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ポケットにたまたま入っていたメタルスライムを置いてみた ~物語の設定に寄せる~ ★教材アート6★



iPhoneで撮影、結ちゃんちの白テーブル。結ちゃんは曲線のグラフを描くときに、このくねってくれる定規を使うらしい。ルーズリーフもこの道具で自分で作るとか😆確率の勉強にはおしゃれな色のサイコロを使う。2つの穴をあけるやつなんて個人レベルで買う必要あり? しかもブルーばかり🤣世界がだいぶ違いすぎるので、私はポケットにたまたま入っていたメタルスライムを置いてみた。

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先日、教材アート★4★で、コーヒー好きの女の子が教材をインスタしたら、という脳内設定で写真を撮ってみました。しかし、男がすなる日記というものを的な、何て言えばいいんだろう、オレは紀貫之になりきれない感があり、次々と教材を撮影しまくりたいのに第二作目に対して気が乗らないまま、解決方法を数日模索。

しかしそれも過去のこと。ついさっき、

自分の創った物語に登場する人物をキャスティングする

というまっとうなアイデアに辿り着きました。

写真のナビゲータにキャスティングしたのは、『ヴィンセント海馬』に登場する、渡辺結さんとフォトグラファ美南の高校1年生コンビです。

渡辺結:高校受験はなんとかなったものの、英語が苦手で高校に入ったら英語をがんばろうと思っている。おじいちゃんに将棋を教わっていたので、考えることは好きだけれど、二次関数の応用問題とかには頭を使いたくない。


フォトグラファ美南:進学した高校にいきなり順応できなくて悩んでいたところ、ヴィンセントのアドバイスでフォトグラファの仕事をソッコー始めることを決意。

美南さんが、結さんの大切にしている物を撮影していく、ということであれば、私(藍澤誠)は素材としての写真を提供するだけ、あとは本人たちに任せて、ということができます。

自分の創作した物語の中の人物に、現実の機会を与える

そうすることで、現実と物語の境があいまいになり、物語はその力をさらに発揮できるし、人間は物語の中の人物に対して、敬意と愛情を持って接することができるようになるかもしれません。

そしてこれらの感覚を・・・もし『国語の授業』を通して学ぶことができると仮定したら、それはすごくアートなことに思えます。物語と深く関わる機会を子どもたちに設けること。それは作文や創作文という形でなくてもいい。読書、それものんびりとした読書という形でもいいし、映画鑑賞や音楽づくりでもOK。たとえば自分のオリジナルの歌詞の中の主人公に心を寄せるとか――

先日、教室にこんなゾーンを作りました。


上がBefore で下がAfter。『キャプテン翼』の文庫版コミックを全巻、グリーンの棚に置いたのです。

というのも、中3男子クイック(別名:大坊主センパイ)が、今、放映されているアニメキャプテン翼が好きらしく、その登場人物たちを、あたかも現実の選手のようにとらえていたからです

架空の人物をあたかも現実のようにとらえ、尊敬したり憧れたり、笑いの対象にしたりしている。

その姿勢は、自分も過去に強く保持していた姿勢であるが、今はどうか。架空の人物は、誰かの心や想いや環境から生み出されたものであるから、肉体を持っていないだけで、現実の人物と変わらないのではないか

肉体がないだけで、現実の人物と変わらない。それは自分の父を亡くしてから、私自身が強く抱くようになった考え方です。しかし、それを塾の経営や授業に活かそうと考えていなかった。作家活動にはダイレクトに活かせるけれど、塾の子たちに教材・学習機会として提供できると考えていなかった

物語の力を借りる。物語に溢れた教室にする。現実とファンタジーを融け合わせ、新しいファンタジーを、現実でもあり架空でもある世界を、みんなといっしょに創っていきたいです。

『ヴィンセント海馬』の1話はこちら

フォトグラファ美南が働くことを決意する回はこちらとこちら


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