野宮真貴さんのこと

先月のパラリンピック閉会式で「東京は夜の七時~リオは朝の七時」が流れました。

野宮真貴さんは、この原曲である1993年に発売された「東京は夜の七時」を歌うピチカート・ファイヴのボーカル。当時、日本だけでなく、世界中でムーブメントを起こした「渋谷系音楽」の女王であり、アイコン的存在でした。

おしゃれでスタイリッシュでクールで。現実離れしたかっこよさはどこかファンタジーのようでもあり、私も憧れてはいたものの、遠い存在に感じていました。

そんな野宮さんの生のお姿をはじめてお見かけしたのは、上野千鶴子さんの還暦パーティ。野宮さんは湯山玲子さんと「美人寿司」ユニットを組み、日本髪の鬘と着物で黙々とお寿司を握っていらっしゃいました。そこにいた同年代の編集者と「たぶんここで野宮さんほど世界的に有名人はいないけど、誰も気づいていないよね……」とぼそりとつぶやきあったものです。(このパーティ、最後に姜尚中さんが60本の赤いバラを抱えて登場するというサプライズがあったのですが、その顛末は、湯山玲子さんが『快楽上等!』のあとがきで書いてらっしゃいます。)

その後、私が湯山さんとお仕事をしていた関係で、集まりのなかで野宮さんとは何度かご一緒する機会があったのですが、いつもおしゃれで美しくいらっしゃるものの、気取らず、飾らず、いつもフラットな人柄に、お仕事ご一緒したいなと思うようになりました。そうしてつながったのが今回の本『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』です。

ピチカート時代は、年齢を非公開にされていたということですが、今年で56歳。そのエレガンスさはまったく色あせることなく、ますます更新されています。

最初の打ち合わせのとき、「私はずっと不器量だったから年齢を重ねてよくなっていると思う」ということをあっけらかんとおっしゃっていて、それが本のコンセプトにもなりました。

発売は、明日23日。ジェーン・スーさんのラジオ「生活は踊る」(TBSラジオ)にゲスト出演されます。ぜひお聴きください。

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