですよね。今季、例えば木下が、当初の期待値以上のパフォーマンスで才能を開花させていることは、「地元でのプレーが叶った嬉しさ」と無関係ではないと思ってます(「9.83」という「30分換算でのEFF」は、「代表入りを検討してよいレベル」といえますし)。
 やはり、出身が地元である、あるいはその場所に何らかのゆかりがあることは、ファン(ブースター)の立場としても、応援への熱量がより高まると思うのです。例えば今季、横浜BCがキング開

 声を大にして伝えたいことは、何よりも大切なこととして、
 「『自分たちのバスケスタイル』である『走るバスケ』『トランジション』『ファストブレイク』への原点回帰。」
 これに尽きます。これは、今オフの選手補強の基本方針としては勿論、HCを天日さんの続投にせよ、交代を決断するにせよ(繰り返すけど、「最もやってはいけないこと」は「天日さんを大阪から去らせること」及び「ニュービルの流出」)、たとえHC交代の判断になるにせよ、天日さんが何らかの形で大阪に携わり続けることを、一バスケファン、一大阪ブースターとして強く望みます。

 いずれにせよ、そう、「自分たちのスタイル」。もう一度、そこに立ち返って欲しい。それを忘れてしまっているように映るから、こうして思い切って踏み込んだ記事を書く決断をしたのです。そう、このエントリーを書き上げるまで、実は「3日半」を要してます。
 大好きだから。このままで終わって欲しくないから。これからも応援し続けると心に決めているからこそ。
 いまもこうして、書く手は震えています。心の中で、涙を流しながら書いています。


 大阪の「チーム再建」のためには、「コート外での他球団の素敵な取り組みを積極的に取り入れる」ことも大切な一つでは?

 末文において。選手補強のことに加えて、一ブースターとして、「コート外のこと」で改善して欲しいことを、この機会に綴らせて頂きます。より正確に言えば、「他球団がしていることで、大阪が取り入れて欲しいこと」です。これを「3つ」挙げます。

 (1)「試合終了後、アウェーチームを会場全体で温かく送り出す」。
 (これは今季、広島が取り組んでいること。)

 今季、広島が取り組んでいることです。具体的には、試合終了後、
 多くの球団では(大阪もそうですが)、試合が終わって両球団が握手とかを交わしたら、アウェーチームは「はい、さようなら、ありがとうございました」で、そそくさとロッカールームへと帰りますけど、バスケットボール観戦の魅力って、「ライブ会場感」だと思ってるんですよね、自分は。
 そう、アリーナの雰囲気は、「そこにいる全員の想いが重ね合わさって生み出される。だから、全ての選手やスタッフに対するリスペクトを。」と、自分は思っているんですよ。
 今季、広島は試合終了後に、「相手球団の選手が退場するときに、相手球団のブースターは勿論、次球団のブースターをも含めたすべての観客がスタンディングオベーションで(立ち上がって)拍手して送り出す」という取り組みをしていますけど、これってとても素敵だな、来季から大阪も是非とも取り入れて欲しいなあ、と思ってるんですよね。


 (2)「会場内での行き帰り、アリーナ内でのスタッフの『温かい挨拶』『おもてなし』。」
 (これは今季、京都が取り組んでいること。)

 「いい野球ができるには、まずは『挨拶』から。」
 野球の中畑清さんが、DeNAの監督就任時に最初に指導したことが、このことです。

 自分が、京都がもう一つの応援球団であることを、これまでも繰り返し言及させて頂いてますけど、今季の京都は
 「おもてなしスタッフ」
 という取り組みをしています。




 今季の京都は、アリーナに入ると(アリーナで手荷物検査や検温、チケット提示をするときから既にそうですが)、「おもてなしスタッフ」のみならず、球団職員の皆様、アリーナ内の飲食店スタッフ、マスコット(はんニャリン)、チアリーダー(はんなりん)がみんな、「こんにちは」「ようこそ」と挨拶をする、声を掛けてくれるのです。
 人によっては、それは「くどい」と映るかもしれない。でも、アリーナにいる一人一人が笑顔で声を掛けること、お辞儀をすることって、「心が温かくなれる」と思うんですよね。少なくとも、自分はそうです。

 「身だしなみ」という言葉があります。自分は、「挨拶」は「身だしなみ」の一つであると考えています。
 実は今回の試合、「大阪vs宇都宮」での生観戦。
 アリーナに入るときは、スタッフさんは「こんにちは」「ようこそ」「よろしく御願いします」と声を掛けていました。
 でも、問題は帰りです。
 帰り、出口を出る少し前に、2人の若い職員さんに、「ありがとうございました」と伝えたのに、お礼の返答が全くない訳です。

 正直、一人の人間として、とてもショックでした。
 えっ?「ありがとうございました」の一言もできないの?と。
 そして、とても申し訳ないけど、直後に感じたのが、下記の気持ちです。

