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『日本人の自覚するより深い傷』 第9話【反日運動の本当の原因】

【反日運動の本当の原因】

英語の文献では、『日韓併合』のことを「annexation」と表現し、これは「植民地化」を意味する「colonization」とは異なります。「併合」は従属関係がなく対等という意味合いですが、「植民地化」には征服や略奪が伴います。
大日本帝国政府の統治は根本的な概念として、植民地化や侵略ではなく、併合や同化からくるものでした。
ヨーロッパの400年に渡る奴隷貿易やアメリカでの黒人差別、強制労働や人身売買などの植民地支配は、現地住民を差別して扱い、征服者のために働かせ、現地民や土地から経済的、精神的、労働力的な収奪を目的とするものでした。
しかしながら、日本は植民地を求めた歴史がなく、自国を広げ、住める土地や耕作地を開拓するという考えのもと、他国を統治していました。

日本よる朝鮮半島や台湾の統治においては、それぞれ韓国と台湾に帝国大学が設立され、日本人は現地民を対等に扱い、驚くことに朝鮮半島(外地)への積極的な投資の結果、日本(内地)は財政的に赤字となり、逆に現地では人口増加や経済発展が見られるといったことまで起こりました。

1889年の大日本帝国憲法発布以前までに領有されていた本州・北海道・九州・四国をはじめとして、沖縄や千島列島を含む地域を「内地」とし、それ以降に獲得された領土を「外地」として扱う事が法律的に定められていました。
つまり、無理やり侵略や植民地化だとの主張を当てはめると、台湾が「外地植民地」、北海道は「内地植民地」だという事になってしまうのです。
朝鮮に対して「植民地」という語を用いる事が不適切である事の理由を、「内鮮融和の障碍」となるとも言っており、朝鮮半島を「植民地」と呼ぶ事は、「内鮮」つまり内地と朝鮮半島の間にわざわざ懸隔を設けるものであり、故に両地域の人々の融和に障害となるため植民地と呼ぶことや差別することを禁止していたのです。

その証拠に東アジアや東南アジアで統治していた外地には、たくさんの内地人が移り住み、共に働き、現地民と結婚する人もおり、その際は結婚式を執り行い、国籍の違う夫婦が対等の立場で婚姻関係を持ちました。
大東亜戦争が始まると外地にいた日本人は徴兵され、内地に行けばスパイ容疑をかけられることも多く、外地に残った日本人は現地民から狙われ、日本人であることを隠してジャングルで生き延び、日本語も国籍も失い「棄民」となった子孫も多いのです。
その人たちの命と証言と苦しい生い立ちは、日本が植民地支配ではなく、同化を行っていた証とも言えるのです。

もちろん日本が統治や同化政策を行うことに東南アジアで反対する国もありました。
アメリカに独立を約束されていたフィリピンでは、なぜアジアの中で日本が中心なのか?と反対する現地民もおり、中国や朝鮮半島からすれば、蛮夷と言われた日本人がアジア人の中心的存在になるなど、あってはならない屈辱と思ったことでしょう。
完全なる差別撤廃や地位の平等も不可能なことであり、他国との戦況や価値観の違いの中で、差別や偏見は個人間でも発生していました。
反対に東南アジアでも「欧米列強の支配から解放され、国内の発展を促し、戦後の独立までも助けた」と喜ばれる声もあり、日本統治時代に生きた先祖からの口伝えで真実を知り、日本に対して持っていた印象が180度変わったという人も多くいます。

植民地化と同化の違いは何なのでしょうか。それぞれの何が人権的問題なのでしょうか。
今更蒸し返して、攻撃の目を向けようというのではなく、間違っていることと認め、過去を塗り替えたりせず、再び起こることのないように、問題を知ること、考えることが必要なのです。

