1Km先の看板の文字を読むには?
30年以上前に出会った ひとつの問い
今から30年以上前になります。
大学生だった頃、ナポレオン・ヒルに代表される自己啓発本をよく読み漁っていました。
どの本に書いてあったかは、もう忘れましたが、今でも覚えている問いが一つあります。
「1Km先にある看板の文字を読むにはどうしたらいいでしょうか?」
高性能の双眼鏡を手に入れる
知っている人を探して教えてもらう
そんな答えが思い浮かびましたが。
その本に書いてあった答えは、
「1Km先の看板まで歩いていくこと」
というシンプルなものでした。
「行きたいところがあれば、まずはそこに向かって歩き出そうよ。」
「一歩踏み出したら、その分だけ目的地に近づくよ」
今なら、その本に書かれていたメッセージの意味がよくわかります。
うまくいく保証がなければ、動きたくなかった
ですが、当時の自分は、言葉としては知っていても、
「やってみてもうまくいかなかったらどうしよう・・・」
と不安な気持ちが先に立ち、一歩踏み出せないことが多々ありました。
今から思うと、絶対に手に入れられる、絶対に上手くいくという保証を求めていたんでしょうね。
保証があれば動くけど、保証がなければ動けない。
でも、当たり前ですが、何か新しいことをチャレンジしようというときや、未知の世界に出かけるときに、確実な保証なんてどこにもないわけです。
そんな確実な保証を求める気持ちが強かった私ですが、確実な保証はないけれど、一歩踏み出した忘れられない体験があります。
それが、コーチングの世界に飛び込んだことです。
勇気をもって、未知の世界に踏み出したことで
コーチングと出会ったのは1999年12月。
たまたま手にした一冊の本がきっかけでした。
「コーチングをもっと知りたい、学びたい!」
そう思って、当時普及し始めたインターネットの検索で見つけたコーチングスクールの説明会に参加。
話を聴いた後、清水の舞台から飛び降りる気持ちで申し込みました。
あれから20年以上の月日が流れました。
紆余曲折はありながらも、ここまで続けられたのはクライアントさんをはじめ、家族や仲間の存在のお陰です。
自分の力だけで成し遂げたことなんて何一つありませんが、勇気を持ってコーチングという未知の世界に一歩踏み出したことで、少しは周りに何かしらのインパクトをもたらすことができたかもしれません。
そうだとしたら、とても嬉しいですし、そんな自分を誇りに思えます。
「1Km先の看板の文字を読むには?」
「1Km先の看板まで歩いていくこと」
うまくいく保証がなくても、心から前に進みたいと思ったなら、一歩前に踏み出す。そんな生き方を自らも続けていきたいと思います。
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