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一座建立 いちざこんりゅう (茶道)

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タイトルの「一座建立(いちざこんりゅう)」は茶道で出会ったことばです。茶道に触れる中で、学んだこと、感じたことを記します。
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#雑記

自分のお茶|大名と茶道

先日、地元の高校生のお点前を見る機会がありました。習っている流派と異なる流派だったので、お点前の違いも楽しみに席に入りました。 湯や水をすくう柄杓(ひしゃく)の扱いの違いは分かりやすかったです。 他にもこまごまと違いがありそうでした。 実は、高校、大学と茶道部に所属していましたが、ちがう流派でした。 そのため、お点前もかなり異なり、苦労しました。(というか、あまりの違いにイヤになってしまいました…) お点前は体で覚えるものなので、流派を変えるのは大変なことです。複数の流派

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利休さんもお菓子を食べてたの?→Yes & No

お抹茶にはお菓子がつきもの。 お菓子目当てにお稽古へ。 あれ?利休さんの頃も、同じようにお菓子を食べていたのかしら? 昔は砂糖が非常に手に入りにくかったと聞いたことがあります。 お砂糖がたっぷり入っているお菓子なんて食べられたのかしら? その答えは、NOでYES。 NO!利休はお菓子を食べていないよ!利休さんはお菓子を食べていません。 いま私たちがイメージするような、トップの画像にあるような美しい和菓子は食べていません。 砂糖が日本に伝わったのは西暦750年くらいといわ

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茶道では客側にも作法がある|ルールがあるから安心できる

茄子のとげが指に刺さりました。 とれなくてネットで調べたら、梅干を貼れ!とのこと。ほんとかしら? 梅干を貼って一晩寝たら、取れました。 梅干効果と断定できないけど、びっくり。 さて、話は全く変わりまして… 茶道において、お点前する亭主だけではなく、お茶を頂く客側にも作法があります。 茶道の稽古では、亭主としての稽古はもちろんのこと、お客さんとしての稽古も行われます。生徒さん同士で亭主と客を交代で務めます。 「なんでもてなされる側にまで作法があるの?」 「それが茶道の敷居

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畳の縁は踏みません|茶道で知る暮らしの知恵

茶道で初めて知ることが、実はかつての日本の暮らしの知恵、生活の常識ということがあります。 ************** 畳の縁。 縁(ふち)と書いてヘリと読みます。 畳の長手方向についている布のことです。 先日、友人が遊びに来てくれた時に 「和室があるんだね~」 と言われ、言われたことに少し驚いたのですが、確かにマンションに和室は減っていますね。 (私の趣味のひとつは、suumoや旅先で物件情報をみることです。新築マンションで畳の部屋がない物件は増えていますね。)

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朝六時にお越しください|夏の茶事

茶事(ちゃじ)とよばれる4時間にわたる茶道のフルコース。 催される季節や時間帯、内容によって様々な形式があり、いまの暑い季節には「朝茶」とよばれる茶事があります。 朝茶 夏の早朝のさわやかさを楽しむ茶事。午前六時ごろから行い、懐石は魚類の焼き物を省いた一汁二菜が一般的で、後炭は省略される。 (出典:はじめての茶の湯 主婦の友社) 朝六時!! う~ん、日の出とともに起き日没とともに休むそんな時代なら、朝六時開始も「あり」なのかしら。 昔は、エアコンもないですしね。涼しい時

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茶道の型とマニュアル接客

前回に引き続き私の主観をつらつらと。

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「花月百遍 おぼろ月」   茶道七事式のお稽古

明日は、月に二度のお茶のお稽古の日。 明日はあらかじめ「七事式(しちじしき)の花月(かげつ)をやるからね」と先生から言われています。 七事式というのは、こんなもの。 「稽古の流れに変化を加えることでそれ(怠慢、マンネリ化)を引き締め、稽古の意味と精神をも喚起しようと工夫されたもので、 実際の茶の湯や茶事とは全く異なるうえ、つねの稽古ともまた違うもの」で 「表千家七代如心斎によって制定された茶の湯の新しい式法」 「「花月(かげつ)」「且坐(さざ)」「茶カブキ」「廻り花」