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セルフライナーノーツ6/11

第6回は

空と林檎 / のうん空港(のうん×AIRPORT) かねきょ線

です。

のうんさんとは、海見みみみさんの短編小説を読むうちに出会いました。僕はいろんな文学の中でもとくに、児童文学が好きで、「精霊の守り人」シリーズや「クローディアの秘密」などの海外作家の作品も読んでいます。
海見みみみさんもよく児童文学を書かれていて、その表紙に描かれた絵も印象的でした。
その絵を描かれていたのがのうんさんです。

「空と林檎」のもととなるオリジナルの詩「それでも僕は生きている」。のうんさんが詩を書いた当時のやるせなさがモノクロな街の情景とともに描かれています。
そしてその情景の中にひとつ色を灯すのが君の存在と林檎です。
僕の個人的なイメージでは、一面のくもり空(日常)の中で一点の赤い林檎(君)の存在感が際立つ。その一点から徐々に光と色が溢れ出し目の前の風景が彩られていく…そんなイメージがあります。

この曲も、前回の「水色のシロフォン」に引き続き歌ってくれる方を募集しました。実は募集をかけたときには「空と林檎 弾き語ってください」という感じで募集かけました。
かねきょさんが引き受けてくれることになったのですが、僕が歌なしのバックトラック(ハイハットとアコースティックギター)を投稿してしまったので、かねきょさんの弾き語りではなく、歌のみを録音してもらうことになりました。
そのことは後に少し心残りとなってしまいましたが、それでも、かねきょさんの温かい歌をもらいアレンジの方向性が決まりました。
かねきょさんは一音一音を丁寧に歌う方だと思います。その一音一音が“立っている”ような感覚を覚えます。
「色が溢れた」のところがとても気持ちいい響きを聴かせています。

サウンド面では、イントロには行き交う車の音を入れました。
のうんさんが「出だしの雑踏の様なサァーという音にうわわわわわわとなりました!!まさに、この詩が生まれた場所の音です。私がこの詩を思いついたのは、寒空の下、東京荻窪の車通りの多い道路で信号待ちしてた時なのです。この詩自体はかなり前に書いたのでその時の思いは掠れてしまってますが、情景はまだ覚えてます。再現されているみたいで、何だか当時のやるせなさを思い出します。」とコメントしていました。
実際は家のベランダから録ったのですが、雰囲気出たんじゃないかと思います。

chickiiには、フレットレスベースを重ねてもらい、柔らかい中低音で表情に幅が出ました。

また、アルバム中唯一ハーモニカを吹いています。フォークな雰囲気もありつつ、童謡のようにシンプルかつ深みのある音作りを目指しました。

この曲のために、のうんさんが何枚も絵を描いてくれて、約一カ月の音楽制作の励みになりました。
詩の主人公を電線とともに哀愁感たっぷりに描いた絵や、この曲の公式キャラクター?りんごちゃんも生まれています。
デモを投稿する度に新しい絵が見られることが楽しみのひとつでした。
たくさんの絵はアルバムブックレットに使用させていただきました。感謝m(__)m
https://note.mu/a_noun/n/nc25861abfd7e
↑のうんさんのnoteでも見ることができます。

-AIRPORT kei-

https://note.mu/a_noun/n/nc352ae424d6e
のうんさん作詩「それでも僕は生きている」

https://note.mu/airport_kei2016/n/n8a688e067683
空と林檎 / のうん空港(のうん×AIRPORT) かねきょ線

https://note.mu/chickii/n/n797b9bfc4d8d
https://note.mu/chickii/n/n8f09108c058e
相方によるライナーノーツとプロジェクトを時系列で追った総括もご覧下さい。

次回セルフライナーノーツ7は『想いは今ここで』の予定ですʕʘ‿ʘʔ

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