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【積極的に話さないのは不公平!??? 〜帰りの電車でフランス人の友人との会話から発見した異文化理解〜】

2週間ほど前、仲の良い友人ととあるディスカッションイベントに参加しました

帰りの電車が一緒で、お互いイベントについての感想や意見を話し合う中で、彼がふとこう言いました
 
 
やっぱり多くの日本人は発言するのを控えるんだね、
僕の国(フランス)ではもっと議論したり、話したりするのが一般的だから、発言が少ないと感じてしまう
 


それを聞いて、びっくりするものの(私から見たら結構みんな積極的に話していたから)、彼にこう言いました
 
 
多分日本では、自分の事をたくさん話す事より、相手の話に耳を傾ける事が価値とされているんだよ
  
私の母は小さい頃からいつも私にこう言い続けたよ、
「耳は二つで、口は一つ。だから自分が話すよりも、2倍相手の話を聞きなさい」と
 
だから、今日のイベントでも、みんな話したくないわけじゃなくて、
聞く方が大事だと思ってるから、なかなか喋らないんじゃない
 
 
それを聞いて彼はこう言いました
 
 
 
「でもそれってアンフェアだよね?」
 


フランスでの解釈:喋る=情報や考えを与える                                                        


「だって、僕は相手に喋ってる、つまり情報や僕の意見を与えているのに、相手はあまり喋ってくれない。
僕はたくさん与えてるのに、相手は等しく与えてくれないって不公平じゃん」
 
 
なるほど、、!!!
 
 
 
それを聞いて、1週間前に読んだ本の内容を思い出した


日本:コミュニケーション =「心と心の通じ合い」                                                      欧米諸国: コミュニケーション =「問題解決・説得・立証」

 
日本での「コミュニケーション」とは、どちらかというと、
「心と心の通じ合い」と思われているが、
他の欧米諸国では、コミュニケーションは「問題解決・説得・立証」と考えられている
 
 
だから、日本では「相手の話を聴く事」に重きを置かれるけど、
友人の祖国では、「相手との意見交換、情報のシェアをするために、積極的に話す事」が大事とされるんだなと
 
 
 
それを知らず、自国流の「聴くコミュニケーション」をしていると、
他の文化圏の人から、マイナスイメージを持たれてしまう
 

相手の文化に合わせる(対応性力)が大事
 

相手の文化の人がどんな事に価値を感じているかを理解し、
時には相手に合わせる事が文化の違う人と関係構築する際には
とても重要なんだと身をもって知ったエピソードでした
  
 

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