今が人生で一番幸せな件について

7か月ぶりのnoteになる。
文章などの作品は、幸せすぎても、不幸過ぎても書けないもので、暮らせるくらいには元気で、でもいつも心に黒いものがあるみたいなときにしか文章を書く気にならない。

友達は怒りを原動力として文章を書いていると言っていたが、私も怒りなどの感情と、生きていけるだけのお金、書く時間を捻出できるだけの余裕が無ければ文章は書けないのだ。

今回noteを更新したのは、怒りや悲しみの感情ではない。
今私が人生の中で一番幸せだと感じているため、そのことを文章に残しておこうとおもって書いている。
いつか私が見返して、こんなに幸せなことがあったんだ、とほほ笑むことができるかもしれないし、こんなのもう見たくねえよ、と削除する日が来るかもしれない。時限爆弾か、地雷か、パンドラの箱のようなものを書いてみようと思う。

ちょうど1年前、私はどうにも焦っていた。
結婚や妊娠を諦め、一人でどう生きて行こうか模索しなければならないと感じていた。
Twitterやら本やらで「そろそろ結婚や妊娠を視野に入れなければならない」「妊娠にはリミットがある」「卵子は無くなる一方である」「周りはもう結婚・妊娠をやってのけているぞ」などの焦るような情報を脳に入れ続けていた。
そして元来の私の特性上、周りと比べて自分が不幸であるように感じていたことが原因で、焦りに焦り、大泣きしながら彼に「なんでなんにも考えてくれないの!!!!」と叫んでいた。

今思うとウケる。生理前の私は本当に手が付けられないし、目も当てられない。

でもそれがあったからこそ、彼はしっかりと私の気持ちを汲んでくれて、隠すのが下手だったけどサプライズでプロポーズをしてくれた。これで、大丈夫になれる。

リムワールドや、シムズみたいなシミュレーションゲームが好きなのだけど、これらのゲームでは住民が結婚したり恋をしたりすると心情がプラスされて、メンタルを保つことができる。
逆に嫌なことがあると発狂したり元気がなくなったりするので、住民のメンタルケアが重要なゲームなのだ。

マジでそんな感じで、私のステータスがこれまで
・酒に酔った  (+20)
・友達と遊んだ(+30)
・死にたい(-100)
・二日酔い(-30)
・アラサーであることの焦り(-50)

とかだったのが、
・結婚した(+100)
・引っ越して綺麗な家(+100)
・好きな人が毎日家にいる(+120)
・シンプルに楽しい(+500)
・死にたい(軽度)(-30)

くらいにまでステータス上昇した。最高。
最初こそ喧嘩はしたものの、穏やかな日常を過ごしていて、かなり幸せである。
ただ、死にたいと思う気持ちはいつもカットインしてくる。そのたびに「あ”っ!!」とか「う”っ!!!」とか言ってごまかしている。

しかし、仕事の方はあまりうまくいかず、人が辞めたり、業務量が増えたりして、どうにも上手く動けなくなってしまった。いままでできていたことが全然できなくなってしまって、苦しくて仕方なかった。

ADHDであるからだとも思ったが、これまで人が辞めてしまってその巻取りをしていたり、新しい人が来て教えるのも私、違うことをやりたい!と言っても人が辞めてしまってその巻取りに追われる……なんてことがもう4年も続いていたのだ。たぶん疲れていたんだと思う。

上手く寝れないことも増えてきたし、仕事が嫌で嫌で仕方なかった。
これまでそんな感情になることがあまりなくて、「めんどいな~」と思いつつやるべきことはやってきたつもりだったし、仕事量が多くても、土日も深夜も仕事してきたが、そのガッツがもう私にはなくなっていた。

目標で決定される給与も、目標を達成していても給与が上がらないという意味わからない現象が1年以上続いていたし、辛いと言っても「飲みいこっかw」でかわされているように感じた。

と、いうことで休職することに決めた。
夕方、ぼろぼろ泣きながらメンタルクリニックに電話して、今日なら空いてます!とのことだったので旦那に「メンクリいってくる!!!」と伝えた。旦那は「泣いてる!?大丈夫!?どうした!!!??」とめっちゃ驚いていた。

メンクリでは、ほいけんたと松崎しげるを足して2で割ったみたいな先生が話を聞いてくれて、「なんか長いこと頑張ってたんじゃない!?お休みしな!休めば大丈夫!」と言ってくれた。
「私は怠けているんじゃないでしょうか。」と言ったら、「そんなことないよ!そうやって考えると鬱病になるよ!やめなやめな!!」といってすぐに診断書を書いてくれた。

私がずっと深夜まで仕事をしたりしているのを近くで見ていた旦那は、休職の手続きや職場の人との話し合いを全部請け負ってくれた。(会社の飲み会とかに付き合う前から呼んでたので彼は会社の人との仲も良好だった)

それで、たくさん寝て、ご飯を作って、洗濯や掃除をして、ゲームする生活を3ヶ月手に入れたのであった。

マジで最高。ただ金はない。ばあちゃんがくれた結婚祝いに手を出すしかないかもしれない。

そんな感じで、今私は人生で一番幸せである。幸せな奴の文章など面白くもなんともないし、いつだって面白いのはかわいそうな私で、辛そうな私なのだ。
そんなことは分かっているのだけど、幸せだったこともあるという証明としてここに書いておく。私はいつも面白い方に行きたがるから、かわいそうな部分ばかり目を向けてしまって、幸せなことを忘れてしまいがちだからだ。

幸せな私もここにいたよ。辛くて、かわいそうになっても、きっとここをセーブポイントにして、踏みとどまれるように。未来の私にとってこの文章がどうなるかはわからないけど。

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