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犬の抜歯と脂肪腫切除


 我が家のシニア犬、ロージーが、抜歯の手術を受けました。今回のことでは、飼い主として反省点があまりにも多く、自戒の念を込めてここに書き記しておきます。

 先に結論を言うと、何でもないことですが、ちゃんと歯を磨いてあげるべきでした。そして、全身麻酔が不要なデンタルクリーニングの存在を、もっと早く調べていれば良かったです。というか、そもそも犬の歯科衛生を軽んじていました。


 一番の原因は、我々が、Greeniesという歯磨きガムの効果を過信しすぎていたことです。うちのわんこはどちらもこれが大好きで、パピーの頃から、毎晩一本ずつ食べるのが日課でした。さらに、ブリースティックやヒマラヤンチーズ、鹿の角など、噛み応えのあるおやつを度々あげていたので、歯垢はそこそこ取れているだろうと思っていたのです。健康診断の時に、「歯垢がたまってますね」と言われても、「まぁそりゃ多少は溜まるわな」ぐらいに受けとめていました。


 次の失点は、犬のケアグッズが日々進化を遂げていることに無頓着だったことです。


 パピーの時に歯磨きを試みましたが、歯磨きどころか口を開けてもくれず、歯ブラシも歯磨き粉も無駄にして以来、12年間「うちの子は歯磨きはムリ」と思い込んでいました。先日、知り合いが全身麻酔不要のデンタルクリーニングに飼い犬を連れて行ったと聞き、ではうちも、と2匹連れて行きました。シニア犬ロージーの方は、抜歯が必要な歯が2本あるとのことで断られたのですが、そこで勧められた歯ブラシと歯磨き粉でさっそく歯磨きを試してみたら、あらびっくり。指に装着するブラシも嫌がらないし、歯磨き粉はチキンフレーバーなので、喜んで口を開けるのです。12年前は、こんなグッズはなかったはず。もっと早く知りたかったです。犬自身も成長して、協調性が培われていたことも盲点でした。





 麻酔不要のデンタルクリーニングは、一回$250と決して安くはないですが、全身麻酔でのクリーニングにかかる費用($1500以上)と犬にかかる心身の負担を思うと、もっと早くその存在を知ってたら、もうちょっときちんと口内衛生を保ってあげられたと思うのです。


 歯磨きガムは毎晩の儀式になってしまったので、あげないと徒党を組んで抗議されるし、これからも続けると思いますが、それに加えて歯磨きはちゃんとしてあげようと思います。


 せっかく麻酔をするので、ついでにお尻にできていた脂肪腫を切除してもらいました。エリザベスカラーを着けて帰宅しましたが、傷跡はあまり気にならないようなので、取ってあげました。



 抜歯も脂肪腫切除も寝てる間のことで、本人は何も把握していないので、何でも食べたがるしボール遊びをしたがるし、いたって元気です。


 それにしても、今回の治療。全身麻酔の前にしなければならない血液検査とレントゲン、抜歯、脂肪腫切除、鎮痛剤と炎症を抑える薬で、しめて$3,000。日本の友達が、2センチ大の粉瘤を切除して1万円を切ったと言うので、アメリカの動物医療コストがどれほどかを物語ってます。

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