赤毛のチコ

老眼で読書体力は落ちてきた、一曲に閃いてライブハウスに参戦し、RADを筆頭に邦楽ロック…

赤毛のチコ

老眼で読書体力は落ちてきた、一曲に閃いてライブハウスに参戦し、RADを筆頭に邦楽ロックを信望する中二病を拗らせ治らないことに決めたオバサン。 心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく四方八方に書き綴ってみたいです。

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一回しか

ーインドに何回行ったの? ー1回だよ… ー1回しか行ってないの? その割には沢木耕太郎マブダチ、みたいなテンションで語ったじゃない? ーい、い、いや、そんなつもりは。嘘はついてない。何十年と、何十回何百回反芻して思い出して語るから、書くから、通算積算総熱量はインド十回分に相当するかも。周ちゃんは? ー4ヶ月。2016年に。帰りの日にちも決めて、チケットも取って、奥さんにお願いして行った。それ以上いたらもう帰ってこれないと思ったからさ。(遠い目) インド一回分はヨーロ

    • 愛しのラブちゃん

      以前書いたこともあるのだけど ラブちゃんというセラピー犬が同じマンションに住んでいて 犬種はなんだろ?やたらとモフモフした大きめのプードルなんだけど その円らな瞳に見つめられると キュウウウンとハートを鷲掴みにされて 1日分汚れちまつたココロが一瞬にして浄化されるような気になったものだった だからラブちゃんに会えないかとソワソワ心待ちにしていたし 偶然ばったり散歩中のラブちゃんに出くわすと有頂天になって 今日のアタシはラッキーだ いいことあるぞおと鼻息を荒くしていた けれ

      • 一歩に至らぬ半歩でも

        自分の日々が安寧であっても 近しい人が困難にあると思うと 自分の日常にも暗い影を落とすけど 世界がネットで繋がってニュースが同時多発に駆け巡るようになってしまっては もはや近い遠いの距離も縮尺が意味をなさない もし本当に心を痛めるというのなら 世界は戦争や飢餓や暴力に溢れているから ほんのひと時だって涙の乾かぬときはない 例えばウクライナ侵攻 主権国家の国境を武力で越えて 自治を奪おうとする行為に 世界中が抗議したし 破壊し尽くされて 見る影もなくなった街の景色に 目を覆

        • 待ちぼうけ

          どのくらいなら待てるだろうか 時間は命だから 待たせることは その人から時間を奪うことは 命を奪うことだみたいなことを読んだことがあるけど そうだなとは思うけど 大げさじゃないかなって タイパって話の延長線上なんだか知らないけど 宵待月とか 待ちぼうけとか 宵待草とか 待つに纏わる世界観が ガラガラと価値をなくしてしまうやんかと 自分がルーズなのを棚に上げていうんだけど その人を思いながら待つ時間の幸福というのは 絶滅危惧種なのかなあと思ってしまう 水ダウの説で人は

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        一回しか

          だってひとりでできるもん

          一人でできるもん よう言うたな笑笑 赤子から人を一人育ててみると 最初はなーんもひとりでできなかったんやなあと 恥ずかしくなる笑 寝返りひとつ打てなくて ギャン泣きしてお母さんかお父さんに ひっくり返してもらったんですよアタシタチ 最初からできたのは泣くことくらいかもね笑 一つ一つの動作を行為を 誰かの助けを得て教えてもらって練習して やっとできるようになったくせに なんでも自分一人でできると ピノキオ全能感爆発で書いてしまうけど 一人で出来てることなんかない 必ず

          だってひとりでできるもん

          Q&A アンサーに懸ける熱量

          いつも忙しそうだから また言われたけど 仕方ない確かに忙しい シャンプーしたあとトリートメントしたかトリートメントを流したか忘れて思わず髪の毛を触って確かめてしまうくらいは忙しい 自分の今に意識が落ちない 時間に追いかけられてこなす日々 大学の同級生にこの間会った時に 恐る恐るリンスしたか確かめちゃうことあるって聞いてみたら (リンスってなんだよ笑でもトリートメントよりリンスのほうがしっくり来るお年頃) 全員あるあるで、心底安心した 内心若年性認知症かと思っていたから

          Q&A アンサーに懸ける熱量

          食卓を囲むあなたと

          4月から久しぶりに異動になって新しい職場で新しい季節を春を迎えている 異動先の事業所には5年くらい前に1年だけ勤務したことがあって 何人かその当時と変わらず利用されている方もおられて懐かしく再会のご挨拶をした 赤毛さん久しぶりです お子さん大きくなりましたか 絵が上手いって村上さん(元施設長)がいっていましたと 早速話しかけてくれる方もいて お久しぶりです 改めてまた宜しくお願いします 子供は大学生になりました はい、絵はあの頃と変わらずに好きですねえ 土屋さんも絵がお

          食卓を囲むあなたと

          人から人に伝わるものは

          20年前清水から飛びますって勢いで 一生もんだから高くないと 自分なりに算盤はじいた ポール・スミスのチェスターコートは 娘たちがふたりとも 争うようにヘビロテして 今年の冬は私の羽織る幕がなかった ドクターマーチンの赤茶色のエイトホールは 最初から長女のモノだったみたいな顔して 私が履くとそれは貴方のものですか それは若い人が履くものじゃないなんですかと赤の他人にいきなり言われる始末だし もう30年前パリの古着屋で見つけた ウールのグレーと黒と白のタータンチェック 箱ヒ

