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#119 身構え

高校生の頃の自分の格好を思い返すと、今時の同年代と決定的に違う二つがあります。昔は皆、「学生帽」と「学生かばん」が校則で指定されていました。

 帽子には、どんな機能があるでしょうか?日よけ、ケガの防止機能もあるとは思いますが、一番は、「身構え」を相手に伝えることかなと思います。警察官、駅員、バス・タクシーの運転手、ホテルのドアマン、などなど、制服に帽子が含まれている職業は、相手に「キチっとしてますよ。」「しっかり対応しますよ。」メッセージを伝えている気がします。”帽子”が社会から減るということは、「格式」や「権威」がそれほど重視されず、「実力主義」あるいは「ちょっとユルイ・自由な社会」かなと個人的に思います。(どちらが良いとか悪いという気はありません。一長一短だと思います。言えるのは、どちらかになると、必ず今の自分でない方がいいと思うことが多いということだけです。)

 同じように最近見なくなったのが、「小学生の黄色い帽子」です。時々ニュース映像で、学校指定の黄色い帽子をかぶって登校する小学生の映像が中継されると、とても懐かしいです。

 黄色には、注意を促す働きがあると思います。高速道路の合流地点など、今でもナトリウムランプの黄色が照らしています。そう言えば、小学生の低学年の頃は、黄色の学校指定の雨傘を指して通学していました。今は、透明なビニール傘が多いのかもしれませんが、車のドライバーからすると、黄色い傘を見ると小学生低学年児童がいるので”思いもしない急な動きをするかも?”と用心をして近づくと思うので、「透明な黄色い傘」ができるといいですね(笑)。

 先ほどニュースを見ていたら、小学生が夏の強い日差しとソーシャルディスタンスのために、登下校時に”日傘”をさしていました。遮光用の灰色の傘で前方が一部見やすいように”透明”な布地が部分的に使ってあり、なるほど、今時だなと感心しました。

 身構え(みがまえ)と聞くと、緊張して一瞬、”身構え”そうですが(笑)、「身だしなみ」ととらえるのが良いかと思います。相手に不快感を与えず、誠実・清潔な印象を与えるのであれば、あとは自由かなと思います。時に”自由過ぎる”身だしなみは、心の中身を外に向けて発信しているつもりでも、外見で”勘違い”されてしまうのは”損”ですので、身だしなみにはご用心を。 それが、身だしなみ(”身構え”)の”心構え”かと思います。(あくまで個人的な感想です。)