ヲタが私を変えた

前回の記事を読み返すと
私って本当に勝手にやさぐれてるんだな、と実感しましたね。
私の人生、実はそんなに悪くないし
結構楽しいかも。

さて、ずっと生真面目だけど無気力で適当で
なんとかなってきた人生。
男に寄生して生きてた日々を変えたのは

なんとヲタ活でした。

小学校の頃、周りがジャニーズにキャーキャーしてるなか、ミスチルが好きで、小学生なのに全国をまぁまぁおっかけるという異色のヲタ活をしていましたが、それだけ。
手の届かない芸能人なんて興味のかけらもなかったのですが。

10年以上前のある日に夢に出てきた。
誰でしょう。

今や世界的スーパースターなので逆に恥ずかしい。

GーDRAGON

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BIGBANGどころか、友人が東方神起にハマっていることも鼻で笑ってたのに。
なので当然私はそれが誰なのかもわからず。

あの細身のかわいい男性誰!?
でモヤモヤしているところに
東方神起ヲタの友人と遊んだ時、強制的に見せられた韓国の歌番組に彼はいました。

そこで根拠もなくこう思った。
「私この人運命だわ」
「6か月以内に、名前を呼んでもらえるようになると思う」

今思うとアホか?なんだけど。

当時は韓国でもおっかけてる人はごくわずかだったから、日本から来てるだけで目立った。

そして韓国アイドルはなんて言ったって近い。
韓国に行って、応援する。

チケットを買う。宣伝した商品をアホみたいに買う。
イベントには絶対行く。
かっこいい私だけの彼の写真を撮り、彼の素晴らしさを世界に発信する。

しばらくすると日本デビューが決まり
その熱は加速したけど

自分を認知されることはどうでも良くて
彼らが大きくなっていくことが嬉しかった。

年間ウン百万は毎年使う日々

ヲタになり
休日前に浴びるように酒を呑み
休日はひたすら寝ていた私が

韓国という知らない海外にガンガン1人で日帰りでも出かけるようになった。
常に彼らの情報を24時間得るために
ずっとスマホとPCを持ち歩く。

現実世界では性格の悪さから周りに人なんていないような私なのにヲタでは世界中に仲間ができた。

「私にこんな幸せをくれる彼が幸せになってほしい」

くそ乙女。
いやこれガチで初恋だったのかも。

生まれて初めて
見返りなんてどうでも良くて
人の幸せを願った。

言葉も国境も政治も超えて幸せをくれる彼に
恩返しがしたい一心だった。
人生かけて不器用でも
ものすごい努力を重ねて
自分の弱さを抱えながら夢に生きてる人間を
心から尊敬していた。

その後、ワールドツアーをするようになり
アメリカでもヨーロッパでもファンでいっぱいの会場で歌う姿を見て

「あぁ、私の役割終わった」

と思って卒業するまで

私は

毎日生きてる実感を初めて味わった。
何かが楽しみでワクワクする気持ちを知った。
誰かと幸せを共有する楽しさを知った。

まぁ。
ヲタ世界なので、そんな私を利用しようとする人も一定数はいたりして
ショックを受けたりもしてたけど

でも圧倒的に幸せだった。
あの日々がなければ
私の心は一生死んでたかもしれないな。

遠征がなければ
行ったことのない国や場所がたくさんある
出会えなかった人がたくさんいる

私に命を与えてくれたのは
間違いなく彼だ。


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