          人から人に伝わるものは

          元夫婦の間にあるものは

          実は信濃路を教えてくれたのは元夫で 苦役列車の西村賢太さんが定宿ならぬ定飲み屋にしていたので有名なんだけど 今度行ってみないと誘ってくれた 苦役列車はその時はまだ読んだことがなくて いつか読んでみたいリストに入れて順番待ちだったのだけど 現実に訪問可能な聖地があると知って ゴボウ抜きで積読リストから飛び出して あっという間に夢中になって読んでしまった ところが言い出しっぺの彼が体調不良を訴えて 信濃路行きが年を跨いでも実現不可能なのに業を煮やして 待てなくて友達を連れて

          元夫婦の間にあるものは

          一階一列

          引き継ぎと異動で3月からずっと 仕事を極大に 家のことと自分のことは極小にして 自分のキャパなんて変わりはしなんだから あ誰だよ短小とか言うヤツ だからなんだって言うんだ 比較級なんて無限地獄だ 誰かよりは大きくて誰かよりは小さい 永遠に終わらない不毛 ピラミッドの頂点には誰がいる何がいる? また脱線 トサカにくると脱線しやすいことに 最近気づくけど (今さらかよ) ええと 円滑に引き継ぐべく匍匐前進邁進してきたけど やっと最初の一週間が終わった とりあえず無事に終わっ

          3年朝日

          長女が高校生の頃 宮沢賢治みたいに今日は西、明日は東と 東西南北遠征して登校前に二人でチャリで 河から昇る朝日を二人で見に行く友達がいた 夜もまだ明けきらぬうちに 真っ暗闇の中を女子高生二人が 河に向かってチャリを走らせるというのも なかなか青春だなあ なんの意味があるのかよくわからないことを ふたりでやっているのが微笑ましかった そんなバカを一緒にやってみようとする 感性の響き合う友達が近くにいてよかったなあと 大学生になった今も付き合いのあるのは 軽音部のメンバーと

          今月今夜の月に産まれた私のことを

          自分語りが3度の飯より大好物で シコシコ朝から書いているけれど こんな書き出しももしかしたらすこおしエロいのかもしれないけど 苦役列車の西村健太さんの1ページ目の朝に比べたら こんなの屁だ 19歳の男子だったことは残念ながらないから身体感覚ではわからないけど 痛いほどの朝勃ちを無理やり角度をしたーにーしたーに下げて共同便所で 放尿するシーンには 立ち上るのは尿の湯気だけじゃない 生活の匂いと若さ いきなりノックダウン食らって負け試合承知で2ページ目に手をかけ読み進めたの

          今月今夜の月に産まれた私のことを

          イチに捧ぐ

          前回のタイトルにも 一つ覚えと 踊る「一」の一文字 一度、一任、一発、一生 イチド イチニン イッパツ イッショウ 前々回の文章後半でイチを含む単語を連打していることに改めて気づく 一白水星だからかな 理由を探して答え合わせしたがるのは 悪い癖だけど 一周とか一回とか イチを使って書きたい傾向が自分にあるのは間違いないと 自分でも思う 何かイチに込めて言いたいことがある これだけ口癖レベルで挟んで書いてるからには 自分ではわからないなんてしらばっくれても 実際のとこ

          イチに捧ぐ

          みすず飴と叔父と一つ覚え

          次女の食はブームの色合いが濃くて クリームパンばっかり食べる時期があれば 朝食はご飯と納豆がマストな時もあるし チーズオムレツが食べたーいって 朝のクッソ忙しい時にいうかと思えば 飽きてしまえば箸もつけない あれ?オムレツ好きじゃなかったっけって訝しがっても ううん、もう好きじゃないなんて ニベアもない、いやニベもない それでも好きなものを食べさせてあげたいと思うのが 指圧の心 母心だから 今だったら イチジクのジャムと四葉バター 紀州の蜂蜜梅干し 野沢菜のおやき  蜂蜜 

          みすず飴と叔父と一つ覚え

          とんぼ返りな休日に

          昨日の夜は天気予報を見たら 雪にミゾレに強風に 気温は3度とか 暑さ寒さも彼岸までと言ったくせに彼岸の嘘つきと思ったけど 行くことに決めてもう切符も買っちゃったんだからしょうがない 雨が降ろうと槍が降ろうと 雨なら傘を槍なら盾を持って出かけるのだ ヒートテックのタイツを引っ張り出して 長靴風のブーツで完全防備 ホカロンもあったはずとポケットに忍ばせて 朝日の昇り始めたまだ暗い街に繰り出す そうだ 思い立ったら大安吉日 牛に引かれて善光寺参り そうだと思うそのフックがある

          とんぼ返りな休日に

          どうぜ死ぬ身のひと踊りを訪ねて

          友人と改札で待ち合わせて 念願の信濃路に向かう お店は駅の斜向かい 徒歩一分もないのだけど 階段を上がってくる友人は痛みに顔を歪めていた 最近さーあちこち痛いとこばっかりでさー ジョギングの途中段差で足をクキッて少し躓いてから 最初は直接痛めた右の土踏まずが傷んで 次第にそこを庇って左側に痛みが移って やっとその痛みを修正したところなんだけど やっぱり歩くのがパタパタ左右に揺れてビッコタんになっちゃうんだよねえ ふうん お年頃アルアルだよねと 相槌を打つけど 私の心は

          どうぜ死ぬ身のひと踊りを訪ねて