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和の意匠02 七宝 | お茶を通じて学べること

和の意匠には、願いが込められています。
前回の青海波では、海の恵みと、ずっと続く波の様子から、平穏や幸せが途切れることなく続くようにという願いが込められていると紹介しました。

模様や意匠に願いを込めることは、日本に限ったことではなく
あらゆる国で、ずっと行われてきたことなんでしょうね。
例えば、東欧の民族衣装に施されるカラフルな刺繍にも、魔除け等の意味があると聞いたことがあります。

七宝(しっぽう)

七宝は、重なった円が永遠に続く模様です。
元々の七宝は、七種の宝物を指しています。

七宝
仏教の言葉
大黒天の袋の中身で、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・珊瑚・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ)の宝物を意味する

ちなみに、硨磲(しゃこ)は、シャコガイの貝殻のこと。
シャコガイは、浦島太郎の絵本に出てきそうな波波した形状の貝。

ひとつ知ると、さらに知らないことがあることに気づかされます。

さて、七宝の文様に戻ります。
円が永遠に続く七宝は、円満や財産、繁栄が途切れなく続くことを表します。
縁起の良い吉祥文様です。

ページトップの画像も七宝のひとつ(変わり七宝)です。
七宝はアレンジがたくさんある文様のひとつです。
洋のテイストにも使えそうですよね。

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