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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.126

衝突寸前だった
黄龍と蒼虎は
ピタッとその動きを止めた
そして…
驚いた表情で私を見る。

黄龍『蒼虎、今のを感じたか?』

蒼虎『あぁ、少し持っていかれた…。』

黄龍の
山吹色に輝く鱗は…
心なしかその光を弱め

蒼虎の
瑠璃色の瞳は…
少し薄くなったように感じた。

黄龍『小僧、何をした?』

グリンとした眼で私を睨む黄龍…

太樹『いっ、いえ少し
   興奮してしまい
   大きな声を…
           だっ出してしまいました…

           すっすみません!
   私のような若輩者が
   差し出がましい真似を…。』

私は恐怖と申し訳なさで
その場にひれ伏した。

蒼虎『クックック……黄龍
          此奴、無意識でやったみたいだぞ。』

蒼虎の笑い声が
洞窟を木霊する。



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