同士
書くなら
記憶と感覚を書きたいと思っている
だから自然と、音楽とセックスのことを書くことになる
音楽のことは少しずつ思い出と絡めて書いてきたけれど
セックスと記憶と感覚はまだ私の中で折り合いがつかないみたいで
既製品のセックスと比較対照して書きたいわけじゃなくて
大真面目に、淡々と、夕飯はカレーでしたみたいに全然イヤラシくなく書きたい
なんかセックスだけ神棚にあげて奉るか、またはお母さんに見つからないようにベッドの下に隠すエロ本扱いで、極端すぎておかしくねって笑
まだそう思ってるだけ笑 でも思うは叶うの一歩
春とか夏とか、ザックリボヤッとイメージの普通名詞じゃなくて
茹で上がる鮮やかなトウモロコシの色、夏草のむせ返る青い匂い、じっとり背中を濡らす汗、下半身から立ち上る鳥肌、赤子のような猫の鳴き声、蝶の羽ばたき、鈴虫の羽音、優しく川面を撫でる風、月曜日の雨音、はためくスカートの裾
ほんの僅かでもいい、感覚器官を刺激してイメージ想起できるような
古今東西上下左右、思いつく限り聖俗ごった煮にして名詞を入れ込みたい
ライナスみたいに右脳を引きずって歩いていたら
noteの辻で同じように右脳でマスを書いている
違った汗、原稿用紙のマスを一人埋めている人たちに出会った
ーよお!遅かったじゃねえか 待ったよ
ばったり出くわすこの邂逅に励まされて
それぞれまたひとり マス目に向かう
どんなにコメント欄が繁盛したとしても
本業は書くことでしかあり得ないし
二人が恋をしていたとしても
書くときはひとりだ
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