あかべこかなは

北関東に住む診断済み発達障害者にしてセクマイ当事者の腐女子。趣味で小説や短歌・俳句を綴…

あかべこかなは

北関東に住む診断済み発達障害者にしてセクマイ当事者の腐女子。趣味で小説や短歌・俳句を綴る。元ひきこもりのため社会復帰訓練中。

最近の記事

おれの自販機フォルダが火を噴くぜ(12.19写真追加)

じめに 私はかれこれ10年近く、よその街で見つけた自販機の写真を撮っている。 ふつうの自販機ではない。主にその土地・商品などを全身でアピールするラッピンクが施された自販機である。 私はこれを「コスプレ自販機」と名付けてひそかにスマホで撮影、TwitterにあげたりPCに保存してきた。 しかしこの度PCの買い替えが決まり、データを引き継げるか分からなくなったので思い切って過去の写真を公開してみようと思う。 全部スマホで撮っているので画質が悪かったり、古い写真もあったり、撮影場

    • 臓器提供登録したはなし

      思うところがあって臓器提供意思カードを作り直した。 10代の時に一度作ってはいるが、今回はちゃんと臓器移植ネットワークに登録して綺麗な臓器提供意思カードを作ってもらった。 このご時世に作るものなのか?と言われそうなので、今回はそういう話です。 臓器提供意思カードを作った理由10代の時から自分が死んだら臓器は全部人にあげようと思っていた。 元来役立たずと呼ばれて生きていて役に立てないのなら死んだ後ぐらい役に立ちたいと思っていたし、死んだあとの事に執着はないのでそれでいい

      • 自立と自律

        先日「この先もここで働きたいの?」と聞かれることがあった。 それは、来年2月でいま通っている作業所との契約が切れるので契約延長に伴う関係者との面談で発せられた言葉だった。 「ここ以外に行くところもないので」 私がつまらない答えを告げると「そう」とだけ返された。 今の作業所のことそもそも、私にとってどこで働きたいか・何をして暮らしたいのかはさして重要ではなかった。 作業所に入った時、私はニートの23歳でぼちぼち金銭的に自立していかなければいけなかった。なにより家族がそ

        • 卒業式は雨

          中学校の卒業式に、私は行っていない。 当時茨城の田舎に住む不登校学生だった私は布団にこもって、いろんなことから自分を遮断していた。 母親が「本当に良いの?」と聞いたけれど私は「別に良いよ」と断った。 その日、庭に植えてある桃のつぼみは固く閉じたまま晩冬の冷たい雨に降られるのを耐え忍んでいる。 「せっかく先生たちも気を遣って仲いい子たちだけであんたの卒業を祝おうって言ってくれたのに」 「今更いいってば」 その仲がいい子たちのなかには私が失恋した(と、当時私が一方的に

        おれの自販機フォルダが火を噴くぜ(12.19写真追加)

          チェリまほを見るたびに共感性羞恥に襲われるレズビアンが考えるBLとゲイの境界線

          30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい、通称チェリまほ。あんまりセクマイ界隈では話題になっていないが、個人的に国産同性愛ドラマとしてはかなり優秀な作品だと思う。 原作も一通り読んでる(単行本は1巻のみ)人間ではあるが、ドラマはずば抜けて倫理的で優秀に思える。 今回はその倫理観の優秀さについての話です。 令和BLの倫理観私が一番最初に思ったのは安達が黒沢が自分を好きだと知っても揺るがない信頼である。 具体的に言うと、2話で安達が黒沢の家に泊まることになった時に襲われる

          チェリまほを見るたびに共感性羞恥に襲われるレズビアンが考えるBLとゲイの境界線

          創作のお友達

          「創作のマストアイテム」というのは大体の物書きが聞かれるものだと思う。 そして何をマストアイテムとするかは、人によって全然違う。 私の場合はこれというマストアイテムがない。絶対にこれが欲しい!というものは書く小説の内容・季節や気分・描いているときの状況ですっかり変わってしまう。 極端な話、人間は身体一つあればなんだって書けると思っている。 柱に括りつけられても足の指と涙でネズミの画を描いた雪舟を思い返せば分かるが、人は体一つで人は創作できる。しかも妄想が創作に含まれる

