外交・機略の天才、ビスマルク(諸説あり、誇張された面も?)

プロイセン王国の宰相ビスマルクは、外交・機略(謀略)の天才として知られている。彼の頭脳がいかんなく発揮されたといわれるのが、「エムス電報事件」だ。

色々な説があるのでどれが正しいのかはわからない。が、エムス電報事件の時点でプロイセン軍は戦争準備が完了していたと思われるのも事実である。エムス電報を故意に省略することによって普仏両国の世論を激高させ、フランス軍を挑発して戦闘におびきよせることに成功したプロイセン軍はこれを撃破し、ヴェルサイユ宮殿に乗り込む。

ほかにも、ビスマルクは、フランス封じ込めの外交・同盟戦略でも活躍した。

もっとも、三城俊一さんのブログ記事にあるように、実際はビスマルクは好戦的ではなく、意図せざる戦争であり、その後のフランスによる復讐を恐れていたとの説もある。

歴史をあとから検証するのは難しい。現代とは違って、証拠が不十分だからだ。いずれにせよ、エムス電報事件が歴史を大きく動かした事件であることは間違いない。

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