美容室に行った。二ヶ月ぶりかな。

担当してくれるノリ君のカットがスゴいのは2カ月経ったら経っで、伸びたシルエットが頭に馴染むところ。

ショートなので、他の美容師さんでは確実にひと月で伸びたという感じになり、まとまらない髪に痺れを切らして参内しなくてはならない。

秘密は多分、物凄く細かくハサミを入れてシルエットを作っていることだと思う。彼ほど細かくハサミを入れて立体的なシルエットを作る人を私は知らない。カット後の戦場にはミリ単位の髪の毛が粉雪のように舞う。レミオロメン笑

でも美容室は極々ふつうの、特別なところなんてひとつもない、川沿いの街の団地内商店街にあって、長く地元に愛され、お客さんは老若男女入り乱れ、私の隣席はオシャレ染のオバアチャンだ笑（断じて白髪染めではない！）

長女と私は彼を探して三千里。近所の美容室から独立して面貸しのフリーランススタイルで営業しているので、この4年は店が変わる度、野を越え山を越え川を越えてオッカケ参内している笑

長女が大学のある駅前で職質された話をして
あれば黒スキニー、黒バンドT-shirt、ギターケース担いで、伸ばした前髪の間からクソクラエって目してるせいだよ、バンギャに対する差別だよと力説したら

↓初職質についてはコチラ

そうなんですよね
僕もこんな頭してるじゃないですか
今日は金髪ですけど

暫く前は、殆ど白髪かってくらいシルバーだったし
その前は赤だったんですよね

そうするとですね

圧倒的にチャリンコ泥棒の嫌疑かけられて、あ～、これ君の自転車？ちょっと番号見せてくれる～かなあ？
って署に照会かけられます苦笑

あと、僕童顔なんで、二十過ぎても、年齢確認よく求められたんですよ、地毛だと。

友達で飲んでて、僕だけ年確です笑

でも、金髪にすると、絶対求められないんですよね
同じ僕なのに

ああ、今、僕を見た目で判断してるんだなって思います

金髪の僕は、自転車泥棒でイキリチラシた絡むと面倒くさいやつ、なのかなあって笑

うん。金髪バンドTシャツへの固定観念、決め打ち。

でもさ、金髪でバンドTシャツ来てたらさ、あ、同じ匂いがするかもって目印にもなるよね。すれ違う時、ちらっと視線を交わしてさ、ロックだぜって中指立てたくならない？？

いや、チコサン立てるのは親指じゃ…

あ、ごめんごめんワザと間違えたわ笑

この前娘が青春18切符で旅した時も、駅で話しかけられたのは、ニルバーナのライブTシャツ着てたからなんだって、その子ねニルバーナの大ファンなんだって。

雑踏の中で、同じ音楽を愛する者同士が、互いの存在を小さく確かめ合うアイコンとしての金髪やライブTシャツ
いいねえ。私ももう少し白髪が増えたら坂本龍一みたいにシルバーにしようかなあ

あ、高円寺に行ったらね、金髪ぐらいじゃ全然目立たないから。むしろ保護色だね。金髪とギターケースは。街に馴染むための必須のアイテム。
高円寺で金髪で職質してたらキリがないから笑、
多分違うワードで検索するんだろうね。杉並署のお巡りさんは。

ノリ君は28才。チコは50才。年齢差は22才だけど、音楽を仲介役に頼んで話せば、二人の間に橋が架かる、と勝手に思って汗、心に映るよしなし事をそこはかとなく、または口角泡を飛ばして話しているうちに

ノリ君はしっかり手を動かして、ユルッとパーマをかけてくれる。お代はカットとパーマで6600円也。昭和並み。令和だぜ！倍取っていいって倍！