#14 3つの”ハンコ期”

  新型コロナの影響で、今春の卒業生に伝えられなかったメッセージ、毎年3月に”判を押したように”繰り返し伝えていた言葉をここに。 

 卒業証書と一緒に、ハンコ(印鑑)が記念品として渡されています。私が思うに、人生には3つの”ハンコ期”があると思います。
 ”第一ハンコ期”は、”お願いします”の書類に自分で押す「申請印」。”第二ハンコ期”は、職場で担当者として”受け取りました”のあなたの「受領印」。”第三ハンコ期”は、責任ある立場になったあなたの”大丈夫です”の「保障印」。きっとこれからの人生で、この三つのステップを進むことでしょう。将来、ハンコ(印鑑)が電子化されたら、”電子認証”という別のハンコを押すことでしょう。
 卒業証書を受け取った皆さんは、きっと社会に出ても大丈夫です。学校で勉強した内容がそのまま世の中で使えるのではなく、学んだ勉強の仕方を応用して目の前の課題を”片っ端から”解いていけるからです。そのことは、この卒業証書を出した我々教職員の全員が、「太鼓判」を押します。大丈夫。 ポンっ!(腹を叩いて降壇)。

 これを、例年同様に言うつもりだったのに。今年は無念也。さて、来年の春には言えるのだろうか?ぜひ言いたいと思う。インターネット越しではなく、2m離れたリアルな空間で伝えたい。伝えよう。