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共通言語で世界に入る

 閉じた世界でしか伝わらない言葉。

 中に入れば心地のいい空間だけど、外から見るとハードルが高い。

分かっていることが前提だから、知らないと話が噛み合わないのだ。

 例えば、ワンチャンとか、卍(まんじ)とか。

テレビで初めて聞いた時、どこの国の言葉だ?と思った。今も正しい使い方はよく分からない。

私の周りに使う人はいないので問題はないのだけれど、街中で聞くと、違う世界の住人だなぁと思ってしまう。

 

 これに限らず、世界は独特の言葉で溢れている。

 

 カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ブルゴーニュ、ニューワールド。

ワインの世界はカタカナのオンパレード。

もしワインに興味があるけどよく分からない、と思っている人がいたらこのまま読み進めてほしい。

 本日は、「分かる必要性」「分かりやすくコーヒーの話」「分かるためのワイン語」の3本でお届けします。


分かる必要性

 なぜわざわざ限られた世界でしか使われない言葉を理解する必要があるのか。

それは、自分の世界を快適にするためだ。

 家でも店でも、ワインを飲むということは、お金を出しているということ。

わざわざお金を支払っているのだから、好みのものを飲んだ方が幸せになれる。

 ではどうやって好みのものを選ぶのか。

その世界に詳しい人と話せばいい。そして、話すには共通言語を知っている必要があるのだ。


分かりやすくコーヒーの話
 

 ワインの話の前に、とっつきやすいコーヒーのことから。

コーヒーの世界の共通言語は、「酸味」と「苦味」

 これが「酸味」、これが「苦味」と分かるためには、実際に飲んでみるしかない。

味の説明が書いてあるお店で飲むとより良い。

最初は黒い色をした液体にしか感じなかったものが、だんだんと「これが酸味の強いコーヒーか」と分かってくる。

 よりオススメなのは1人で行くよりコーヒー好きと2人で行くこと。

「一口ちょうだい」ができるので効率がいい。


分かるためのワイン語
 

 ブドウ品種や産地から入るのもいいけれど、ワインもコーヒーと一緒で、味の表現を覚えるのが手っ取り早い。

 白ワインなら辛口・甘口。

辛口は、すっきりとしていて、グレープフルーツのような味。甘口はフルーティーで、生チョコを口の中で溶かしたような味。

 赤ワインはすべて辛口なので、渋みのアリ・ナシが共通言語。

重い、軽いと表現されることもあり、渋みがあると重い・渋みがないと軽い、になる。

渋みはブドウ由来なので、渋ければ渋いほど干しブドウを茎も種も一緒に食べたときのような味になる。

渋みが少ないものは生のブドウの実だけ食べたときの味に近く、フルーティーと表現されることもあります。

 どれがあなたの好みなのかは、飲んでみないと分かりません。

 これだけ覚えていれば、店員さんに「すっきりした白ワインが飲みたいんですけど」とか「渋みがあまりない赤ワインはどれですか」と言うだけで、好みのものが出てくるようになります。

カタカナだらけに見えるワインの世界もひらがな・漢字がいるんですよ。

 

 少しでも自分にとって快適な世界が広がるように。

ちょっとした共通言語を覚えれば、その世界に入ることができる。

 

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