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システムエンジニアの私が、Xデザイン学校ベーシックコースで学んだこと#6(2023年10月)

こんにちは、akaです。
第6回目の講義では、ペルソナの情報を元に、新しいビジネスモデルがユーザーに提供する価値について記載した、バリューシナリオを作成しました。

バリューシナリオを作成するにあたって、サービスとのタッチポイントから、実際にそのサービスを体験するまでの流れについて、ユーザーが取りそうな行動を1つ1つ想像しながら利用シーンを細かく書き出していきました。その後、各チームで作成したバリューシナリオについて、フィードバックをいただきました。


【講義後の変化①】バリューシナリオを作成する際のポイントを学ぶことができた

バリューシナリオを作成する際に、今後気を付けたいと思ったポイントは、以下の3つです。

  1. 一部のユーザーに好まれるサービスの特殊な利用シーンだけでなく、平均的なユーザーで想定される一般的な利用シーンを2~3つ以上考えること

  2. ビジネスとして成立させるために、ユーザーの日常生活に欠かせないような、利用頻度の高いサービスを考えること

  3. バリューシナリオの作成において、ユーザーが自分の過去の経験と照らし合わせてイメージしやすいように、「ナラティブ」を意識すること

3.については、例えばユーザーがサービスを利用する場所として、「○○県で」のように固有名詞をバリューシナリオに含めると、読み手によって想起されるイメージのばらつきが発生する可能性があるため、「都心から電車で1時間ほどの海沿いで」のように表現すると良いということを学びました。

【講義後の変化②】アイディアは質よりも量で勝負だと気づくことができた

これまでビジネスモデルを考える上で、優れたアイディアを一生懸命考えようとしていました。しかし、今回の講義で、「最良のアイディアを考えることよりも大事なのは、1つ1つの質はともかく、できるだけ多くのアイディアを出すこと」という先生の言葉にハッとさせられました。

以前、チームでビジネスモデルの方向性を決めるグループワークをしていた際、なかなかアイディアが出て来ず、話し合いが滞ってしまったため、あるメンバーがブレインストーミングをしましょうと提案してくれました。
そこで、「相手のアイディアを否定せず、ポジティブなフィードバックをすること」をルールにして、各メンバーでどんどん付箋にアイディアを書き出して、miroの作業スペースに貼り付けていきました。
その結果、決められた時間内に、チームとしての考えをある程度まとめることができました。

スケジュールに沿って様々なメンバーの合意形成を図ったり、全く新しいものを作り上げたりするようなチャレンジングな状況において、チームメンバーに心理的なプレッシャーを与えてしまうこともあると思います。そんな時に、「チャレンジして失敗しても、またやり直せば良い」と心に余裕を持てるような雰囲気作りをすることが、プロジェクトを推進する上で重要なのではないかと気づきました。

あとがき

「ナラティブ」に関連して、私が好きなボードゲームの一つである、ito(イト)についてご紹介したいと思います。

このゲームでは、2種類のアイテムを使用します。
・様々なお題が書かれたカード(例:生き物の大きさ、食べ物のカロリー、もらったら嬉しい物、人気の観光地など)
・1から100までの数字のいずれか1つが書かれた数字カード(計100枚)

ゲームは、以下の流れに沿って進めていきます。

  1. お題カードの中から、1枚を選んでトークテーマを決めます。

  2. 参加者1人につき、数字カードが1枚ずつ配られます。
    なお、何の数字が書いてあるかは他の参加者には教えてはいけません。

  3. 決められたトークテーマに従って、自分のカードに書かれた数字について思い浮かべるイメージやヒントとなる情報を共有しながら、他の参加者のカードに書かれた数字を探り合います。
    例えば、テーマが「人気の寿司ネタ」で、ある参加者が「マグロ」や「サーモン」のような人気度の高いネタを発言した場合、その人の持っているカードの数字は、比較的高い(80~90あたり)だろうと推測できます。

  4. 最終的に1人ずつカードの数字を見せていき、数字の小さい順に全員カードを出しきれたら、ゲーム成功です。

3.では、配られたカードが同じ数字であっても、人によって思い浮かべるイメージが違ってくるところが面白いポイントです。特に、「もらったら嬉しい物」のようなテーマでは、その人の価値観が特に表れやすいので、相手がどのような価値観を持った人間かということをどれだけ理解できているかどうかが重要です。

まだお互いのことを良く知らない場合は、一部の人にしか伝わらない情報よりも、なるべく多くの参加者が過去の経験と照らし合わせて共感できるような情報を共有できるかどうかが、このゲームを成功させる鍵となります。
ユーザーの価値観を知りたい時や、「こういう場面って、よくあるよね」と多くの人が思い浮かべやすいシナリオを考える時、もしかしたらこのゲームで意識しているポイントが役に立つかもしれないと感じました。

#Xデザイン学校
#Xデザイン学校2023年ベーシックコース

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