          創作のお友達

          オタクもすなるiPadを買って半月が過ぎました

          という訳でオンライン専門小説書きオタク試してみた結果をご報告します。 1 うちにiPadが来たわけ 元々iPadが欲しかったわけではなく、元々iPhoneを買い替えたかったのですがなんかiPhone買い換えたらついてきたんですよね。意味がわからないと思うが本当です。 いつも使ってるソフトバンクでそういうキャンペーンがあるから、とほぼ強制的にiPad・無線充電器・Bluetoothイヤホンとセットで押し付けられてうちにiPadはやってきました。後日調べたところこのiPad

          オタクもすなるiPadを買って半月が過ぎました

          生存のための創作論

          キナリ賞の応募要領を見たとき「あ、すげえわかる」と思った。 10万円の使いみちをウッキウキで考えていました。このとても大変な期間に「私を支えてくれるもの」と「私が応援したいもの」に、使いたいと思いました。私にとって、それは「文章」です。 私は書くことに支えられて生きてきた人間だった。 家族友人知人とか社会福祉とか精神科医療とかにも支えられてきたけれど、自分で自分を支えるために私はずっと文章を書いて自分で自分を支えてきた。 私の創作物(特に一次創作)は、本質的に世界の決

          生存のための創作論

          応援と言う相互的関係性の考察

          「応援したいスポーツは何ですか」と聞かれると正直よく分からないけれど、今私が応援してるスポーツはラグビーだ。かれこれ3年ほどラグビー選手を応援することに楽しみを感じている。 私がラグビーにのめり込んだきっかけについては別の記事に書いたし、のめり込んだ理由のなかで応援についても軽くふれてるので一部内容が重複すると思う。そこはまず詫びておこうと思う。 が、スポーツが失われたいま一番考えたいのはこの企画のテーマでもある「応援」と言うものだと思う。今回は応援を軸に考えてみたいと思

          応援と言う相互的関係性の考察

          近くて遠い国

          ※これはif世界の日本を舞台にした未完の仮想旅行記です。実在の日本の地域をベースにしていますがあくまで仮想旅行記であることを承知の上でご照覧いただければ幸いです。 ※未公開過去作(執筆は2018年ごろ)なので作中描写は当時の情勢に従っています 序文: 現在の世界のパワーバランスの大枠を決めた第二次世界大戦(太平洋戦争)が終わって、半世紀以上の月日が過ぎた。 多くの国々は戦後のパワーバランスの変化に対応し、変化し、国家としての命脈を保っている。 その世界の中で大きく姿を変

          近くて遠い国

          わたしもじんるい

          皇室典範第二章第九条:天皇及び皇族は、養子をすることができない。 同第十二条:皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。 第十一条:年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。 ○2 親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。 10年前、令和という新元号に浮かれる区役所で養子縁組届を貰って

          わたしもじんるい

          茨城県民の私が釜石シーウェイブスを見に行くということ

          私はラグビーを見始めてそろそろ3年になる。 そうはいっても実際に観戦できるのは1シーズンに2度くらい(金銭と体力の都合)で、そのすべてが秩父宮での試合である。まだ鵜住居どころか松倉にすら行けていない。 そんな人間が秩父宮で大声を張り上げ、富来旗Tシャツを着て旗を振るというのは、割と珍しがられる。実際「どこから来たの?」と聞かれて「茨城です」と答えると「えーっ!」人いう顔をされる。 じゃあ岩手に縁があるのかと言うとそうでもない。両親は生粋の茨城人で、私も茨城から外で暮らし

          茨城県民の私が釜石シーウェイブスを見に行くということ

          グットバイ、私の愛したbacknumber

          まず先に詫びておこうと思う。 初めて登録したnoteで、#いまから推しのアーティスト語らせて という企画内容に反するようなことを、延々と書き連ねるという行為に走る事、そしてワンルーマー(backnumberファンの呼称)を傷つけうる内容を含んでいる、という事をまず詫びておく。 これは私というどうしようもない人間のbacknumberに対する本当にどうしようもない、愛憎的感情の話である。 出会い 最初に出逢ったのはメジャーデビューして間もない頃、「思い出せなくなるその日ま

          グットバイ、私の愛したbacknumber