村木宏成/Hironari Muraki

秋田県鹿角市において社会福祉法人愛生会の理事長をしております。 従来の福祉の枠にとらわ…

村木宏成/Hironari Muraki

秋田県鹿角市において社会福祉法人愛生会の理事長をしております。 従来の福祉の枠にとらわれず、福祉施設の機能を地域に開放することで住みやすい街ができるのでは、と考え「生活インフラとしての愛生会」をコンセプトに事業しております。 全国青年会の次期事業計画についても綴っていきます。

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自己紹介

秋田県鹿角市において社会福祉法人愛生会の理事長をしている村木宏成と申します。 私たちは特別養護老人ホーム、保育所、児童発達支援事業所、放課後デイサービス、就労支援事業など社会福祉事業を中心に行っております。 現在の福祉制度ではカバーできない“制度の狭間”といわれる問題に対して、従来の福祉の枠にとらわれず、福祉施設の機能を地域に開放することによって住みやすい街・地域をつくることができるのではないかという「生活インフラとしての愛生会」を法人の事業コンセプトに掲げております

    • 【応募開始!!!】孤独・孤立を防ぐ「ふるさと回帰型」仮設住宅を作るため、奥能登(輪島市・能登町における仮設住宅住民へのアセスメント(現況調査)支援ボランティアを募集します

      社会福祉法人佛子園、公益社団法人青年海外協力協会と共に、輪島市・能登町における仮設住民へのアセスメント(現況調査)支援ボランティアを募集します※応募を開始しました! 全国社会福祉法人経営青年会(全国青年会)の村木です。 1月1日に起こりました能登半島地震の犠牲者に対しまして心からのお悔やみを申し上げるとともに、被災されて今も避難所等で不便な生活をされている被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。 全国青年会では全国経営協とともにDWATの一員として多くの会員の皆さまが被災地支

      • 福祉業界を担う次代の人材の輩出:次期事業計画策定にあたって11(最終回)

        無事、事業計画案を提出しましたしばらく間があいてしまいました。 11月から始めたこのnoteも、前回までで次期事業計画の全体像について書くことができました。 そして先日、全国青年会の幹事会において事業計画案(合わせて予算案も)を提出し、いろいろな意見もいただきながら、大枠での了承をいただきました。 そこでいただいた意見も参考にしながら、最終的な事業計画案として、次回の幹事会、そして3月8日の総会に上程させていただきます。 この間、全社協事務局の皆さんにはたくさんのお力添

        • 福祉に関わる主体の枠を超えて学んでいく必要性:次期事業計画策定に向けて10

          SGWCサミットの開催を目指したいソーシャルグッド・ウェルフェア・カンパニー・サミット 外の世界から学んでいく必要性、視野を拡げる必要性 私たちは社会福祉法人として、社会福祉事業を中心に様々な事業を展開しています。 まさに福祉の世界のど真ん中にいるわけです。 しかし、その外の世界に目を向けると、様々な社会課題は山積しています。 そしてそうした様々な課題に対して、テクノロジーであったり、新たな価値観の提案であったり、それらを少しでも解決に導くために活動している企業や団体

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        マガジン

        • 全国社会福祉法人経営青年会:次期事業計画策定にむけて
          11本
        • 生活インフラとしての愛生会
          5本
        • 愛生会マネジメントストーリー
          2本

        記事

          新たなプラットフォームの構築について:次期事業計画策定に向けて9

          全国青年会固有の価値を具現化 タテ(卒会した会員、未来の会員)とヨコ(現会員)をつなげる視察研修・講演依頼プラットフォームを構築する 「次期事業計画策定にむけて4」において、全国青年会固有の価値を6つあげました。 そのなかで、20年以上にわたる福祉業界の一線で活躍している方が多数いらっしゃる、まさにそういった「人材の蓄積」というものが全国青年会固有の価値の一つではないかと書きました。 「世代間でのつながりが希薄」という問題意識 そうした人材の蓄積があるにもかかわらず

