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オンラインセッション開催レポート『SDGsのこれからと国際機関でのキャリアについて』

9月23日(水)、国連開発計画(UNDP) 駐日代表事務所にて駐日代表をされている近藤哲生氏をゲストスピーカーとしてお招きし、「SDGsのこれからと国際機関でのキャリアについて」というテーマで日米協会学生会員を対象としたオンラインセッションを開催した。

On Wednesday, September 23, Mr. Tetsuo Kondo, Representative of the United Nations Development Program (UNDP) in Japan, was invited as a guest speaker to hold an online session on "The Future of the SDGs and Careers in International Organizations" for AJS student members.

UNDP近藤様オンラインセッション1


開催レポート

まず前半では、近藤氏から自身の今までのキャリアについてどのように意志決定をされてきたか、また現在所属されている国連開発計画(UNDP)の多面的な役割についてのご説明をしていただいた。またUNDP がどのような視点で2030年のSDGs達成のために取り組んでいるかについて述べていただき、その中で近藤氏はSDGsのプロセスが加速していくことは包括的な経済成長と雇用創出に大きな影響を与えると述べた。
 
First, Mr. Kondo explained how he has been making decisions in his career and the multifaceted role of the United Nations Development Programme (UNDP).  He also described how UNDP is working to achieve the SDGs by 2030. In his remarks, Mr. Kondo said that the acceleration of the SDG process will have a significant impact on inclusive economic growth and job creation.

後半の質疑応答の時間では、参加者との活発な意見交換が行われた。「外務省とUNDPにおける求められる資質の相違点」、「人間開発という分野において有効的な人材になるために必要なこと」などのキャリアに関する質問だけではなく、「COVID-19に対するUNDP の向き合い方」や「COVID-19が近藤氏の働き方にどのような影響を与えたか」など、タイムリーな質問にも丁寧に答えていただいた。

During the Q&A session in the second half, there was a lively exchange of ideas with the participants. He answered not only career-related questions such as "Differences in the qualities required by the Ministry of Foreign Affairs and UNDP" and "What it takes to be an effective person in the field of human development", but also timely questions such as "How UNDP faces COVID-19" and "How has COVID-19 affected Mr. Kondo's way of working?".

このオンラインセッションを経て、「UNDPは世の中の変化に対応するのではなく世の中に変化を起こす組織であり、人類に対する最適な成長のために新たなスタンダードを示すことが仕事であり、そこで働くためには自分で課題を設定して立証する能力が必要不可欠である」という近藤氏の発言がとても魅力的だった。また、UNDP で働くために必要な「リーダーシップ」、「自分の言葉で、自分が思っていることを表現できる力」は我々学生が将来社会人として働く際にもとても重要なことであり、参加者自身のキャリアについて改めて考える貴重な機会となった。

After this online session, We were fascinated by Mr. Kondo's statement that "UNDP is not an organization that responds to changes in the world, but rather creates change in the world, and its job is to set new standards for optimal growth for humanity, and in order to work there, the ability to set and verify issues on your own is essential. In addition, "leadership" and "the ability to express in own words what one thinks", which are necessary to work for UNDP, are also very important for us students when we work in the future as members of society, and this was a valuable opportunity to rethink our own careers.


参加者の声

学生1:普段簡単にはお話できない国際機関で働かれている近藤様とお話することができ、コロナ渦での変化や今後のSDGsに対しての知識が深まりましたし、より一層SDGsと向き合っていきたいという気持ちが強くなりました。まだまだ難しい時間が続きそうですが、今だからこそできることを自分で考え行動し、そして自分の言葉で表現できるよう日々精進します。
学生2:コロナ禍のUNDPの仕事、UNDPとSDGsの関係、国連へのキャリア、近藤様のご経験について、 とても分かりやすくお話をお伺いできました。とくに印象に残ったこととして、UNDPと外務省の仕事の違いです。 いかにグローバルで活躍をするとき、自分のことばで自分の意見を伝えることが大事になるかわかりました。これから先、 リーダシップを身につけ、自分がどう思うのか、感じたことを自分の言葉で伝えられる人になりたいと思いました。 また途上国での開発において、大事なアプローチとして、それぞれの国の文化に着目すると同時に、 「あたえる」のではなく内面のあるものを「ひきだす」という観点がとても現場ならではの経験であり、 ICT教育に関する考え、現場の現状をお伺いでき、貴重な機会となりました。
学生3:国際機関で働き、日々世界中の問題に対する課題解決を行っている近藤様のお話、お考え聞くことができとても勉強になりました。近藤様のお話の中でも、特にUNDP は世の中の変化に対応するわけではなく、世の中に変化を起こす組織であり、そこで活躍するためには自分の言葉で、自分が思っていることを表現できる力が必要であるというお話がとても魅力的でした。私が社会人になってからもこの意識を忘れず、積極的に挑戦していきたいと思います。

ご講演いただいた近藤さん、ご参加いただいた学生の皆さんありがとうございました。


企画担当・記事執筆
今仲 響 (慶應義塾大学4年)Hibiki Imanaka, Keio University
佐藤 香織(慶應義塾大学4年)Kaori Sto, Keio University
小林 真緒子(津田塾大学1年)Maoko Kobayashi, Tsudajyuku Univeristy


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