平奏もんち

高崎市内在住です。高崎生活で発見した小さな幸せをお届けできたら嬉しいです。

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最近の記事

料理は呪いか、祝福か

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」 このセリフで有名なハムレットさんを真似するわけではないのですが、最近よく頭の中で「料理は呪いなのか、それとも祝福か、それが問題だ」とぐるぐる自問自答を繰り返しています。 皆さんは、毎日料理をしていますか? 仕事や趣味と両立させながら、料理できていますか? 私の場合、平日は往復3時間の新幹線通勤とフルタイムの帰宅後、毎日1時間ほどかけて3~4品料理を作っています。 正直、義務感や疲れからしんどく感じるときがあります。 でも、好きな食

    • 春の山菜は「田舎のおばあちゃんの味」

      四月に入り、ららん藤岡の農産物直売所にも待ちに待った春の味覚が並ぶようになった。そう、この時期にしか口にできない山菜だ。タケノコ、わらび、ふき、うど…。調理する前にあく抜きをしたり面倒はあるけれど、かすかな苦みやえぐみ、甘みやうま味、サクサク、ねっとりとした歯ごたえは、手間をかけただけ十分に報われると断言できる。この繊細で複雑な食材を思う存分味わえる日本に生まれてきたことに感謝する。 今年、初めて生のわらびを買ってあく抜きをした。下処理が面倒くさそうで敬遠してきたのに、直売

      • その珈琲の香りは手紙

        高崎の「いし田珈琲」でコーヒー豆を買うことにしている。挽いてもらった豆を湿らせたペーパーフィルターに入れて、口の細いポットのお湯をぽとぽとと垂らす。次の瞬間、甘く香ばしい香りが鼻孔をくすぐる。ああ、これはいい豆だ。心を込めて焙煎されている。コーヒーをゆっくりと蒸らしながらお湯を注ぐ。大好きな人と美味しいコーヒーを飲む休日の幸せよ。 きっかけは「高崎絶メシリスト」だった。夫婦そろって酒をほとんど飲まず、日本茶とコーヒーは日常生活に欠かせないうるおいだ。高崎での新生活を始めてす

        • 高崎にはだるまがある

          結婚前、当時婚約者だった未来の旦那さんと高崎駅で待ち合わせをした。駅の改札を出て、コンコースを西口方面へ歩くと、石造りの赤と白の一対のだるまが迎えてくれた。「幸福のだるま」と名付けられていた。 約束の時間に連絡がつかない未来の夫を待ちながら、駅の二階から隣のビルをつなぐ歩道橋に出てみた。駅ビルの壁面を飾る無数のだるまの絵が目に入った。愛嬌のあるだるまの表情に、待たされるイライラを一時だけ忘れた。こちらは「だるまの詩」というのだそうだ。 結婚を機に高崎に住まうようになって、

        料理は呪いか、祝福か

          ハッスル餃子を食べてハッスル!

          餃子が好きだ。焼き餃子が好きだけど、フライパンに貼り付いてうまく焼けないので水餃子。揚げ餃子も好きなんだけど揚げものしないから水餃子。もともとあっさりした味が好きだから、うちで食べる餃子はいつも茹でてポン酢をかけるだけの水餃子だ。 高崎に引っ越してから、「ハッスル餃子」の存在を知った。知人によると「マツコの知らない世界」で紹介されていたらしい。その話題のハッスル餃子を、週末通っている道の駅「ららん藤岡」で見かけたのは半年前。写真のとおり、餡と皮が包む前の状態で売られている。

          ハッスル餃子を食べてハッスル!

          高崎はパンの町

          一年前に引っ越してきて、高崎が「パスタの町」だと知った。年に一度、パスタの王者を決めるイベント「キングオブパスタ」で盛り上がる。いつかは歴代王者のパスタ屋さんを巡りたいと思ってはいるが、今回は同じく小麦を使う「パン」の話。 高崎に来るまで、ここまでパン屋さんのレベルが高いとは思わなかった。東京や千葉でさんざん美味いと言われるパンを食べてきた私が、まいりましたと天を仰ぐ程のすごいパン屋さんが知るだけで片手に余るほどある。ドイツパン、フランスパン、惣菜パン、ベーグル…高崎に住む