          新たなプラットフォームの構築について:次期事業計画策定に向けて9

          全国青年会の中核となる4つの委員会について2/2:次期事業計画策定に向けて8

          前回は2つの委員会について書いてきました。 今日はあと2つの委員会について書いていきます。 法人経営・事業展開検討委員会(案)来期のペルソナⅡである 「2040年問題にあるようなさまざまな社会課題や多様な実践論が語られるなかで、それぞれの法人経営や施設運営に、迷い、悩む、30代40代の若手経営者たち」 この方たちに向けた活動を行っていきます。 https://www.mhlw.go.jp/content/000826227.pdf 上記「高齢社会白書」や「日本の人口の

          全国青年会の中核となる4つの委員会について2/2:次期事業計画策定に向けて8

          全国青年会活動の中核となる4つの委員会について1/2:次期事業計画策定に向けて7

          今回から活動の中核となる4つの委員会について、2回に分けて書いていきます。 1.総務DX推進委員会(案)まずは、事業運営の要となる総務DX推進委員会です。 今期、高桑委員長、瀬戸山副委員長のもとで、「時代や環境に即した組織運営や事業内容のあり方を検討する」という委員会ミッションに基づき、動画や座談会などのコンテンツを提供するとともに、以下のような組織体制、構造(すなわちストラクチャ)の刷新を行いました。 今期のストラクチャの主な刷新点 会員のみ閲覧可能とするベーシック認

          全国青年会活動の中核となる4つの委員会について1/2:次期事業計画策定に向けて7

          我々が目指すべきミッションについて:次期事業計画策定に向けて6

          前回ペルソナについて書きました。 会員の役職構成からペルソナは二つにすべきではないか、そしてそのペルソナ像について書きました。 今回は我々が目指すべきミッションについて書いていきます。 今期のミッションをさらに発展させていく その前に、2021年度~2022年度今期までのミッションは、 「会員メリットの追求」です。 こちらのほうは青年会が大きく変わったことのなかの一つで会員メリットの追求を明確にしたことということは下記でも書きました。 全国青年会において「会員メリッ

          我々が目指すべきミッションについて:次期事業計画策定に向けて6

          ペルソナについて:次期事業計画策定に向けて5

          前回まで3回にわたって、全国青年会の課題、変化、固有の価値について書いてきました。 今回から事業計画の具体的な中身について書いていきます。 今期のペルソナ 今期の事業計画において全国青年会が対象とすべき会員像、すなわちペルソナを、以下のように設定しました。 「今後法人経営、施設運営に関わってくるであろう、30代、40代の現場リーダーやマネージャー」 このペルソナ設定することで、それぞれの委員会のテーマを、誰に対してどのような形でコンテンツを提供するのか、明確になった

          ペルソナについて:次期事業計画策定に向けて5

          なぜ生活インフラ?2/2:生活インフラとしての愛生会4

          普通の人でも、ライフサイクルによって支援が必要になる時期がある 前回「なぜ生活インフラとしての愛生会」を事業コンセプトに掲げている理由の一つに「制度の狭間の問題」があると書きました。 今回はもう一つの理由として、「普通に生活している人でもライフサイクルによっては支援が必要になる時期がある」ということについて書いてみます。 「人生はライフサイクルによって、常に一定ではなく、変化している」 例えば、お子さんが生まれたとき、子育てが始まるとそれまでの生活は一変するかと思い

          なぜ生活インフラ?2/2:生活インフラとしての愛生会4

          全国青年会がもつ6つの固有の価値:次期事業計画策定に向けて4

          全国青年会でなければできないことここまで全国青年会が抱える課題、そして今期大きく変化したことをまとめました。そのなかで情報の非対称性がなくなること、活動のオンライン化、メンバーシップの仕組みなど、時代の変化に適応できなければ、そこでは組織というものが存在意義を失っていくのではないか、ということも書きました。 ですが、逆にいえば、 全国青年会でなければできないこと、 全国青年会であればできること、 が必ずあると思いますし、事業計画を立てる上でもそのことにフォーカスしていきたい

