見出し画像

効率と効果の定義と重要性

今回、効率と効果について書こうと思う。
まず、効率ってなんだ。
それは率を上げることに効くこと。
なんの率か。成功率を上げること。
要は繰り返し作業のこと。
ソレを間違えないようにやることが効率。

じゃあ、次に効果ってなんだ。
それは、果を上げることに効くこと。
果とは何か?結果、成果のこと。
要は結果にコミットするってこと。
ライザップ的な。

どっちが大事か?

では、どちらが大事か?
結論、対象が人か物(機械)かによって使い分けるものであって
どっちも大事。
効果性は人に対して。
効率性は機械に対して。
ということは、少なくとも私は人なので
効果性に焦点を当てる方が良さそう。
効率性は繰り返し作業。
成功率を上げることに効く動き。
繰り返し作業はロボットが大得意な分野。
とはいえ、ひと昔の日本の仕事もロボットの代わりに人が作業を繰り返し繰り返し行っていた。
だからこそ、効率重視が正解だった。
今はどうか。

効率性、効果性を分かりやすく説明したい。
例えば、仕事で考える。
新規のお客さんと出会う。
お客さんにニュースレターを出す。
その文面をどんな内容にするか考えるのは効果性の課題。
お客さんの心に届くような、琴線にビンビン触れるようなレターを書くこと。
その手紙によって相手の心を動かすという効果があるかどうか。

新しくお付き合いをするという意味ではラブレターみたいなもの。
ここで得たい成果はお付き合いをすること。
仕事で言うと取引が始まること。
そのために相手についてどんな文面かが大事。
内容関係なく、どうやって手紙を包装してどこの配送会社が安くて早いかに焦点を当てるのが効率性の課題。

読まれないラブレターは価値があるのか

目的に対して直結するか考えることが効果性の視点。
手段のブラッシュアップを考えるのは効率性の視点。

例えば、想像してみてほしい。
あなたに手紙が届いた。
ある家電会社からの手紙。
ワクワクして中身を見てみると、印刷された文字で欲しくもない家電が
20%オフになったと。
手書きの文は一つもなく、こちらの要望関係なく相手が買って欲しいもののリストがつらつらと書かれているだけの手紙。

かたや。

もう一通手紙が届いた。
それは死んだ婆ちゃんが生前残してくれたもの。孫である自分に宛てた手紙。
宛名は婆ちゃんの達筆の字。
中身は当然手書き。自分の名前がふんだんに盛り込まれており、
他の誰でもない自分の将来を案じるようなただただ優しい内容。
昔の自分が赤ん坊だった頃のエピソードと他愛もない家族の思いでの話。
そこにはお得な情報は一切ない。
健康に気をつけるんだよと言う言葉で終わる手紙。

どっちの手紙の方が効果的だろうか。

効率とは最初のチラシのような手紙をどれだけ安く、たくさん撒けるかを考えること。
効果とは思いが伝わると言う成果を考えること。

家電会社の手紙の反応率を上げるためにはどうするか。
効果性の発想が必要になる。
誰がそれを読むのか。
相手はこちらに対してどのくらい信用、信頼があるのか。
相手に興味を持って欲しいなら、まずはこちらから相手に興味を持つことが肝要。
間違っても『何世帯に、どのエリアに撒こうか』は最優先ではない。

最初の家電会社の手紙をたくさん撒くことに価値があるんだろうか。
そこの視点は効率には持ち得ない。

リーダーシップとマネジメントの定義

リーダーシップとは正しい事を行う。
マネジメントとは事を正しく行う。

例えば、北海道の恵庭駅に行きたい。
車は借りたが、GPSが壊れて車のナビと携帯のGoogleマップが使えない。
としよう。(今のご時世ほとんど有り得ないシチュエーションだが一旦そう言うこととして!)
いくつかあった地図の中から、
それっぽい地図を何年かぶりに広げて目的の恵庭駅に向かう。
そもそも今どこかわかってるか問題は今回割愛。
正しい目的地への地図か確認することがリーダーの役目。
今ある地図での最適な道順に沿って車を走らせているか確認するのがマネジメントの役目。
間違った地図を進んで、目指してもいない地に効率的に着いても何にもならない。
そもそも到着しないか。

効果性はリーダーの仕事。
効率性はマネジメントの仕事。
ほとんどの経営者はリーダー兼マネージャー。
どちらの役割も担っているから混ざることが多い。
だからこそ大事なのは、効果性。
正しい地図なのかが最優先事項。
次に最短距離かどうかの判断。
逆の優先順位は有り得ない。
少なくとも私はそう考えている。

とはいえ、
毎日毎日これが自分にとって自社にとって正しい方向性だろうかと唸っていれるほど時間がある人は珍しいんじゃないかと思う。
とはいえ、たまには今やってることは効果的かどうか。
自問する機会を作ってみた方が絶対いいと強くお勧めします。

以上です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?