見出し画像

コミュ障オバケ

いつのまにか普通に話せるようになっていた。


人と話すのが苦手だった。どんな風に返せばいいかわからなかった。

アルバイトを始めてから私は変わった。

今はもうそのバイト先は辞めてしまったが、バイト中に一番痛感したのが、「必要なことは言わなければどうにもならない」ということだ。

昔は必要なことでもうまく言い出せず、小学生の頃は先生に言うことがあるとき母に連絡帳に書いてもらったこともあった。

しかしもう連絡帳はない。

もし、必要なことを言わなければどうなるか。業務に支障をきたし、たくさんの人に迷惑をかける。

それがわかってから、大抵のことはきちんと口に出して言うようになった。その度に緊張していた。


大学に入ると、私と同じような人で、未だ「必要なことを必要なときに話す」ということができない人がちらほらといた。

私はそれらの人の代わりとなって、必要なことを代弁する存在となっていた。

その頃には、人と話すということにあまり躊躇しなくなっていた。言わなければ仕方ないのだからと肝がすわっていたような気がする。

そして、いつしか話すことが当たり前になった。人をあまり好まないところは変わっていないのに、大人になった私は理性に屈し、社会性に飲み込まれたのだ。

本当はもっと口数の少ない不思議ちゃんでいたかったのだけど。思春期の頃、反抗心も相まって大人がみんな同じように見えていたのはこれが原因だったのか、と手を打った。


akaです👻

いろんな生き方があります。子供の頃の特性をそのまま自由に生かし続け、人がなんと言おうがあるがままを貫くこと。社会に合わせて自在に適応し、誰からも認められるような八方美人をやること。

私は前者にはなれなかったようですが、noteを書いているこの一瞬は、そのフリができているのかもしれません。

ま、人とそこそこ話せるのも悪くないですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではみなさん、

グッド・バイ。

Instagram→aka_asas Twitter→ aka00635180

#ブログ #エッセイ #日記 #コミュ障 #コミュニケーション #会話 #日常 #子供 #大人 #適応

喜びます