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#16 ”課題”と”時間”の進化・深化

大学院生時代、研究指導いただいた先生から頂いた”奥義”。
1)学部生までは、与えられた問題が解ければ合格。
2)修士課程は、問題を自分で評価(採点)できれば合格。
3)博士課程は、良い問題を作成でき解決できなければならない。
とても奥深い言葉だと、50歳半ばに近づきしみじみと思います。

 解けない問題を考えるのは簡単。簡単な問題を考えるのも簡単。解けたら嬉しい、夢のある”良い問題”を考えることは、とても難しい。定期テストの問題だけでなく、研究テーマも然り。人生の目標も然り。20代前半の一時期思った、”物書きになり好きなことを書いて過ごす”という目標は、遠い昔にに日常生活の藻屑(もくず)となりにケリ。

 問題を、”時間の使い方”に置き換えても似ていると思います。
1)20歳くらいまでは、”時間の過ごし方の基礎”を与えられた型枠の中で学び将来の跳躍に備える時期。
2)30歳くらいまでは、与えられた仕事をこなしながら、自分の時間の使い方を確かめながら、生活基盤確立のために働く時期。
3)40歳以降は、家族のために、社会のために、どう環境を維持・向上させるかを考えて時間を自分以外のために多く使いながら喜びを感じる時期。

 アニメのポケットモンスターで言えば、ピチュウ → ピカチュウ → ライチュウ の進化のようなもの。(例えが、ちょっとずれている? ピカァッ!)

(写真:京都府立陶板名画の庭 最後の晩餐(屋外展示陶板)、建築設計:安藤忠雄。 屋外陶板で名画を広く見てもらう形式も、システィーナ礼拝堂→大原美術館→陶板名画の庭 ある種の美術展示法の進化形。)