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ロマンチック日光紀行

彼との日光旅行。
いざ終わってしまうとそれはあまりにも呆気なくて、
まるで綿菓子のように甘美な思い出だけを残してく。

毎度のことだけど、
これだから旅はやめられないんだ。

特に今回は前回の京都旅行に次ぐ、大切な人との記念日旅行だもの。

帰りの特急電車で彼は言った、
よかった、うまくできたね。
言われてるのは、旅を2人で乗り越えることが出来れば、ずっとこの先もうまくいくって。
だから僕たちは大丈夫って。

前回の京都旅行に比べて、観光客も少なかったし、私もパニックになることもなかったし、お互いがさらにお互いを理解し合えるようになったし、ストレスなく終始心穏やかに過ごすことが出来たと思う。

お互いがさらに素でいられるようになった、というか。

僕たちの考え方もどんどん似てきてる、と彼は言った。私もそう思う。

僕たちは静かだけど、それは沈黙ではなくて、思考に集中してることだと。

そして、その事実をお互いが分かっていることが、すごく心地良い。

おんなじペースで、黒いマーチンをざくざく言わせながら歩を進めて、おんなじペースで延々と続く石段にハァハァして。

彼は滝や小さな用水路、
わたしは影や小さな看板に
ハタ、と足を止めて写真に残す。

訪れた各所で御朱印を一緒にもらい集め、

周りの変わりゆく風景に、各々が感想や見解を述べ合い、
時々無意識的に沈黙し、周囲の自然と一体化し、五感を解放する。

代金は変わりばんこに払い、
食事をするときは、お互いが選んだメニューをちょっとずつ交換して、美味しいねって言い合う。

そしてそういった、
この旅行を構成する
愛おしいたくさんのパズルのピースを
とっても幸せな、
あるいは感慨深く思い出に浸りながら
多分どちらともなく
文章に起こすんだ。

プレゼントは用意しないって約束だったのに、
お互いこっそり用意してるところとか、
書いてるだけでなんだかにやけちゃう。

もう3年か、なんだか信じられないなぁ。
彼で本当に良かったなぁと思う。

これからもずっとよろしくね。

#エッセイ #日記 #恋愛 #旅 #日光 #東京パッタイ #tokyopatai

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