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世界最大の食の祭典「テッラマードレ」、まずは写真レポート

Delicious from all over the world + diversity of people = peace. Thank you Italy, I love Terra Madre Salone del Gusto and Slow Food International!!


世界中から「おいしい!」が集まると、そこにはもう、平和しかありません。

リアルでは四年ぶりの開催となる世界最大の食のお祭りであり、世界生産者会議の「テッラマードレ・サローネデルグスト」。今回はトリノのドーラ公園にて屋外開催。1日では到底歩ききれない数のおいしいブースが立ち並び、5日間で1000以上のプログラムが開催されています。

Photo by Slow Food International
Photo by Slow Food International
お隣にいた、ルーマニアブースのお二人と


世界中の人々が民族衣装で歩き、世界中のワインを楽しめるエノテカ、クラフトビールがずらり。

どれを飲んでも美味しい…! あ、次女は飲んでません。


アリーナでは世界中の食や地球環境、フードシステムまつわるトークを行っていて、農業、漁業、養蜂、先住民文化、料理、教育などさまざまなジャンルで世界中からの代表団があちらこちらで意見交換しています。

テイスティングを伴う講座だらけなところが最高。
Photo by Slow Food International
豚を放牧飼育して作る生ハムやサラミが絶品!
この豚、この製法でつくることができるのは「もう世界に僕らだけしかいない」ということで、「味の箱船」に認定されていました。守りたくなる味や暮らし、世界中にたくさんあります。
バスクのコロッケ、美味しかったー😭♡


多様性は楽しさと美しさ(とおいしさ!)の象徴だということが会う人皆に刻まれていて、泣けます。

みんな、とにかく、とてもあったかい。

三日目くらいに脇道に突然現れたモロッコ代表団のお茶会。これがおおらかに許され、愛されるのが、テッラマードレと、公園開催のいいところ♡


今回の日本代表団には、60人のメンバーがいました。最年少は北海道の有機農家の14歳、本山農園の5代目(を継ぐと本人が言う)、本山維芯くん。若者たちのネットワークの会合で堂々たるオープニングスピーチをしていました。

地元の小中学校で友達や先生たちとフードロス問題について思うことを共有し、給食の残食ゼロを実現した維芯くん。世界中からの聴衆を前に大きな笑顔で、「We are what we eat - 食べることは生きること」だと言いました。

Here in Terra madre, I would like to express my gratitude to the food of the world and the people, nature, and earth that support it by not leaving any food behind. I sincerely look forward to saying "Itadakimasu" and "Gochisousama" (Thank you for the food) together wholeheartedly over delicious slow food with the many people who will gather here.
日本の北海道の、小さな美しい農業の町・美瑛で、農業を志す僕の考えを、この場にいるみなさんと分かち合うことができて、とても光栄です。ここ、テッラマードレでも、作ってくれたものを残さないことで、世界中の食べ物とそれを支える人・自然・地球に感謝を伝えたいと思います。
この場に集うたくさんの人たちと、美味しいものを囲みながら、心を込めて一緒に「いただきます」「ごちそうさまでした」と言えることを心から楽しみにしています。

Ishin Motoyama / 本山維芯、14歳


フードロス、食糧危機の時代、人と食べ物の関係性について。3分程度だったかな。英語は拙いかもしれないけれど、心が伝わる素晴らしいスピーチでした。

各国から集まったユースたちが彼に握手を求めに行くのを見守り、私は初日から、涙😭♡

こちらも、味の箱船に登録された固有種の玉ねぎ。
玉ねぎを育てる農家さん同士、話が弾みます。
スイスのシェフと。
美味しいラクレットをご馳走になりました。
オーストリアのシェフからは洋梨のラビオリをご馳走になる。14歳の日本代表、愛されてます!


日本代表団には他にも、老舗の酒造や醤油屋さん、塩の作り手、海藻の専門家、料理人など背景多様なメンバー。皆で日本の食文化を紹介しました。

仁井田本家の蔵元!
日本酒はいつも大人気!
皆がNatural Sake / 自然酒を求めて、長蛇の列でした。


おにぎりや自然酒を出す日本ブースは居酒屋風の雰囲気を醸す暖簾や提灯も効いていて、常に大人気です。地元の三浦半島チームから一緒に参加した井上園子ちゃんは、おにぎりチームのリーダーとして毎日10升ものお米を3回転(!)炊いていました。

Photo by Slow Food International


5日間で2000個のおにぎりを振る舞うことができ、味付けは、日本全国から選りすぐりの調味料や食材で。もちろん、食べ残しはゼロ!

スローフード三浦半島 × スローフードBangkok
次女もたくさんお手伝い。
皆さんに可愛がっていただきました。
香り高いスジアオノリのおにぎりでーす
もちろん、三浦半島のひじきとワカメも持参しました


パレスチナのアグロエコロジスト、サアードや、タイの料理人セリア、ポートランドのパーマカルチャリスト、マットなど数年ぶりの嬉しい再会も!(マットとの再会と「仕事に "心" を入れること」については、こちらに書きました)

本物のチーズがたくさん。食べきれない...!
ガーデンエリアも素敵


とにかく、楽しかった。
同伴した次女にも、いい刺激をたくさんいただきました。

イタリアの至るところにあった電動キックボード。アプリ一つでどこからでも乗り降り可能。
どこにでも乗り捨てられることが大前提になっていることが、イタリアらしい…!


今日はここまで。

私が主催した日本のエディブル教育を伝えるワークショップ、進行役で関わらせていただいた日本酒とおにぎりの魅力で「米を味わい尽くす」テイスティングの会(w/ 仁井田本家&寺田本家、神谷よしえさん)、そして今回個人的にいちばん熱かった 海藻をめぐる世界の動き についても、後日また書きます。

世界は広くて、美味しくて、面白い!!

いい経験させてもらったね!

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