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あれやこれや平凡

あけまして、おめでとうございます。

あれ・・?
あれあれ。え。やだもう2月やないの。

月日がたつのは早いのなんのって!えーー。もう2月ぅ。。
(すごくnote来てなかったんやね私)

ふむ。


えー。ごほん。


どん!

【突然の昔なつかしい漫画。名作。宝物。】


親愛なる皆様、
また、会えたね。
(↑これは「マリー・ブランシュに伝えて」内に出てくる、マリー様のキラキラなお言葉です)



私は昨日、通信制大学の秋期テストが全部終わりました!
履修した科目(たったの4科目だ!)は単位が取れそうなので、今日の私はご機嫌なのであります。


さて、
うちの息子は現在高校受験生なのですが、こちらも、もう少しで区切りがつきそうです。「ふわ~、春ですな~~」と、さらにさらに、私はルンルンなのであります。
(町内会の大変な役も3月で終わりなのだ!ふははは!)


息子のことなので詳しくは書けないのですが、本人の希望により、彼はなかなかに厳しい高校受験をしておりまして、去年の夏から私は、「もっと勉強して~」と、口にだしたり、小言は内心にとどめて見守ったり、あれやこれや、それやこれやと、工夫をして、心配をしてきました。

受験の結果はどうなってもいい。全部大丈夫。ただ、勉強したことは決して無駄にはならない、あなたの身になる。必ず人生の役に立つ。お母さんは経験からそれを知っている。だからもっと勉強しよう。

そういう、母の暑苦しい思いが、息子にはなかなか伝わらなくて・・。
いや、伝わってはいるのだけど、それは彼の行動パターンを変えるまでには至らず。私は大変にやきもきしておりました。


でもですね、年が明けてからは、さすがの息子も勉強のエンジンがかかったようで、最近は勉強しているみたいです。母としては、まあ、ホッとしております。


私は中学生時代、合唱部に入っていました。数年前、顧問の先生にひょんなことから再会し、昨秋からは声楽を教えてもらっています。

私の歌は下手くそなので、毎回、先生からの指導が盛りだくさんです。
今日はどんな新しい(知識との)出会い、声の変化があるのだろうと、ワクワクしながらレッスンに通っています。


先月のレッスンでは、先生が毎日、一人で自主練をみっちりしていることを知りました。
先生は現在60代の半ばなのですが、「人に教えるのに、間違ったことは教えられないでしょ。新しいことも学んで挑戦しないと。それにもっと上手に歌えるようになりたいから。歌は一生勉強だよ。」と、おっしゃいました。そして、
「ともあれさんは、今42歳でしょ。まだまだいろんなことができるよ。先は長いよ!」
とも、おっしゃられました。

私の気持ちでは、42歳というのは「いやぁ。結構、生きてきたよねー。」という年齢で、
それからすぐに「あー。失敗ばっかりしてきたよあたしゃ。。いろんなことがあったねぇ。40代で折り返しとはよく聞くけど、もう満足といえば満足・・」という気持ちがわいてくる年齢であって、

でも、先生から見ると、まだまだ私の先は長いのですね。
あんな風に、すごくあっさりと言い切ってしまうくらいに、当たり前に、私の先は長いのか。


10代の息子が、私の言う「人生の役に立つから今は勉強したほうがいい」という言葉をうまくつかめないのと同じように、
40代の私は、60代の先生の言う「先はまだまだ長いよ。あなたはなんでもできるよ。」という言葉がうまくつかめないのでした。



その声楽の先生が、先月、フジコヘミングのピアノを聴くために東京まで行ってきたと教えてくれたので、せっかくだからと、私もこちらのドキュメンタリーを見てみました。



20年前、私が20歳になったばかりの頃に、深夜放送のドキュメンタリーから火がついて、あっという間に世界的な演奏家になられました。
若かった私もさっそくCDを買い、何度も聴いては、どうにかコンサートに行けないものかと調べたものです。

私は就職したり結婚したりで、この20年間、すっかりフジコ・ヘミングさんの演奏を聴かなくなっていたのですが、ドキュメンタリーを通して、撮影時は80代というフジコ・ヘミングさんのピアノ演奏を、久しぶりに何曲も聴きました。

びっくりしました。音色がぐっと引き締まって、20年前よりもっともっと上手になられたようだったから。(門外漢のど素人がえらそうに、と自分でも思いますが、個人の感想ということで、どうぞご容赦ください。)

20年前に聴いていたのは、よく磨かれた家具のような、窓から差し込んだ光がソファのクッションに当たって踊っている光景のような、飴色の音色でした。
それが、今はもうモノトーンの音色です。禅の域に達してしまわれたような感じ。リストなどを弾かれると、聴いているこちらは自然と涙が流れてしまう。

練習は毎日4時間らしい。


いやぁ。本当にすごかったなぁ・・。このドキュメンタリーはとても良かったです。
人柄もよく映してくださっているので、頑固さは、その人の傷口にもなるけど個性にもなる。かさぶたは、やがて魅力となって花開く。それがよく分かりました。

ファッションも昔と変わらないスタイルで、自分の好むものを、自分の好きな風に取り入れておられて、それがとてもよく似合っていました。
フジコ・ヘミングさんの言われる『美しいもの』の美しさが、私にも(少しは)分かると思って嬉しくて、誇らしいような気持ちにもなりました。

私も自分のファッションのスタイルを作って(もしくは決めて)、フジコヘミングさんほどまでとはいかなくても、ささやかに身にまとって生きていきたいなぁ。


60代の先には80代がある。

人生は、伸びしろばかりなのだ。


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