入社直前で内定辞退!人事も困惑!なぜ、最近の若者はこんなことをするのか?!

ありえないことだ。入社の直前に、内定者が辞退の連絡を、メールでよこしてきたとのことだ。私が人事ならば怒り狂って民事訴訟の提起をする。辞退するにしても、「誠実性」が必要だ。大学生を落とす企業にも誠実性は必要だし、辞退する応募者側も誠実性が必要だ。入社直前に、しかもメールでさらっと辞退とは、これは企業が被害者と言わざるをえない。

しかし、怒るばかりでは仕方がない。なぜ、最近の若者はこのような行動をとるのか?その考察も必要だろう。

若者たちは、「自己実現(やりたいこと)」を見つけるために自己分析するように指導される。それで、やりたいことが見つかって、どうしてもその仕事じゃないと嫌だと考える。それで、配属の連絡があって「ハズレ」だと思ったら、辞退する、このようなことかもしれない。

あるいは、最近は年功序列や終身雇用が崩壊しているため「少しでも実践的なスキル獲得」に有利な部署に配属されたい、その願いが叶わないならば辞退したい、といことかもしれない。

この、辞退をした若者を擁護するつもりはない。人事はパソコンやシステム、配属調整、研修の計画など様々な準備をしている。それらを完全に無視して辞退するのは、人間として落第点だろう。

だが、個人のミクロな行動だけではなく、マクロな社会学的考察もしないと、同じようなことはこれから先、何度も起こると思う。

今の若者は、焦燥感に駆られている。「理系じゃないと駄目」「コミュニケーション能力が無いと駄目」「一流大学でないと、足切り(学歴フィルターに引っかかる)」「ITなど勝ち組の部署でないと年収が上がらない」など、色々と悩みの種があるのだ。

もう少し、余裕のある社会のほうが望ましいのかもしれない。

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