グアテマラ滞在記_完結編

【グアテマラ滞在記】完結編:スペイン語

僕がグアテマラに来てから今日で53日目、約7週間が経過した。

数時間後には飛行機に乗って帰国の途に着く。

僕のグアテマラ滞在はとりあえずこの時点で終わりを迎えるので、これまで書いてきたグアテマラ滞在記も一旦締めようとおもう。

僕にとって今回のグアテマラ滞在とはなんだったのか。
それを最後の記事とする。僕はこの地でなにを得てなにを感じたのか。

1.スペイン語

まずは今回のグアテマラ滞在の主たる目的が語学習得であった以上、スペイン語習得について書かないわけにはいかない。

元々の予定としては滞在期間全て語学学校に通って学ぶつもりだったが、途中考えが変わり、結果的には語学学校には最初の5週間だけ通った。

1日4時間週5日を5週間(ということは計100時間)の語学学校での授業はイントロダクションという意味では非常に役に立った。
「言語習得をどうやってはじめたらいいのか分からない」とおもっていた僕には必要な助けだったし、言語習得の始め方が分かったような気がする。
最初に単語帳を使って単語覚えることに疑問視していた僕の考えがで間違っていたことを理屈抜きで理解させてくれた。
単語の重要性については【グアテマラ滞在記】やっぱり単語は覚えてなんぼに書いた。

来る前に期待した滞在終了時のスペイン語の出来と今の自分のスペイン語力を比較すると、「もっと喋れるようになりたい」という向上心や「自分はもっとできたはず」という期待値を一切乗せずに評価するなら非常に満足している。なにせ、全くのゼロの状態から片言だが喋れるし理解できるようになったのだから。具体的なレベルは、 スペイン語成果:一ヶ月 に書いた。

ただ、もちろん満足に喋れるかというとそのレベルからはほど遠い。
英語と比較するなら、今の自分の英語が山登りでいうところの8合目まできているのに対し、スペイン語は未だ2〜3合目だ。
でも、少なくとも1合目ではなくなったことは大きい。おそらく、この1合目を超えることは、この先の習得へのどの道のりより難関なのだとおもう。
山登りで歩き始めた時のあの「え、まだ1キロ?たったの1キロでこの疲労感?」というよくある心境と同じだ。

語学習得は本当にやりがいがある。これほど努力したら目に見える結果として表れ、スキルとしても精神的にもプラスに働くものは他にないとおもう。
そのプロセスは、インプットとアウトプットの反復という非常にシンプルなものだが、同時に奥深い。
以前にも書いたかもしれないが、僕は語学習得にとても苦手意識を持っている。今回スペイン語を学んでいても、やっぱりそれは感じた。でも、おもしろいもので、だからといって嫌いなわけではない。むしろ語学には人並み異常の関心がある。また、苦手だからといって語学習得が不可能というのもまた違う。人よりも多くの時間と努力が必要なのかもしれないが、現に英語は喋れるようになったし、スペイン語だって少しは上達した。
あーだこーだと色々言っているが、結局確信して言えることは、

語学が好きなんだということ。

今回、「グアテマラ滞在記」と題して書いてきたこのマガジンには、ある想いがあった。
それは、僕がスペイン語をゼロから身に付けるという体験を通して、語学習得のプロセスを客観的な視点で捉え、自分の中で起きた精神面や脳内の変化などをより具体的に書きたいというもの。
従来あるような単なる語学留学で体験したことを事実ベースで片付けてしまうのではなく。
でも、それはあくまでも希望であり、実際にできるのかどうかも正直に言えば自信はなかった。

そして実際にそれはできたのか?
- 想像していたより、語学習得のプロセスで自分の中で起こっていることを文章にすることは、ずーっと難しかった。
書きたいことはあるのに文章にならない。
自分の文章力の無さに失望したし、何度も心が折れたりもした。(実際に書き出してイチ記事としてまとめられず、下書き状態になっている未完成記事はたくさんある。)
なので、これで終わりにはできない。
日本帰国後、改めて、語学習得のプロセスを文章化していきたいとおもっている。

スペイン語とは自分にとってなんなのか。
そんなのいつまでも最終的な答えなんて出るはずがない。でも現時点で言えることは、自分自身にさらなる自信を与えてくれ、新しい未知なる扉を開けてくれたといえるだろう。それは外国語として英語しか喋れない自分のままでは決して持つことのできない自信であり境地なのだとおもう。

先日、「語学習得は最高の投資」という記事を書いたが、今回のスペイン語習得という投資が僕の今後の人生にどんなリターンをもたらしてくれるのか今からワクワクしている。

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