 「ああ、だから勝てないんだな。『真心』『誠実さ』が共有できていないように映るんだよなあ。京都はさあ、確かに酷いチーム状況だよ?でも、携わる人間がみんな『真心』『誠実さ』が伝わるし、『同じ方向を向いている』ことが伝わるんだよ。それってどんな組織(団体)だって基礎でしょう?」

 と。勿論、これからも大阪を応援し続ける気持ちは揺るぎません。貴重な地元の球団ですので。
 ですけど、アリーナにいる大阪に携わるすべての人間が、それは球団職員は勿論、それ以外のボランティアスタッフやインターンとかも含めてのすべての人間が、「真心」「誠実さ」を込めて、心からの笑顔で「挨拶」を徹底して欲しい!
 このことを、強く願います。これは特に、声を大にして伝えたい!そういうところは特に、京都の取り組みを見習って欲しいです!と思います。

 と共に、先日の「京都vs島根」の生観戦。はっきり言って、京都側から見れば「酷い試合内容」でした。それなのに、球団職員は勿論、ボランティアスタッフに至るまで、真心からの「ありがとうございました」ができるって、とても素敵だなあと。本当はとても悔しいはずなのに、これを「プロ意識」っていうんだなと伝わってきました。


 (3)「各選手の契約年数のHP上での明示化。」
 (これは今季、秋田が取り組んでいること。)




 いま、昨オフの秋田の補強(放出を含む)や契約延長の関係のチーム発表記事を、3つリンク添付させて頂きました。

 1つ目は、川嶋の移籍入団。「B.LEAGUE2021-22シーズンから2023-24シーズンまでの3年契約となりますことを併せてお知らせいたします。」とHP上で併せて発表されています。
 2つ目は、中山の契約延長。同様に「B.LEAGUE2021-22シーズンから2023-24シーズンまでの3年契約となりますことを併せてお知らせいたします。」とHP上で併せて発表されています。
 3つ目は、細谷の三河への移籍発表(この1か月前の時点で、既に自由交渉選手リストの掲示の発表、つまり来季構想外が発表されてはいた)。来季構想外という、いわば御互いにとってつらい通告の結果だっただろうに、それでもこうして「最後は温かく送り出す姿勢」が伝わり、「別れ方だって大切だよね、今後いつどこでどんな『ご縁』があるかわからないことを含めて考えるとなおさら」と考えさせられるので、これもリンク添付させて頂きました。
 (余談ですが、この細谷は、2019-2020シーズンでの「大阪vs秋田」の生観戦の際、彼の爆発力に苦しめられて接戦になって、ラストプレーで「細谷に3Pを打たせないで!」と叫んだ思い出があります[最終的には大阪が逃げ切って勝利]。それに、身体はバスケ選手にしては小さいけどエナジーが伝わり、ベンチからよく声を出しており、相手ながら「選手としても人間としても素敵だなあ」と感じた記憶があります。)

 で、契約年数の明示化。複数年契約を結んだ際は「この選手とは◎◎年までの◎年契約です」と明示することで、下記のメリットがあると思うのです。

 ・自球団ブースターへの「喜びの発信、共有」
 ・他球団への「複数年契約中だから安易に引き抜きしないでね」
 ・中立的なバスケファンへの「情報の発信、共有」

 そう、「契約年数の明示化」は、自分はスポーツチームは企業でもあると思っていますので、「『契約年数の明示化』は、れっきとした『CSR(企業の社会的責任)』だから」と自分は強く思っているんですよね。
 この「CSRの観点」に加えて、上述の「3つのメリット」がある訳で、その意味でも今オフ以降、大阪にも「契約年数の明示化」を強く御要望です。




 いま、昨オフ(2021年夏)の補強の結果による「開幕時ロスター決定」の、広島(6月15日)及び大阪(7月19日)それぞれのHP発表記事のリンク添付です。
 大阪の方は「淡々とした発表」の感じですけど、広島の方は「何故この開幕時ロスターにしたのかの理由説明」が、とても細かく綴られています。
 で、このときに感じたんですよね。「ああ、大阪は欲しかった補強選手に失敗して、後手に回ったんだな」と。広島が「目指していた補強選手が、ほぼ獲れた」と自信満々なこととの対比を、改めて感じます。

 たとえ最終的にどのような結果になろうとも、今オフ、つまりこの6~7月の「開幕時ロスター決定」の発表のときには、大阪は昨オフの広島のように、「こういう理由でこの開幕時ロスター決定になりました」といえる感じにして欲しい!、これを強く願います。


 ふう、気が付けば、想像以上にとても長い記事エントリーの執筆になりましたけど、一バスケファン、一大阪ブースターとしての「想い」「願い」が伝わると、とても嬉しいです。
 今オフ、大阪が「復活の狼煙の始まり」になることを、強く願って。このままで終わらないと、自分は信じていますので。


 【バスケットボール#2H】

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