31日目:所得税の基本
31~40日目までは、タックスプランニングについて学んでいきます。
1.税金の分類
1️⃣国税と地方税
国税は、国が徴収する税金で、所得税や法人税、消費税などが含まれます。これらの税金は全国一律の税率が適用され、国の歳入となります。
地方税は、都道府県や市町村が徴収する税金で、固定資産税や都道府県民税、市町村民税などがあります。これらの税金は地方自治体の歳入となります。
2️⃣直接税と間接税
直接税は、所得や資産などの経済的能力に応じて課税される税金で、所得税や法人税、固定資産税などが該当します。
間接税は、商品やサービスの取引に課税される税金で、消費税や酒税、たばこ税などが該当します。
3️⃣申告納税方式と賦課課税方式
申告納税方式は、納税者が自己の所得や資産等を申告し、その申告に基づいて税金を納める方式です。所得税や法人税がこの方式を採用しています。
賦課課税方式は、税務当局が納税者の所得や資産等を調査し、その結果に基づいて税額を決定し、納税者に通知する方式です。固定資産税などがこの方式を採用しています。
2.所得税の基本
1️⃣所得税とは
所得税は、個人が一定期間(通常は1年)に得た所得に対して課される税金です。所得の種類により、給与所得、事業所得、不動産所得などに分けられます。
2️⃣所得税の納税義務者と範囲
所得税の納税義務者は、日本国内で所得を得た個人です。日本国内に住所を有する者、または1年以上日本に居住する者は、日本国内外で得た全ての所得に対して所得税が課されます(総所得)。一方、日本に住所を有しない者、または1年未満しか日本に居住しない者は、日本国内で得た所得のみに対して所得税が課されます(国内所得)。
3️⃣所得税が非課税となるもの
一部の所得は非課税となります。例えば、災害による損失補填金、公的年金の一部、障害者のための補助金などが該当します。
4️⃣所得税の計算の流れ
所得税の計算は、以下のステップで行われます。
所得の合計から必要経費を差し引いて課税所得を算出します。
課税所得に対して所得税率を適用して所得税額を算出します。
所得税額から各種の控除を差し引いて納税額を算出します。
5️⃣総合課税と分離課税
総合課税は、個人が1年間に得た全ての所得を合算して課税する方式です。所得税の基本的な課税方式です。
分離課税は、特定の所得についてはその他の所得とは別に課税する方式です。例えば、利子所得や配当所得は20%の分離課税が適用されます。
※FP3級試験練習問題
以下に試験問題とその回答を作成しました。
問題1:税金の分類
国税と地方税の違いを説明してください。
直接税と間接税の例を挙げて説明してください。
申告納税方式と賦課課税方式の違いを説明してください。
回答1:
国税は国が徴収する税金で、所得税や法人税、消費税などが含まれます。一方、地方税は都道府県や市町村が徴収する税金で、固定資産税や都道府県民税、市町村民税などがあります。
直接税は所得や資産などの経済的能力に応じて課税される税金で、所得税や法人税、固定資産税などが該当します。一方、間接税は商品やサービスの取引に課税される税金で、消費税や酒税、たばこ税などが該当します。
申告納税方式は、納税者が自己の所得や資産等を申告し、その申告に基づいて税金を納める方式です。一方、賦課課税方式は、税務当局が納税者の所得や資産等を調査し、その結果に基づいて税額を決定し、納税者に通知する方式です。
問題2:所得税の基本
所得税とは何ですか?
所得税の納税義務者と範囲について説明してください。
所得税が非課税となるものの例を挙げてください。
所得税の計算の流れを説明してください。
総合課税と分離課税の違いを説明してください。
回答2:
所得税は、個人が一定期間(通常は1年)に得た所得に対して課される税金です。
日本国内に住所を有する者、または1年以上日本に居住する者は、日本国内外で得た全ての所得に対して所得税が課されます。一方、日本に住所を有しない者、または1年未満しか日本に居住しない者は、日本国内で得た所得のみに対して所得税が課されます。
一部の所得は非課税となります。例えば、災害による損失補填金、公的年金の一部、障害者のための補助金などが該当します。
所得税の計算は、所得の合計から必要経費を差し引いて課税所得を算出し、課税所得に対して所得税率を適用して所得税額を算出し、所得税額から各種の控除を差し引いて納税額を算出します。
総合課税は、個人が1年間に得た全ての所得を合算して課税する方式です。一方、分離課税は、特定の所得についてはその他の所得とは別に課税する方式です。
以上が試験問題とその回答です。
これらの問題と回答がFP3級の試験対策に役立つことを願っています。
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