「風邪を引かぬ」ためではないけれど。
昔の人が云ふことに
詩を書けば風邪を引かぬ
――井伏鱒二『冬』(『厄除け詩集』収録)p110より引用
真偽のほどはさておき、午前に2、3時間詩を書いているぼくは、近ごろ体調がすこぶる、というほどじゃないけど、それなりにいいのだった。
もともと、一日の内、なにかしらもの書きをしないと、それこそ体調はすこぶる悪くなった。(と気付いたのは、ここ数年のこと。)日中は一人なので、なにかを考えても考えても、話し相手がいなければ、考えが外へ出て行くことはなく、たまる一方だった。それは