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51|毎日がPRIDEだったらいいのにな

「性的少数者はみなさんの近くにもいます。日本の人口の約10%、これはAB型の人がいる割合と同じです。」そんな講義が行われた。

みんなは「へぇ〜そうなんだ。意外といるんだね。」と声を漏らす。

“意外といるんだね”


___そうだよ。

ここにいるよ。

あなたの隣にもいるよ。


4/20 東京レインボープライド

今回、東京レインボープライド2024(TRP)にボランティアとして参加しました。

昨年の春、大学でTRPのグッズを身につけている後輩ちゃんを見かけ、「ねぇ!これ!私も持ってる!参加してたの!?」と声をかけたことが始まりでした。(笑)

その後輩ちゃんが、今年は一緒にボランティアで参加しませんか?と声をかけてくれました。(本当に嬉しいお声掛けでした…!ありがとう( ; ; ))

当日は物販担当で、たくさんのお客様とおはなししました。

本当にたくさんの方がいました。
さまざまな国の方、手話話者の方。知っている限りの英語と手話を使って、必死におはなししました。車椅子ユーザーや障害のある方、大人も子どもも。ここに書ききれないほどのさまざまな属性や背景を持った人たち。そして、多くの性的少数者。

本当に夢のような時間だった。

見た目だけではその方がどんな性別なのか、おふたりの関係性がどんなものなのかももちろん判断しかねるけど、とにかく幸せそうなカップルがたくさんいた。

日常で見かけたら、男友だちなのかなと思ってしまう2人が、ラブラブな同性カップルだったりする。(もちろんこれも私の勝手な判断なので違う場合もある)

ここは、本当の自分を表せる場所。
ここだけは、嘘をつかず笑える場所。

そんなみなさんの特別な一日を支えることが出来て、とても良い経験になりました。
来年もできたらいいな。


日常に戻って。

幸せな時間を過ごした翌日、講義では性的少数者についての話があった。

「性的少数者はみなさんの近くにもいます。日本の人口の約10%、これはAB型の人がいる割合と同じです。」そんな講義が行われた。

みんなは「へぇ〜そうなんだ。意外といるんだね。」と声を漏らす。

あ、そうだ。もうここは、昨日の夢のような世界ではなく、私が生きる現実世界だった。

あぁ。そうか。

性的少数者は「少数者」である。

隣にいるかもなんて、誰も考えていない。
自分がそうかもなんて、考えたこともない。

ここにもいるのにね。

とても悲しかった。苦しかった。


私は自分のことがよくわかっていない。
多分バイセクシャル。彼女いたこともあるし。アセクシャルでもある気がする。手をつなぐ以上のことができない。

でも、自分はストレートかもしれない。
そう思いたい時もある。

よくわかんなくてふわふわしてる。
自分は何者なのかよく分からない。

でも、「多数者」かと言われたら、それは多分違う。

ずっと分からないまま過ごしていくんだと思う。
分からなくてもいい。
分からなくてもいいから、少しでも幸せに過ごしたいと願っているし、みんなにも幸せでいてほしいと思っている。



いつか堂々と女の子と手を繋いで歩ける日が来るのかな。

あの時間がずっと続いたらいいのに。

毎日がPRIDEだったらいいのに。

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