          全国青年会がもつ6つの固有の価値:次期事業計画策定に向けて4

          今期、全国青年会が大きく変わった3つのこと:全国青年会次期事業計画策定にあたって3

          前回私が感じている全国青年会がおかれている状況と課題について書きました。 こうした活動とストラクチャの課題に対して、梅野会長は今期(2021年度~2022年度)の事業計画において、全国青年会を大きく変えてくれました。 全国青年会は大きく変わったその変化を大きく分けて3つ挙げてみます。 1.ペルソナを明確にしたこと 会員像を明確にすることにより、活動やコンテンツが誰を対象として、何に有用なのか、そしてどのような形で提供すると効果的なのか、そういったフィルターがかかるよう

          今期、全国青年会が大きく変わった3つのこと:全国青年会次期事業計画策定にあたって3

          全国青年会が抱える3つの課題:全国青年会次期事業計画策定にあたって2

          全国青年会の課題や現状認識 今回から全国青年会の次期事業計画を考えるにあたって、私が考えていることを書いていきます。 始めに次期事業計画を立てるにあたって、前提として私が感じている課題や現状認識から書いていきたいと思います。 そしてこのことをしっかりお伝えしなければ、なぜこのような次期事業計画とするのか、その理由や背景が分からなくなると思うためです。 全国青年会が抱える3つの課題私は、全国青年会、または全国青年会を取り巻く状況に、大きく分けて3つの課題があると思ってい

          全国青年会が抱える3つの課題:全国青年会次期事業計画策定にあたって2

          前提条件は常に変わる~2022.8の豪雨災害から学ぶこと:愛生会マネジメントストーリー

          2022.8に起こった豪雨災害 愛生会が事業している秋田県鹿角市で、2022年8月2日~3日、13日~14日と二度にわたり、豪雨災害が起こりました。 鹿角地域一帯にいわゆる線状降水帯が発生したとして、土砂降りの雨が数時間、雨自体は数日にわたり、降り続きました。 特に13日の雨は激しく、ただでさえその前の週にも増水、地盤もゆるんでいたところで、各地で川の堤防が決壊、氾濫し道路も各所で冠水し寸断されました。 愛生会でも、保育所や放課後児童クラブなどで緊急のお迎えや休園措置

          前提条件は常に変わる~2022.8の豪雨災害から学ぶこと:愛生会マネジメントストーリー

          なぜ生活インフラ?1/2:生活インフラとしての愛生会3

          「制度の狭間の問題」ってご存知ですか?制度の狭間の問題ってご存知でしょうか? 簡単にいうと、さまざまな福祉制度がありますが、時代の移り変わりや社会情勢によって、要援護者であるにもかかわらず、既存の制度に該当しない人たちがいるという問題です。 しかし、国もさまざまな問題に対して、新たな制度を作るのですが、制度というのはどちらかといえばある問題が顕在化・ボリューム化してから後追いで作られるものがほとんどです。 国もそうした制度の狭間の問題に対応するために、生活困窮者自立支援

          なぜ生活インフラ?1/2:生活インフラとしての愛生会3

          全国社会福祉法人経営青年会について:次期事業計画策定にあたって1

          自己紹介秋田県社会福祉法人経営青年会の村木宏成です。 このたび、10月13日の委員総会において、全国社会福祉法人経営青年会(全国青年会)の次期事業計画策定責任者に指名いただきました。 まずは、全国社会福祉法人経営青年会ってなに?と思う方もいらっしゃると思いますので、ぜひ下記リンクをご覧ください。 私の簡単な自己紹介はこちらです。 私が所属している社会福祉法人愛生会です。 「全国青年会へ初めて参加した日から」 2014年(平成26年)に初めて総会に出席してから、全国社

          全国社会福祉法人経営青年会について:次期事業計画策定にあたって1