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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.150

太樹『黄龍様、蒼虎様…
           色々と貴重なお話を
   聞かせていただき
   ありがとうございました。

   そろそろ里に
   戻りたいと思います。』

黄龍『そうか。
   もう…行くか。』

太樹『はい、お二人に会えて
           本当に良かったです。』

蒼虎『そうね…
   そう思ってくれたなら
   嬉しいわ。』

黄龍『わし達は
   もう200〜300年は
   眠りについてしまうから
   会うのはコレが最後に
   なるかもしれないな…

           しっかりと
   子孫達に正しい教えを
   伝えていくんだぞ、太樹!』

太樹『はい!』

蒼虎『太樹、
   あなたの健闘と
           雷山の繁栄を祈っているわ。』

太樹『蒼虎様
   ありがとうございます。


ずいぶんと
長居をしてしまった…
半日くらい経ってしまっただろうか…  
今日中に戻らなくてなくは
家族が心配してしまう。

黄龍『そうか!?
   王門か…
           蒼虎、頼んだ…。』

蒼虎『………。
   しょうがないわね。』

そう言うと
蒼虎様が
現し世に繋がる
王門を開いてくださった。

名残り惜しいが
私は、神達に別れを告げ
家路についた。

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黄龍『思っていたより
   いい男だったな!蒼虎。』

蒼虎『そうね
   あんな珍しい人間が
   いるなんて…
           驚いたわ。』

黄龍『もう、
   会えないと思うと
   寂しいの…
           人間の寿命というのは
   本当に"あっ'という間、
           儚いものだ。』

蒼虎『そうね…

          紫麒とうまくいけばいいけど…

        あっ!!』

黄龍『なんだ急に?』

蒼虎『そう言えば
   現し世(オモテ)と
   隠り世(ウラ)の
   "刻の流れ"の違いを
   伝え忘れたわ…。』

黄龍『…………。
   だ、大丈夫だろ。
   1日しか
   おらんかったし…
   問題ないわ。』

蒼虎『……それならいいけど……。』

黄龍『それより
   呑みなおすぞ!』

蒼虎『…えっ…………。

   黄龍、あんたは
   寝るんじゃなかったの?』



〜episode3 おわり


   

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