欧米列強の植民地政策は支配のためのものであり、日本の同化政策は現地人を日本人にするためのものでした。
欧米は、間接統治の方法を採用しており、現地の支配者階級を優遇し、その支配者階級に現地人を統治させることによって、現地人の不満が直接欧米人に向かないようにしていました。
支配権を握ることが目的だったので、現地の文化や慣習に殆ど干渉していません。「現地人に教育を与えず、文盲のままにしておいた。」というのは、単に、もともと教育が行われていなかったから、人として扱わず、労働や奉仕をさせたという意味なのです。

モンゴルやイスラム帝国は、税金は徴収しても、文化や慣習に干渉しなかったので、民族的な反抗を受けることが少なく、世界的な大帝国を築くことが出来ました。
しかし、日本は、現地人を日本人にするような統治政策を行っています。これは恐らく秀吉の朝鮮の役の頃から変わっていませんが、日本と同様の扱いを現地人に施した朝鮮では、民族的な反抗を受けるに至りました。

つまり、自分にとって良いことが相手にとっても良いことだと思うのは思い上がりであるように、歴史的には必ずしもうまくいく政策ではないのです。
特に、被征服民族が、それなりに成熟した文化や慣習を持っている場合や階級社会で成り立っている場合には、それを否定するかのような別の文化や慣習の押し付けをすると、死に物狂いの抵抗を受けるのです。
別の文化や慣習の押し付けが成功するのは、押し付けられる側がその価値を認め、自ら望んでその文化や慣習を受け入れたがっている場合だけなのです。
ローマの支配を受けた民族の多くは、ローマの優れた文化や社会制度に魅かれて、同質化することを受け入れました。

つまり、日本の政策は「同化主義」であることに違いなく、欧米列強の統治と日本の統治のどちらが正しいではないのです。
他国を統治や侵略、指導、同質化することがすべて悪なのです。
日本が「良かれと思って」などというのは、相手への価値観の押し付けであり、自治を認めない支配へのこじつけでしかないのです。
アメリカもヨーロッパから独立し、ネイティブインディアンの土地を奪って開拓し、多くの移民と奴隷により近代化して、世界の警察だと言って他国間の戦争に口を挟み、武器売買で経済を潤わせているのは、自国民の主権的な「おごりの価値観」なのです。

韓国の階級制度と反日教育は深く関係しています。
日韓併合以前の韓国には、かなりはっきりとした階級制度がありました。
『両班』とは、高麗、李氏朝鮮王朝時代の官僚機構・支配機構を担った支配階級の身分のことで、王族の次の身分として権益はすべて享受し、義務をほとんど果たすことがなかったと言われています。
「朝鮮の官人はみんなが盗賊」「転んでも自分で起きない」「箸と本より重い物は持たない」などと言われていました。
兵役免除、刑の減免、徴税・賦役の免除、常民に道や宿の部屋を譲らせる権利や家・衣服・墳墓・祭礼などに様々な特権を持っており、常民以下から金銭も払わずに収奪していました。
そもそもは、科挙合格がこれらの特権享受の前提でした。
 
イザベラ・バードは「科挙を通じて官になれば、君臨と搾取に没頭するのが茶飯事だった」として、1897年に著した『朝鮮紀行』で「吸血鬼」に比喩しました。
マリ・ニコル・アントン・ダヴリュイは『朝鮮事情』で「世界一傲慢な貴族階級」と記録に残しています。
 
「身分」は徐々に売買されるようになり、身分を求めて偽造も横行し、両班の数は増加していきました。李氏朝鮮末期には自称を含め朝鮮半島人の相当多数が戸籍上の『両班』となっていました。
両班は儒教の教えにより、汗を流してはならないとされていたため、全く働かず、多くの国民が働かない状態の国となれば、当然、財政を圧迫し、経済衰退し、強奪犯罪の多い国になります。
ヒエラルキー構造は上層の人口が少ないから成り立つのですが、日本が統治する目前の韓国では偽装や身分の売買により、17世紀には9%しかなかった両班の戸数が、19世紀になると70%にまで増加していたのです。
社会構造が機能しなくなった頃にやってきた日本により、「奴婢」にも苗字が与えられ、教育機会を与えられるようになり、戸籍に身分を書かない制度となりました。
 
