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産んだのにおなかが痛い

自己紹介

出産が終わり、陣痛の痛みからも、妊娠中の重みからも解放され、やっと楽になる…!

と思ったのに、なんで産後もおなか痛いの!?
陣痛みたいな痛みがある…!!


こんなの聞いてない!っていうママさん、意外と多いんです。


これは、後陣痛という痛みです。

妊娠中に大きくなった子宮が、妊娠前の大きさに戻ろうとして起こる痛みです。

10か月かけて大きくなった子宮が、なんと2か月で元に戻るんです。
それは痛いはずですよね…。

特に初めの5日くらいは、急激に子宮が縮みます。
痛み自体は、一般的には産後2~3日で収まります。


この痛みには個人差があり、一般的には初産婦さんより経産婦さんの方が、痛みが強く現れる傾向があります。

むしろ初産婦さんは、あまり痛みを感じない方も多い印象です。

多胎児や巨大児など、子宮の伸びが大きかった場合の方が、痛みが強いことも知られています。


そしてこの痛み、母乳をあげると増強します。
母乳が出る時のホルモンと、子宮が収縮する時のホルモンが同じためです。


産んだのにまだ痛いだなんて、すごくイヤかもしれませんが、この子宮収縮ってとても大事なことなんです。

子宮の中では、出産の時に胎盤が剥がれて、大きな傷ができます。
子宮が収縮することで、この傷もギューッと縮んでいくんです。

産後に十分に子宮が収縮しないと、胎盤が剥がれた傷から大量出血してしまいます。


なので、産後に母乳を飲ませるというのは、ママの体の回復にも繋がるというわけです。

また、過度な安静はオススメできませんが、ママがぐったり疲れるほど活動してしまうのも、子宮収縮の妨げになります。


産後退院してから、家事などで無理に活動し、大量出血して再入院した方もいますので、本当に産後は無理してはいけません。


後陣痛があるということは、子宮が収縮してくれている…という一つの安心材料ではありますが、
日常生活に支障が出るほどの痛みの場合、子宮内に胎盤の一部が残っていたり、子宮内感染していたりすることもあるので、油断はできません。

なので痛みが強い場合は、無理せず産院に伝えてくださいね。

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