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『ディック・ブルーナ(Dank U Dick Bruna)』

★絵本シェルフ★

『ディック・ブルーナ(Dank U Dick Bruna)』

ハルキは生まれたときから、ブルーナさんの愛と、ミッフィーが大好きなマリネコさんの愛につつまれていました。

ベビーカーには、ランチパックのようなおいしそうなフワフワ絵本がくくりつけられた。赤ちゃんの最高にいいにおいのするふとん。すぐに蹴り飛ばしちゃうタオルケット。

スプーンにフォーク。コップにスタイ。数々の絵本。かわいいくせになんどやってもうまくいかないパズルや積み木。

お風呂でもブルーナさん。

『のりものだいすき』

うちのお風呂は足をのばせないくらいせまいんだけれど、ハルキはさらにちびっちゃいので平気。二人でいっしょに湯船につかって、絵本にお湯をかけました。

古本屋で見つけた、とても状態のよい『ちいさなさかな』。

下の写真のページになると、『ちいさなはるき』は「あ!」と声をあげて、絵本をひっくり返しに持ち直してしまったものです。そして次のページをめくると……とうぜん、前のページにもどっちゃいます。

しかもその前ページがひっくり返しなものだから、また持ち直して、次のページに行くと、ひっくり返しの女の子が現れるので「あ!」という永遠ループ(笑)


私もブルーナさんに魅了されていました。

ブルーナさんの乗っている自転車が欲しくて、近所の自転車屋さんに行きました。こんな感じだっけ? そして買ってきた自転車は、比べてみるとブルーナさんの愛車とは似ても似つかなかったという……。

ブルーナさんは素敵なバッグを自転車の後ろサイドにつけていました。私は月光荘の大きめのしっかりとしたバッグを買ってきて、それを自転車の前かごに入れて、そこに塾の子に配達するノートや日記を入れて街を走りました。

※アムステルダムじゃなくてユトレヒトでしたね。

思い出は尽きないです。

これまでの絵本シェルフの写真にもちょこちょこ映っていますが、塾にはいろいろな人形がおいてあります。中でも一番古いのはこの子。


私と生徒たちを、充血したその目で、黙ったままじっと見つめてくれていました。子どもたちへの温かいまなざし。オリジナルな仕事への誇り高きまなざし。

2冊の本から、引用させてください。

『miffy ミッフィーのほんとかばん』

ブルーナさんは、自宅から15分かけて、オランダ・ユトレヒトにあるご自身のスタジオまで自転車で向かいます。途中、カフェでコーヒーを1杯飲み、朝刊に目を通し、それからスタジオを目指すのです。ブルーナさんの移動はほとんどが自転車だそう。

「スタジオは、いちばん大切な場所です。毎日、自転車で通っています。朝8時すぎには仕事をはじめ、夕方5時頃までを過ごします。来客がなければ、途中でいったん帰宅して妻とランチをとります」


『ディックブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』

「スタジオを閉めて家に帰るのは、だいたい夕方の5,6時ころになります。家では仕事はしませんから、あとはくつろぐだけです。ちょっとテレビを見ることもありますし、本を読むこともあります。妻とトランプゲームを楽しんだりもします。そしてたいがいは早く寝てしまいます。もう何十年も曜日に関係なく、この規則正しい生活をつづけています。というのも、ぼくにとって描くことは仕事というより、楽しくてしかたがない趣味のようなもの。心から好きなこと、本当にやりたいことができる時間なのです。これからも、かわらずにこのリズムでやっていくことになると思います」


マリネコさんも私も、そしてたぶんハルキもブルーナさんのことが大好きです。マリネコさんの妹、あこにはさらに輪をかけてブルーナさんの大ファンです。

ありがとう。ブルーナさん。

Dank U Dick Bruna.



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