かつては、中華思想に基づいて、中国から遠い人種や国家、民族ほど低い価値であるという観念があり、日本などは「蛮夷」として位置づけられていました。
しかし、その日本人による統治で、身分制の廃止、私有財産制、自由契約の原則などを導入したために、両班は働く必要性に迫られ、これまで得てきた地位と権力の優位性が奪われ、安泰な暮らしと教育を受ける独占権が不安定なものになったのです。
この屈辱極まりない変化に反発と恨みが末永く続いたことは言うまでもないでしょう。
 
韓国は姓の種類が少なく、280種類ほどしかありません。金・李・朴・崔・鄭だけで人口の50%を占めるなど、偏りも強く、当時、下階級の『賎民』には苗字がなかったことから、現在でも、伝統的な苗字のほとんどが両班を先祖に持っていることが伺えます。
 
当時の70%の韓国人を敵に回した日本が、30%の韓国人の人権を守り、現代の韓国人に真理を伝えようと反日集団に立ち向っても、『WGIPや東京裁判で捻じ曲げられた歴史』をアメリカが認めないとなれば、韓国世論が反日なのは無理もないことでしょう。
それに加え、韓国政府は積極的に反日教育で国民を洗脳してきました。「日本は統治時代、国民の韓国語を禁止した。ひどい侵害を行った。」などの捏造された反日教育を受け、偽造された証拠で洗脳されていれば、無垢な学生や国民が信じてしまうのも、政府の扇動に流されてしまうのも仕方のないことなのかもしれません。
 
もちろんあまりに誇張され過ぎた反日教育やでっち上げられた嘘を「政治利用だ。」と気付き始めている韓国人も多くいます。若者の間では文化交流が起こり、互いの国を行き来し、教育されてきたことと自分の目で見た日本の差に大きな隔たりを感じ、周囲の親戚や友人の洗脳を解こうと試みる人もいます。
しかしその声をかき消す勢力や大人の対応はかなり高圧的で、反論や発信には危険を伴います。
自身が学んできたこと、教えてきたことを否定し、根本から意識を変えられてしまう恐怖、これまでの自分、努力を水の泡にするような挫折感をあじわいたくないのでしょう。自分を自己否定の沼に溺れさせたくない必死さは理解できます。
 
最近、韓国では将来を悲観した若者による無差別殺人が多発し、自殺者の増加、国民の海外流出が起こっています。国民に不満が溜まると毎回日本への反日感情を政治利用してきた韓国政府は、国民のマインドコントロールが効かなくなってきていることに焦っています。
再び、エンタメ業界、処理水海洋放出などの小さな糸口を見つけて、何度も使用してきたこの古い手法を使って国民の不満のはけ口とするのでしょうか。
 
真実を見てください。韓国には日本人が建てた主要建築がいくつもあります。まだ衛生環境やインフラの整っていなかった韓国に日本は多額の投資をし、階級制度を解体して、国民と共に発展しようとしたのです。
農業や産業の発展、水道や道路の整備、都市化の進展、インフラの整備や教育制度はその後も独立後の国家に引き継がれ、発展に寄与したというのは、事実なのです。
 
もちろん、自国の制度や自国の文化にないことを導入した統治は、古来の慣習を変えます。統治自体は、価値観の押し売り、選定相手の間違いであり、日本政府の傲慢な過ちと言えます。
しかし、現在の韓国の近代化のスピードと衛生環境は日本が関わらなければなかったでしょうし、韓国語を禁止していたのなら、なぜ韓国人は韓国語を話せるのでしょうか。なぜ韓国の書籍や文化、慣習がこれほどまで脈々と受け継がれ、日本の技術や建築物が韓国に受け継がれたのか。
考えれば、どのような統治であったかは想像できるはずです。
 
あとは、各々の国民が各々の国を変えることしかできません。
世界の友好な国際関係のために、政府や権力に騙されない個人が増えることを願うばかりです。

 
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