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国鉄の特急電車

クリームと赤のツートン

特急電車と言われてクリームと赤のツートンカラーを思う人は、どのくらいいるだろうか?還暦少し前の自分は、まさにそういう年代である。
国鉄の特急こだまに始まるカラーリングは、国鉄分割民営化から30余年が過ぎて、ほぼ淘汰された。
岡山と出雲市を結ぶ特急やくもは国鉄としては比較的新しく作られた381系という電車が塗装を変更して使われているのだがそれも4月から順次引退。
ただ引退前に一編成にクリームと赤の復刻塗装(国鉄特急色)が行われている。(Japanese National Railwaysの略称であるJNRマークもステッカーだが復元されている。)

いざ米子へ

大学の鉄道研究会の先輩が、このやくもを撮りたい、十数年ぶりにカメラを購入した、なのでお前もついてこい、ということになって、3月2日土曜日、米子行きの飛行機に乗った。(米子は伯備線と山陰本線の合流する交通の要衝。正式には伯耆大山駅が合流駅だが、米子が運行面ではそういう扱いに)
カメラはNikonZ6、レンズはZ 20mm、Z24-70F4、Fマウントではコシナの85mm、AiED180mm、タムロン150-600mmに非Aiの50mmというフルアーマー状態。ボディはD800Eより軽いがレンズはそれなりに重く。これを抱えて歩いての撮影はちょっと老体には堪えた(笑)。
札幌に赴任している先輩との集合はその日の夜のホテルロビーという、鉄研らしい現地集合。

妖怪があらゆる所にいる空港(笑)


午後2時前に米子鬼太郎空港に着いたが、集合まで時間があるので、妖怪だらけの空港から、境線とバスで線路のバックに大山が見える伯備線の沿線まで移動。しかし天気は回復せず、列車中心の構図に変更。
雪も結構激しく降る中、ついにクリームと赤のツートンカラーの電車がやってくる。

雪にピントを持っていかれたりしたが何とか合焦した一枚。タムロンの150-600


無意識にカッコいいと声に出るが幸い周囲に人はおらず、誰にも聞かれずに撮影。
とりあえず気分が高揚したまま、米子駅近くの宿へ行く。
予定通り、ホテルロビーで待ち合わせ夕食に。その後、米子駅に行き、
下りの国鉄特急色の入線シーンをちょっと酔った状態で撮影。

止まってませんが…非Ai50mmの画像


こんなところで1日目終了。

2日目は天候が

翌日は伯備線の始発電車で根雨駅を目指す。昨日見えなかった大山が綺麗に見えている。

根雨駅からはGoogle MAPで見当をつけていた場所まで小一時間歩く。かなり平凡な構図となるがこんな感じで撮影。

いろいろアラはあるけれど。 Z24-70F4

午後は場所を変えて日野川を渡る鉄橋に行くのだが、悲しいことに雨。大山と一緒にやくもを、という願いは果たすことができず。
それでやはり電車メインの撮影を。(見出しの画像)
最後の上り岡山行きは、自動車が入れなくなっている日野橋から。
曇り空とはいえ逆光ということもあり、再度モノクロで撮影。

JNRマーク輝く AiED 180mm


こうやって、自分にとっては最後になるであろう国鉄特急電車の撮影を終えた。

終わりに

まもなくやくもには新しい特急電車が導入される。
米子駅ではその車両が留置されている姿を見ることができた。
この車両、前面にヘッドマークを思わせるグラフィックが入っていたり、あえてヘッドライトの配置を381系を思わせる縦並びにしたり、これまでの半世紀のやくもをリスペクトしたものとなっている、
こういう心遣いって、ちょっと嬉しくなる。今度はこの車両が実際に走る姿を見にこの地を訪れたい。

273系 この日は乗務員の研修中


(終わり}

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