見出し画像

最近のことと最近読んだ本


最近のこと

noteを書こう書こうと思っていたら何日も経っていた。

ここ数日身体の調子があまりよろしくない。
特に昨夜は謎の悪寒と吐き気が強くて、よく眠れなかった。

昨日は、突発的に美術館に行ったけれど、電車に乗っての久々のお出かけだったからか、良い刺激だけでなく、過剰な刺激を取り込んでしまったらしい。乗り物&東京は疲れてしまう。

電車の隣に座ったサラリーマン、同僚となにやら話しながらパソコンに一生懸命向き合って、メールの返信やら社内チャットの確認やら資料の作成やら頑張ってて、すごいなあ、と異世界に感じたよ。

その隣でフリーターの私は旅の物語を読んで感動して泣きそうになっていて、それを俯瞰したらなんともいえない気持ちになった。

ところで私はサラリーマンに言いたい。
セキュリティ大丈夫そうかしら。私みたいな人間は興味無いフリしてこっそり画面覗きますよ…笑(見るな!)。

それはともかく、昨日はとにかく疲労感がすごくて、早めに帰宅しても動けなくなってしまった。

そして今朝は、悪寒のせいか肩がすごく強ばっていた。
だるすぎてバイトを休もうかと考えたけど、しんどかったら早退すればいいよと自分に言い聞かせて気力を振り絞って出勤した。

正解だった。

起床してからから暫く悪夢に引きずられていたから、バイトはある意味良い気分転換になったと思う。今は普通に元気。

それで昨日はほんとに疲れすぎて、お家で過ごせば良かったなぁなんて少し思ったけど、今思うと思い切って出かけて良かったなと思う。

見に行ったのは国立西洋美術館のキュビスムの企画展。

色んな画家の作品達を眺めながら、どちらかというと私は直感的に「形」よりも「色」で惹かれるんだなと気づく。

それから、対象を抽象的に描いたものは結構好きだけど、それがあまりにも幾何学的すぎると、感じるよりも先に頭で考えてしまうんだと気づいた。

ん、これは、題名にギターとあるけど、どこがギターなんだ??はて?
女性のこの部分はこういう形をベースにして、それをまた分割して描いてこの不思議さができあがってるのか?ほう。

という感じ。それはそれで面白いね。

総じた感想は、「キュビストって頭良さそう。」

今回の企画展で一番気に入ったシャガールのある作品のポストカードを1枚お土産に買って、部屋に飾った。なかなか良い感じ。色味、形、質感、構図、雰囲気がどれも絶妙でなんかいい。

それから一昨日は、適当に選んだ映画をアマプラで観た。
「秘密の森の、その向こう」という短めのフランス映画。

今月頭に観た「キリエのうた」がとっても長い映画だったので(勿論それだけ良い映画だった)、今回はとにかくさっくりと観たかったのだ。

セリーヌ・シアマ監督の「燃ゆる女の肖像」という映画が結構印象に残っていたので、同じ監督だ、と気になって今回の映画を観たわけだけど、その世界観というか雰囲気にどうも惹かれる。

劇的な展開というのはないけど、静かで、不思議で、ところどころ温かくて、心奪われる感じ。

あのファンタジー感、憧れる。
それにやっぱりフランス語ってどうしてこんなに聴いてて落ち着くんだろうと毎回思う。もはや音楽。

そんなこんなで、あれ、割と最近充実してるな。と気づいた。
やったね。

最近読んだ本①  「XY」徳永圭

ここからは最近読んだ本について少しだけ書いてく。
※ネタバレ含む

まず一冊目の「XY」は、図書館で適当に手に取って表紙と題名が気になって借りた(読む本ほとんどが大体そう)。

著者の方のペンネームからして男性の書いた本かなと思ったけど、少し読み進めて、ん?となって調べたら女性だった。

この本は、片方の卵巣を失った主人公の女性が、遠くへ行ってしまう愛する人との繋がりをどうにか保とうと現代の技術を借りて秘密裏に子供を作って一人で育てていく、という自分なりの幸せを求める話。

と思いきや最後の方で、主人公に思いを寄せるある登場人物の魂胆が明らかになる展開があって、人間らしい気持ち悪さ、怖さを感じられた本だった。

強く誰かに惹かれて離したくない、繋がっていたいという気持ちは分かるけど、私だったら人を想いすぎて辛くなりすぎたら最後の最後には人間以外の対象に逃げるのかなあとか考えたりした。

主人公の女性の決断力と行動力、意志の強さはちょっと憧れる。


最近読んだ本②  「ユーラシアの双子(上・下)」大崎善生

今度は、大崎善生さんという方の本。
男性作家さんの本をあんまり読んでいないなと思ったので、ふと目についたのを借りて読んでみた。

これは、ある男性が自分の過去を振り返りながら、そして失った娘と重なる少女の後を追いながら、長い陸路の旅をする物語。

物語としての展開も特に後半にかけて面白かったけれど、何より一緒にユーラシア大陸を旅してる気分になれたのが良かった。

主人公の男性と少女が立ち寄る場所で、あーここは私も行ったんだあというところがいくつかあって、その中のある町が主人公にとって結構重要な思い出の場所だったという回想場面で、普通に涙を流していた。自分の旅とも重ねていたら、不思議な気持ちになったよ。

物語の鍵を握るある少女になんとなく共感する部分もいくつかあったり、主人公の相棒となる男性が亀のぬいぐるみと寝てて親近感湧いたり、なんだか導かれてこの本読んでるのか?と少し感じた。

途中途中、おじさんぽい(?)ユーモアを感じられる場面もあって、ほっこりした。

それからところどころ、こういう表現いいなぁというのがあったけど、メモしとけば良かったかなあ。まあまたいつか手に取るかもしれない。

心に残る本になりそう。


以上。おやすみなさい。5分だけヤツを掃除してから寝よう。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?