幼稚園の身体測定~家庭での包括的セクシュアリティ教育~
幼稚園での身体測定当日、5歳の娘が「パンツ一枚になるの嫌なんだよね」と話してくれました。
我が家では約1年前から「自分のからだの大事なところ」の話をしています。
きっかけはNPO法人HIKIDASHIの代表である大石真那さんとの出会い。
彼女が乳幼児期からの性教育の重要性や家庭でできることを教えてくれました。
そしてユネスコをはじめとする様々な国際機関が共同で発表した「国際セクシュアリティガイダンス」を知りました。
日本ではまだまだ教育に取り込まれていない「国際セクシュアリティガイダンス」。
日本の教科書で取り上げられる生殖器官や妊娠についての知識の教育だけでなく、性交、避妊、ジェンダー、人権、多様性、人間関係、性暴力の防止なども含めたプログラムになっており、「包括的性セクシュアリティ教育」というそうです。
そして家庭で取り組める第一歩として大石さんの絵本「げっけいのはなし いのちのはなし」を手に取りました。
そこにはこの「包括的セクシュアリティ教育」のエッセンスが含まれています。体の仕組みだけでなく「生き方には多様性があり、仕事、結婚、子育て、どんな性別を選んで誰と生きていくかもみんな自由に決めていい」というメッセージが込められています。
絵本の中でお母さんがお子さんに語りかける言葉で私が大好きなセリフです。
この一連の子どもとのやり取りの中で「自分のからだの大事なところ」の話もしており、パンツ一枚で身体測定をすることに子どもは違和感を感じたのだと思います。
私はすぐに担任の先生に手紙を書きました。
子どもが感じている違和感、その背景として家庭で伝えていること。
そして身体測定を行う際、肌着を着せてもらいたい旨書きました。
幼稚園から帰宅した子どもに聞いたらすぐに対応をしてくださったみたいで子どもたち全員が肌着を着て測定がされたそうです。
思いをくみ取ってくださった先生、幼稚園に感謝をするとともにこの「包括的セクシュアリティ教育」が当たり前になる社会の実現を目指してコツコツ活動をしていきたいと思っています。
~すべての子どもたちに包括的セクシュアリティ教育を~
【ご参考】
一緒に活動をしている「NPO法人HIKIDASHI」の各種サイト
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