SAPコンサルタントとして成功するために必要なこと

SAPコンサルタントとして成功するには、どのような要素が必要なのか、解説します。

基礎スキル

まず、当たり前ですが、ビジネスパーソンとしての基礎スキルが必要です。
・コミュニケーション能力
・論理的思考力
・ドキュメント作成能力
・発想力
・ビジネス知識(簿記、SCM、IT、プロジェクトマネジメント)

SAPコンサルタント特有スキル

SAPコンサルタントとして活躍するには、「一つのモジュールしかできない」のではなくて、「複数モジュールできる(またはSAP以外のアプリもできる)」ことが必須です。例をあげます。

・FIとCO:財務会計と管理会計のプロフェッショナルとして活躍できます。
・SDとMM:販売系と購買・在庫系のプロフェッショナルとして活躍できます。
・MMとPP:サプライチェーンのプロフェッショナルとして活躍できます。
・COとPP:COの原価計算とPPの生産管理に特化して活躍できます。
・PPとMES:PPとMES(生産実行系システム)に特化して活躍できます。
・PPとPLM:PPとPLM(プロダクトライフサイクル)に特化して活躍できます。
・FIと連結系(Divaなど):連結決算も理解しているコンサルは少ないので、有利です。
・SDとSalesForce:販売系に特化したコンサルとして活躍できます。
・アプリとBasis:アプリ系を広く浅く理解し、Basisの専門性があると、非常に活躍の幅は広がります。なぜなら、BasisコンサルはBasisしかできない人がほとんどだからです。
・Basisとクラウド(AWSなど):SAPのクラウド移行で活躍できます。

個人的に、オススメは、「MMとPP」「COとPP」「PPとMES」「PPとPLM」だと思います。PP周辺を理解しているコンサルは非常にニッチなので、市場価値は高いと考えられます。他にも、KinaxisのラピッドレスポンスなどのSCM計画系や、ANAPLANやOracle EPM、TagetikなどのEPM系もできると、活躍の幅が広がります。

しかし、何でもできる人は存在しないので、専門分野は2-3個に絞ったほうがよいと思います。

頻出トピック

SAPプロジェクトで、必ず出てくるような頻出トピックに精通していると、有利です。例えば、「有償支給」です。有償支給など外注関連の在庫や費用の考え方は、だいたいどこのプロジェクトでも難しい課題になります。他にも、「品目元帳」(実際原価計算)などは頻出トピックだと思います。

語学力

基本的には英語を推奨します。中国や韓国、フィリピン、ベトナムなどのエリートは、だいたい英語を話せるので、英語ができればどうにかなります。例外は、中南米です。メキシコなどの中南米は、スペイン語ができないと厳しい場合があります。また、SAPはドイツに本体があるため、ドイツ語ができると最新情報を入手できます。なので、優先順位は、英語>>>>>>スペイン語>>>ドイツ語、くらいです。他は勉強しなくてもよいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?