          高崎はパンの町

          山頂から街を見守るー高崎白衣観音

          ブラジルのコルコバードの有名なキリスト像のように、山頂から大きな白衣観音像が高崎の市街地を見守っている。観音山のふもとを流れる烏川沿いを車で通るたび、緑の山を背景にした真っ白なお姿が目にとまる。市民に愛される高崎のシンボルである。 高崎に引っ越してはじめて目にしたとき、その大きさ、突拍子のなさに、正直なところ引いてしまった。信仰を持たない私は、牛久や長谷にある巨大な大仏さんを見たときも申し訳ないがありがたさより違和感を感じていたのだった。それが、この白衣観音さんについては、

          山頂から街を見守るー高崎白衣観音

          ゴルフ場跡地で走れ!ー高崎の石原緑地

          想像してほしい。はるか先まで芝生でおおわれた広場を、がむしゃらに駆け抜けるときの気持ち。草を揺らす心地よい風を背に受け、転がるように走るとき、たとえ今、あなたが40代後半であっても、小学生のときの心にもどるだろう。 石原緑地を初めて訪れたとき、その広さに驚いた。さえぎるもののない広大な芝生の緑地を縫うように、ジョギングコースが敷かれている。見わたす限りの緑色だ。 かつてゴルフ場だった土地が、市民に開放され、憩いの場になっている。芝生は非常によく手入れされており、ごみはほと

          ゴルフ場跡地で走れ!ー高崎の石原緑地

          ハックルベリーという名の謎のベリー

          最初に「ハックルベリーフィンの冒険」のお話ではないことをお断りしておきます。今日のお話は、農産物直売所で出会った珍しいベリー(?)、ハックルベリーについてです。 前置き 私が農産物直売所に足繁く通う理由の一つが、珍しい野菜や果物との出会いです。ここでの「珍しい」というのは、街中のスーパーではあまり見かけない、例えばポポーというカスタードクリームみたいな味のバンレイシ科の果物とか、京都のおばんざいでお馴染みの芋茎(ずいき)なんかを指してます。凄いヒットアイテムに出会えることも

          ハックルベリーという名の謎のベリー

          高崎公園のちいさな花園

          鈍足だけど走ることが三度の飯の次に好き、という私のお気に入りの場所は、高崎公園の奥にあるちいさな花園だ。天気の良い日のジョギングコースに組み込んで、必ず立ち寄るようにしている。 はじめて訪れたのは五月の薔薇の時期。ロックダウン真っ最中で高崎市内のいろんな施設が密を避けるために門を閉じていた。有名な前橋のバラ園も閉鎖していたように思う。 そんなとき、ふと立ち寄った高崎公園の一角でいきなり絵画のような風景に出会った。人影まばらの小さな庭は色とりどりの花が咲き乱れる夢のような空

          高崎公園のちいさな花園

          夜中柘榴をむく

          平日の夜、家人が眠っているのを邪魔しないように、キッチンの明かりだけを点けて、駅前のスーパーで買ってきた柘榴を剥く。ひたすら、指先に神経を集中させて、ナイフで傷をつけた表皮から指を入れ、薄皮にへばりついた赤いタネを一つ一つボウルの中に落としていく。無心になる。 高崎駅の駅ビル、「モントレ」一階の食料品売り場の品揃えは、これがなかなかあなどれない。特に果物売り場の担当の人はかなりの目利きではないかと常日頃から思っている。 福島産の幻の梨、コミスが2個たったの298円で売られて

          夜中柘榴をむく

          ららん藤岡というワンダーランド

          道の駅が好き。農産物直売所が好き。新鮮な野菜や果物が安いし、東京のスーパーでは見たことのないレアなアイテムに出会うことができるから。 週末に必ず足を運ぶ場所のひとつが、車で15分のところにある道の駅 「ららん藤岡」だ。ここは農産物の直売所だけではなく、レストラン、肉の駅、ガトーフェスタハラダ、小さな観覧車まであって、半日くらいは余裕で過ごせるアミューズメントパーク。 群馬県に来て驚いたのが、農産物直売所の開店待ち行列なるものがあること。ららん藤岡の「アグリプラザ」も朝9時

          ららん藤岡というワンダーランド

          はじめまして

          結婚を機に群馬県の高崎に居を構えてはや一年。新幹線を使った遠距離通勤、最初はどうなることかと思いましたが、日に日に高崎のことが好きになってきています。 このブログでは、食いしん坊の新米妻(アラフィフだけど)の視点で、高崎の良さを伝えていけたらなと思います。 ちなみに引っ越してから体重が絶賛増量中!どーする、自分?!

          はじめまして