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20mmレンズのこと

レンズ購入まで

先日、色々悩んだ末にニコンのZマウントで20mmレンズを購入した。
元々、キットの24-70F4以外はFマウントアダプター装着で撮影していたのだけどマウント口径の大きさとかフィルム(じゃなくて素子)面と後玉の距離などのメリットを考えZマウントを増備したいなと。
当初の候補は次の3本。
①タムロン70-300
一番多用する望遠域。現在は85mm、180mmの単体と150-600mmズーム。
敢えて明るさにふらず軽量コンパクト。リーズナブルな価格も魅力。でも出てくる画はタムロンらしく優しいけれど真の通ったもの。
一方で今あるレンズで画角的にはカバーできているとも言えるのが悩み。
②Z14-30F4
広角域のレンズについてはフィルム時代も24mmよりワイドな領域は使ったことがなく気になっていた。
24-70F4同様の沈胴式でコンパクト。14mmスタートも魅力。画質も高い。価格もこの範囲をカバーできるフルサイズとしては高く無いかと。
②Z17-28F2.8
おそらくタムロンOEMのレンズ。当方自身はタムロン銘であればな、とは思う。(タムロンはさいたまの誇り)タムロン150-600から出てくる画が好みなので、こちらもタムロン的な発色ならば良いのにな、とは思う。(未確認)
このレンズはF2.8開放が最大の魅力。

と真っ当(でもないかも)なことを考えていたのだが、そこで20mmレンズの評判を見てしまった。別に星空を撮るわけではないが作例写真は皆美しい。加えてシンガポール駐在時に、FマウントのAi 20mm F2.8を購入するかどうか悩んだこともあったので、気持ちが傾いてきた。

そんなことを妻に話すと「85mmから望遠ばかり使ってるのになぜ超広角?ましてや単体??バカなの?」と真っ当なお答え。会社にいる鉄道ファンの先輩からも「20mmで何を撮る?」と。
最後ははヨドバシカメラの店員さんにも個人的には14-30を勧められた。
そんなこんなありながら、ニコンのキャッシュバックキャンペーンにも後押しされ、20mmを購入することに。

インプレ的な何か

外観は決してカッコよくない。凹凸のない黒い筒。この辺はCOSINAが作ったZeissの85mmなどを比較に出すまでもなく、つまらない。
また、ピントに割り当てているが、ファンクションリングが幅広い。これについてレンズ脱着が面倒、という話を見ていたが、確かに何も考えないとファンクションリングを持って脱着しようとして空回りを繰り返してしまう。根元を持つというちょっとした工夫が必要かと。
あと、広角レンズで想定される姿とはかなり異なる「長さ」も最初は不思議な感じがした。

Z6に装着した20mm。


写りはどうか。どんなにレンズが良くても絵心がないと良い写真にはならないが、ともかく普通の景色が綺麗に映るように思える。例えばこんな写真。

赤羽 桜堤緑地の一枚。
ニコンだからこのくらいは当たり前と言われそうだが、結構気持ち良い画が出てくる。

このレンズ1番の魅力

ニコンの開発された方も、そんなことは思っていないと思うが、 20mmという画角は「厨二病」を発症している自分に向いている。こんな撮り方は想定されていないかもしれないが、独りよがりの流し撮りの画像を最後に。
24mmより少しだけ広い画角が、ついこんな撮り方に誘う。

川口・リリア前の桜並木を駆け抜ける特急電車

もしあなたが星空とか明確な目的なく20mm F1.8を買いたいとおっしゃったら、私は全力で止めると思う。絶対ズームレンズの方が使いやすい。
でも、そういう周囲の「戯言」を全部スルーして買ってしまえば、なかなか得難いカメラライフを過ごすことができるかも、しれない。

おわり




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