あかべえ

令和に入り、大正浪漫・昭和歌謡・落語などが好きになった、30代女です。思ったままの文章…

あかべえ

令和に入り、大正浪漫・昭和歌謡・落語などが好きになった、30代女です。思ったままの文章を書き、下手の横好きで、たまにイラストも描きます。 昭和後期~平成初期の落語家・二代目桂小南の紹介も書いていきます。

最近の記事

ぜんざい公社【二代目桂小南の噺】

あらすじ里井甘吉(さといあまきち)という38歳のサラリーマンが、ふと、ぜんざいを食べようと、「ぜんざい公社」を訪れました。 ところが、この公社というのが、いかにもお役所。あの書類が必要だ、この書類が必要だと、里井は、様々な窓口をたらい回しにされてしまいます。 そして、最後にようやく、ぜんざいにありつけたのですが……!? コメント噺自体は、明治30年代に三代目桂文三が作った、上方落語の『改良ぜんざい』がベースとなっていますが、戦後、桂米朝がこれを現代風に焼き直し、さらに、二代

    • 夢見八兵衛【二代目桂小南の噺】

      あらすじ夢ばかり見て、ろくに仕事も出来なくなった八兵衛のもとに、源兵衛さんが、一夜限定のアルバイトを勧めます。 「一晩留守番をするだけで、2円(明治時代の価値では約2~4万円)」「『つり』の番」「顎付き(食事付き)」という条件に、八兵衛は乗り気ですが……!? 割のいいアルバイトには、一癖も二癖もあります!? コメントプロットがはっきりしていて、落ちが小気味よい噺で、昭和50年代当時は、東京人にも受け入れやすいネタだったそうです。「〜のコンクールがあったら出てみたい」のフレー

      • 眼鏡屋盗人【二代目桂小南の噺】

        あらすじ ベテランの泥棒(親分)が、ちょっぴりおバカな子分の泥棒たちを引き連れ、盗みに出ます。入り込んだは、古道具屋で、不思議な眼鏡で節穴を覗くと!?ちょっぴりおバカな泥棒達の噺、是非お聞きください! コメント実は、わたしが、二代目小南を好きになったきっかけが、この『眼鏡屋盗人』です。 「とざい、とーざーい! ちゃーん! 本日は泥棒の開業式で〜……」と、新米泥棒がボケる所から、上手く、噺の世界に引き込んでいます。 見所は、何処に入ろうか、漫才のような会話をしている所と、後半

        • 二代目桂小南(かつらこなん)という落語家が面白い!

          昭和後期~平成初期の落語家、二代目桂小南は、2020年で生誕100周年!純粋な関西弁でも、標準語でもない、二代目小南にしか演じられない、唯一無二の、ちょっと不思議な上方落語。すなわち「小南落語(こなんらくご)」。 ボケもツッコミも、巧みに演じ分ける、活き活きとした登場人物同士の掛け合いは、絶品でした! 若い人や、今のお笑い好きな人にも、二代目桂小南のことを知って欲しい! まだまだコロナ禍の続く時代だからこそ、二代目小南の噺を聴いて、いっぱい笑って欲しい! そんな思いを込め、こ

        ぜんざい公社【二代目桂小南の噺】