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#227 キリの良い数?

 過ぎていく時間は,どれも同じなのだけれど,チョットいつもと違うという感じを味わいたいとき、キリの良い数を使うと”特別”に感じます.

「○○回記念」「○○周年」

 お祝い事をするのは,される方も嬉しいけれど,する方も実は嬉しいです.個人の時間を仲間内で共有するための,ツール(道具)の一つが「記念日」と言えます.

10の倍数 or 12の倍数

 [キリの良い数]の多くは,”10の倍数”あるいは”12の倍数”です.人間の手足の指が10本なので,10毎に桁上がりする(10進数)は計算しやすい数です.

 一方,暦を作った古代の人々は,月の周回をもとにした太陰暦で30日×12月でほぼ一年となるとしました.(より正確に一年を表すためには,太陽の公転を正確に記録して太陽暦を作った文明もありました.)12の倍数である”12進数”の二倍が24進数(一日は24時間),五倍が60進数(1分は60秒,1時間は60分)になります.

 12はとてもキリの良い数です,一つのもの(12)を二人・三人・四人・六人で分割することができます.しかし10進数では,一つのもの(10)は,二人・五人でしか割り切れません.

60で一巡り

 10進数と12進数を合わせて使うと最小公倍数は60となり,60で暦を一回りしてもとに帰還します.これが”還暦”で,60歳になったらお祝いをしたりします.(平均寿命が今より短かったころは,60歳まで元気でいれば,それだけでお祝いすべき有難いことだったと思います.今は??)

割り切れない数 

 このNote記事は「第227号」で,実にキリの良くない数です(笑).自分自身以外に整数で割って余りがゼロになることがない数を,素数(そすう)と呼びます.例えば,2,3,5,7,9,11,13,17,19,23・・は,素数です.他の数で割れないという事は,数としては”独立”していて”大切”な,全ての数を構成するモト(素)になる数と言えます.

227は素数?

 インターネットを探すといろいろ便利なサイトがあります.電卓でおなじみのカシオさんのサイトは,なかなかいろいろな計算があり便利で時々お世話になっています.「素因数分解」というページで”227”を入力すると,約数はなく「素因数 227」と結果が表示されます.

 ちなみに”2227”を入力してみると,「素因数 17 131]と表示されるので,2227は割り切れる数だという事がわかります.私の計算力では,暗算で検算17*131=? もできません(笑)

 「ワリキレナイ」ことが多いのが日常生活ですが,「ヤリキレナイ」気持ちになりがちですが,すぐには「キレナイ」忍耐力でぐっとこらえて,「キレッキレッ」な冗談を時には放ち,限りのある人生を精一杯過ごしたいなぁと思う「第227回記念」のNote記事でした.

(写真は,苔むした檜皮葺きの茶室入り口屋根の上に,芽を出した若葉の記念写真.こんなところでも頑張っているゾという,ガッツを感じます.)