20代の頃のバイト先の店長と友だちと飲んで、19時に解散になったから下北でもう少し飲もうかなって。

店長は猪木が死んで意気消沈だって言ってたけど、それきっかけではじまった旧友とのLINEが忙しそうだった。
友だちともう少し飲もうかなって思ったけど、井の頭線で下北着く瞬間まで妙に胃がぽこぽこしてたから、そのままバイバイした。
なんの会だったんだろう感否めないけど、夜遊びの理由になればなんでもいい。

お金おろしたら胃痛落ち着いた。もう少し飲もうとワインバーに行った。
下北はイベントづくしで賑わってたけど、半地下に降りたら、そこはガラガラだった。

「前も来てくださいました？」の言葉の真意があんまりわからない。
前に迷惑かけたのか、一見さんかい？なのか。
ちなみに前に来て閉店すぎても居座ってたことがある店だったので、勝手に狼狽した。

途中、素敵シニアのマダムと紳士が来た。
マダムの振る舞いにうっとりしてたら、紳士が「今日見た映画の岡田准一って俳優がなかなかでね」って話してた。
彼は武術をたくさんやってるんだよ、と。

20時すぎたら急に人が増えた。
カップルに挟まれた。

左のカップルの彼の方が、
前にここに来た時は付き合う前で、でも付き合いたいと思っていて、そこから今一緒に住んでるの不思議だね引越しまであっという間で記憶がないこうやってまた来れたねって話してて、
彼女は何も言わずに赤ワイン飲んでて、男の子が話し終わった瞬間に

ありがとう

って言った。
なんかそれがめっちゃよかった。

思わずもう一杯頼んじゃう。
左のカップルの表情見たくてソワソワしちゃうし、右のカップルの会話も聞いたり、マダムたちの去り際眺めてたらあっという間グラスが空いたので帰った。

帰りのバスの後ろのカップルはTシャツを作って売るって話をずっとしてた。

まだ21時だった。